ガッツ納め

土曜日に取りに行きます、とかかりつけの眼科に伝え紹介状を取りに向かったのが、5日前の土曜日。
なぜか休診。土曜日に取りに行きますと伝えていたのにもかかわらず休診。紹介状もらえず。


高速料金をかけ、再び仙台へ。


そうだ、せっかくだから、くるまやラーメンにも行こう。
ガッツ納めだな。


ガッツとは、このくるまやラーメンだけにあるメニュー。ガッツラーメンのことを、この店を訪れる客は、ガッツと呼ぶ。にんにく、背脂モリモリのラーメン。通称、ガッツ。


しかあああし。



定休日。



ガーッツ！


ガッツこのやろう。


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猫の事務所

新渡戸稲造と宮沢賢治ゆかりの地、岩手県花巻市に滞在している。
宮沢賢治イーハトーブ館という文学館で猫の事務所の絵本を買う。買って温泉宿で読書。

	猫の事務所 (日本の童話名作選)
	クリエーター情報なし
	偕成社

会社で、いじめに遭う、かま猫。
かま猫が、かわいそうで、この物語の続きを1人、想像した。
かま猫がしあわせになるように。

最後の夜

仙台でのホテル暮らしを終え、自家用車の軽自動車で北上。現在は嫁さんの実家がある岩手県にいる。

今日は、眠くて、眠くて、たまらなかった。嫁さんの実家にいる猫と同じくらいの時間を寝て過ごした。起きては寝て、高校野球を観ては寝て、繰り返すこと三度の昼寝。体がいつもと違う。仕事を辞めて、緊張の糸がだらけきったせいか。

そういえば昨日の夜はトイレに5度、起きた。こればっかりは仕方がない。仙台、最後の夜を、学生の頃に出逢った友達と飲んで、過ごしたから。コーラを飲みまくったからね。

12年ぶり2度目の仙台に、2年間在住。2年後、学生の頃の友達とは出逢って20年目を迎える。

この2年間は、頻繁に会えていたけれど、また、当分、会えない友達もいるのかなあ。そしてあっという間に時を刻んでいくのかなあ。

嬉しくて、嬉しくて。

遡ること3日前の、3月18日。3月18日の12：27。昼。
仕事の休憩時間、私のもとに1通のメールが届いた。


5文字。
いつもの、あいつらしい、素っ気ないメール。
そもそも、メールが来ること自体、珍しいか。


突然の知らせ。
何週間か前、電話で話した時も、そんな話は、一切していなかった。


今日は、良い1日、決定だな。


午後に仕事で嫌なことがあったとしても、今日は、良い1日決定。
そんなことを一人で、考え、この喜びを、嫁さんにも伝えよう、と、メールを送った。
嫁さんも同じように喜んでくれて、私の喜びは、さらに大きくなっていった。
そして、もう一度、携帯電話に届いたメールを読む。



「俺、籍入れた。」



幼馴染が結婚した。



2人のことを知っているから、2人が結婚したことが、本当、嬉しくてたまらない。





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いったんリセットをする必要があった

終わった。


引っ越しも、仕事も。


まだ、エンジンが、かかっている状態だけど、ゆっくりと終わりを感じていくのだろう。



話はかわるけれど、
昨日、車をぶつけた。



ああ。



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私の好きな「ガッツ」の話。

ものごころついた時から、「好きな食べ物は？」と訊かれれば、「ラーメン」と答え続け、現在に至る。
小学校の卒業文集では、「ステーキ」と書いたけれど、「ステーキ」なんて、あの当時、食べたことはない。
何であんな嘘をついたのだろうか。
あの頃から、私の好きな食べ物は、「ラーメン」。

先日、「好きな食べ物は？」って久々に訊かれた。
私は、間髪入れず、「ラーメン」と答える。

その後、「最近の好きなラーメン屋は、くるまやラーメン」と私は答えている。
全国チェーン店をあげる、こだわりのなさ。
その場にも、そんな空気が流れた。

こだわりがなかろうが、うまいものはうまいと言いたい。
くるまやラーメンにはまったのは、これで２度目。
１度目は、くるまやラーメンの「台湾ラーメン」にはまった。
あの辛さがたまらんかった。

