どんまい

いろいろあるけれど、それでいい。

一日一冗談

2011年04月14日 | little story
この前の、がつんとくる出逢いと別れから1週間。
今の俺に何が必要なのか、何ができるのかを考えていた。
未だ、掴みかけそうで、掴んでいない。

そんな折、
友達と一緒に飲み屋で話をしている時に、
ふと口をつく。

「今年の目標は一日一冗談を言うことにするわ」

半ば、冗談気味に言ったけど、
言った後に、これかもしれないなと思った。

一日一冗談。

笑う門には福来たる2011年バージョン。




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久々に、がつんとくる出逢いをした

2011年04月10日 | little story
「女にもてるようになれよ」

「まずは相手を理解することだね」

「笑う門には福来たる」

「隙をつくることだね」

4つの言葉は、
それぞれ4人から訊いた言葉だ。

「隙をつくることだね」と言う人の話を聞いて、
それまで聞いてきた3人の言葉も思い出し、
何か繋がっているような感じがして、
何かを掴みかけそうになった。

彼女を作る方法じゃないよ。
何か、彼女を作る時の過程に似ているなとは思ったけれど、
俺が質問したのはどうすれば人間関係がうまくいくかって話。
それも社会や職場における人間関係の話。

後日、楽雲庵塾の仕事のページにでも書こうかな。


久々に、がつんとくる出逢いをした。
そんな出逢いをすると、
俺は、まだ、まだだなあと思う。


社会人になって半年たった頃、
作り笑いに疲れ果て、
空元気なんて、当然、できず、
もしや、俺は社会に適応できないんじゃないのかと思った。

その時期を乗り越え、
辿り考え着いた答えが、
感情をあんまり出さず、
ローテンション気味で仕事をするという手段。

今、振り返ると、
顔に出ちゃってたけどね。
特に、苛々の感情が。

それは、さておき、
ローテンション気味であれば、
本当のローテンションの時も、
一定した仕事をできると思ったんだよね。

この手段は、俺を楽にした。
そもそもローテンションなわけだから、
作り笑いなんて作る必要もないし、
空元気なんてしなくていいし。

それなりに、うまくいっていたわけだけど、
久々にがつんとくる出逢いをして、
俺も次のステップにいかんとなあと思うに至った。

思うには思ったけれど、
その人の真似をそのまますると、
すぐにガタがくることもわかっているから、
俺スタイルに変換していこうと思う。
今回は、ちょっと、がんばらないといけないかもしれない。



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アンラッキー製造機

2011年04月05日 | little story
塾長ブログには、
『今月のアンラッキー』といういくつかの記事があるのだけれど、
今日は、このアンラッキーという類の話を書こうと思ったきっかけを話そうと思ってね。

前にも書いたかもしれないけれど、
俺はいつか小冊子を作りたいと思っているんだよね。

その小冊子の一つのページに、
『今月のアンラッキー』というページを作ろうと思っているのだけれど、
このページは、
俺が書くのではなく、
友達に書いてもらおうと思ったページなんだよね。

俺の周りには、
視点というか、発想が、おもしろい人が何人かいる。
その人達は、
ブログを書いているわけでもなく、
誰に発信するわけでもなく、
ただ、俺が、その話を訊いているだけなんだけど、
こういう人達が、何か書いたら、おもしろいだろうなあって思ったんだよね。

『今月のアンラッキー』のページは、
そんな一人にお願いしようと思っていたページ。

アンラッキー製造機という異名を持つにふさわしい男がいてね。
あだ名をヒロという。

ヒロと言えば、
名前が、ひろゆきだったり、
ヒロのつく名前がついていそうなものだけれども、
名前にヒロがついているわけではない。
ヒロというあだ名は、名字からきている。

名字からいけば、
ヒラが正しいのだけれど、
ヒロは、「ヒラだと、何か、平社員みたいで嫌だから、ヒロと呼んでくれ」と自分から、そう呼ばれることを希望した。

おかげさまで、
ヒロは、社会人になった現在、
平社員でとどまることなく、
課長にまで昇進した。

そんなわけで、課長のヒロは、
今年の2月に、仙台近郊にいる大学時代からの友達に壮行会という名の送別会をしてもらい、
4月から東京で働くことになっていた。
が、しかし、今回の東日本大震災。
転勤は、一旦、見送りとなった。

そのヒロは、
地震当日、転勤の準備をするために、
会社を休み、準備をある程度、済ませたところで、
パチンコ屋に行き、パチンコをしている最中に地震に直撃した。

「せっかく、連チャンしているところだったのに・・・」というのが、安否確認の電話の第一声だった。
パチンコ屋で、地震に遭い、後ろに積んでいた箱も崩れ、
結局、換金もできず、家路についた。

被災後も、デパートに食品を買い求め、並ぶが、
やっと買えたのがラーメンの生麺。
スープは売ってもらえなかった。

その話を、
俺は、被災している、他の友達に話をしていった。
友達は、「ひさびさに、笑った」と言っていた。



ヒロは、いつも、アンラッキーを笑いに変える。



ちなみに、ヒロの息子は、
俺のことを塾長と呼ぶ。




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河童のかわぐちくん(9)

2011年04月02日 | rakuunanzyuku
携帯電話の呼び出し音が1回、2回と鳴った。
3回目の呼び出し音が鳴ったのと同時にかわぐちくんが電話に出た。

「ウィーイ!」

かわぐちくんのテンションの高さに、僕はたじろぎ、苦笑いを浮かべた。
僕は「ひさしぶり」と返すのがやっとだった。

「何て、良いタイミングで電話をよこしたんだ坂本!」
かわぐちくんは最初のテンションのまま話を続けた。

「俺、会社を3月いっぱいでやめることにしたんだ。3年間、働いて金もちょっと貯まったし、来月から、旅に出ることにした。いやあ、それにしても良いタイミングで電話をよこしてきたなあ」

「えっ、どこ?どこに行くの?」
久々だということも忘れ、僕は、かわぐちくんのテンションに圧倒された。

「小さい頃からやりたかったんだよね。世界一周。まずはオーロラを観にカナダに向かう」


あまりの驚きに、4月にオーロラが観られるのかという疑問を訊き忘れたと気づいたのは、電話を切った後だった。
かわぐちくんは、想い続けた末に、一つ、自分の夢を実現しようとしていた。


駐車場まで歩く間、
かわぐちくんとの電話の余韻に浸った。



今まで、僕は、どれほどのことをあきらめてきたのだろう?
今まで、僕は、どれほどのことをあきらめざる終えなかったのだろう?

掴みかけて、こぼれ落ちた、あの日。
時間は止まり、景色は色を失った。
ただ、息を吸い、息を吐くだけの屍と化した。

息の根を止められた、あの日。
悲鳴をあげて、陥没した心は塞がらない。
ぽっかり開いた穴からは、後悔が溢れ出した。

神の存在を疑った。
願えど、願えど、遂には叶わなかった。

掴もうとしていた時が栄光だったのか?
確かに、短かったかもしれないけれども、
確かに、幸せに包まれた。
それだけでも、掴もうと出した手は無駄じゃなかった。


大きな幸せに、大きな涙。




久々に電話したかわぐちくんの口癖は、高校の時から変わっていなかった。




「挑め!挑むのをあきらめるな!」







おわり
※この物語はフィクションです。



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