そして、今回は、「ガッツラーメン」というラーメンにはまっている。
にんにくと背油がこんもりのっているラーメン。
通称、「ガッツ」。
むさ苦しい男共が、カウンター席に座り、立て続けに、「ガッツ」、「ガッツ」と注文されるほど、その店の人気商品。
たぶん、その店でしか「ガッツラーメン」は食べられない。


あと、何回、食べられるだろうか。
出逢うのが遅すぎた。



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Keep on moving

2007年。


今振り返ると、私にとって、2007年は、人生のターニングポイントだった。
あの年に出逢った人達から受けた影響は、とても大きい。
そして、8年経った今も、なお、影響を受け続け、刺激を受け続けている。


その一人が、私のむかいに座り、巻煙草をおいしそうに吸っている。
新潟から奥さんと2人で会いに来てくれた。
奥さんは、私の隣に座っている。
仙台市、国分町の居酒屋。


ノートパソコンを開き、写真を見せてもらう。2007年が蘇る。
「N7」。新潟市、古町にあったギャラリーの名前。
私のむかいに座り、巻煙草を吸っている人が、N7のオーナー、コータさん。


写真に写る、N7最後の日。


私には、N7が幸せそうに見えた。
オーナーに、奥さんに、多くの人たちに、別れを惜しまれる、N7。
大切にしていたという気持ちが、確実に、N7には、伝わっているだろうな、と思えた写真だった。


本当に大切にされた海賊船には、クラバウターマンという妖精が宿るという。
N7にもいたね、クラバウターマン。


コータさんのこれからやりたいことの話を聞いて嬉しくなった。
それが、いつ実現するかはわからないけれど、実現したらいいなと思った。
もちろん、俺も、負けじと、我が道を進もう。




まだ、まだ、これからだ。
これからも、物語は、続く。





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引っ越し費用を値切り、家賃を値切り、引っ越しまで残り10日を切る。

引っ越しまで残り10日を切った。
引っ越しの準備と残務整理が佳境に入り発狂しそうな様相を呈してきた。

それにしても引っ越しはお金がかかる。
引っ越し業者から最初に提示された金額は50～100万円の間。

うちにある家財道具を全て捨て、引っ越し先で、新しいものに変えることができる金額。
最初は2社に見積もりをお願いして、安い方にしようと思ったけれど、どちらも60万だの、65万だの、予算オーバーも甚だしいため、さらに2社から見積もりをとり、最終的に半分くらいまで下がったところでハンマープライス。
どれだけ、幅があるんだ、引っ越し業界。


次に家賃。敷金、礼金、仲介料。あれよ、あれよと、金が飛んでいく。
「家賃も値切れたらいいね」、「3000円くらい下がったら良いよね」、と嫁さんと話をし、だめもとで不動産屋へ交渉の電話を嫁さんがかける。
「5000円下がったら決めます」
1回目の交渉で、見事成功。ファインプレー。



週末、新潟から友達が会いに来てくれる。
それまで引っ越し作業と残務整理をがんばろう。




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自分と同じように、自分のこと以上に。

自分と同じように、苦しんでくれている人がいる。
自分のこと以上に、心配してくれている人がいる。
何度となく、振り返れよ、馬鹿者よ。
ごめんよ。




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自分のできる範囲のことをやれば良いんですよ

自分のできる範囲のことをやれば良いんですよ。
少しずつ、できる範囲を広げていけば良いんですよ。

2人に、同じような言葉をかけられ、時々、反芻している。

この言葉を聞くと、気持ちが楽になる。
ただ、求められているものとのギャップで、苦しむんだよなあ、とも思う。
そこは、できないんだから、しゃーないって、わり切るのかなあ。
よくわからない。





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