信州松本囲碁同好会 よね研 活動日記

長野県松本市で活動する若者を中心とした囲碁の同好会です。
活動の様子などを発信していきます。

右四間

2017年02月23日 | 研究会
続きました、第2回「ハチワンダイバーで得た将棋の知識を囲碁に応用しよう」のコーナーです。

今回のテーマは将棋の「右四間飛車(ミギシケン)」という戦法についてです。
それを





囲碁で言うならこれでしょう!

「右一間」!!

(布石はだいたい右ですが。)








白はワリウチして、黒が星からつめて上から圧迫する布石です。
これたしかイーチャンホが打ち始めてすごく有名になったんでしたっけ?
オレも2005~6年くらいによく打ってました。


ちなみに今はもう白がこのワリウチを避けてくることが多いのですが、オレが白番のときに相手にこの形を打たれるとついこの形に進んでしまいます。

「オレに通用すると思っているのか? 右一間(それ)」

というあのセリフをを言いたいだけですがw
ハチワンの作中だと元アマ名人・水間氏のセリフで「右四間」と書いて「ソレ」と読ませて、強調の点までついています。

オレ、手代木とか朽木さんたちのアマ名人ズの5人は作中でもなかなか上位に入る好きなキャラで(笑)
登場シーンもかなりカッコよかったんだけど、結局たった4話で敗退しちゃって残念だったな。
いつかスピンオフ作品が出ないかな~と思っていたけどさすがに出なかったな(;´・ω・)

関係ないけどなぜか、朽木さんが時計押すときだけ「ベン」て音が鳴るよね。





話を戻して、このあと白が上辺の星にツケてきたとき、どちらをオサえるか迷いそうなんですけど、





最初はなんとなく外を重視するのかなと思っていました。が、しかし





スミからオサえるのがおススメです。
これぞ変幻自在、右一間の裏芸(ちょっとおおげさか?w)
左上が自然に地になり、まだ攻めが効く格好です。

上手くいけば「右下の一間ジマリまるまる地にして攻めが続くって何よ!!!」ってことになるかもね(*'▽')

でもだいぶこの形は研究が進んで、「すべて研究範囲ぃ!!!」と言わんばかりに白に最初から回避されることが多くなってしまいましたね。





ちなみに将棋の右四間飛車といえば、作中では「理想の攻めの構えと同時に守りの陣形も素晴らしく、級位者がまずぶち当たる勝てない壁」として紹介されています。
これをまともに囲碁に例えると、黒番の三連星あたりかな?と鈴木君が言っていました。なるほど一理あるね。



他にも「中国流崩しはパズルのように流れる」とか、死にそうな石を1線でコウで粘っているとき「エリア鈴木(そこ)で粘れ!」と自分に言い聞かせたりして一人で楽しんでいます。
ぜひ皆さんもハチワンを読んで、気に入ったセリフを自分の囲碁に無理矢理あてはめてみましょう(*^-^*)

とりあえず今日はこの辺で。ではでは~。

新型

2017年02月21日 | 研究会
今回の話はあの大人気将棋マンガ「ハチワンダイバー」の影響を強く受けています(*^-^*)
オレの将棋の知識の8割はハチワンダイバーで覚えたものです。
あのハイテンションな展開と、セリフの「間」がたまらなく好き。
みんな知ってるよね!?知らなかったら読んでね。おもしろいよ。

そもそもオレが書く記事は「ハチワン」と「ハンターハンター」と「魁!男塾」と「横山光輝 三国志」の小ネタがちょくちょく入り込んでくるので予めご了承ください。
むしろ、そういうことを書きたくてブログやってる気がするんだ(笑)




では本題。
将棋の戦法に「新型(ダイレクト)四間飛車」があります。「新型」と書いて「ダイレクト」と読ませるのがハチワン流です。
角道を止めない四間飛車です。
これを囲碁で言うと・・・





黒5! 新型(ダイレクト)二間ビラキ!!
白4のツケに対してハネを打たずにヒラくという足早な打ち方です。
数年前に出始めて、いまではすっかり定着していますね。
松本の子供たちも当然のごとく打ってきます。むしろハネる形を知らなさそうw


打たれたら
「最近ぽつぽつ出始めた新型(ダイレクト)か・・・」
とでも言ってみてください。ハチワン通ですね。




ダイレクト二間対策というわけではないんですが、オレが愛用している手があります。





それがこの白4のツケノビ!
「雁木のツケノビ」と名づけました。

たぶんみなさん知らないと思います。
オレは雁木(コレ)で長野県代表経験者を2人倒しましたが、使い方は難しいのでおすすめはしません(笑)



~以下妄想~

菅田「ツケノビか・・・。この形は僕が子供のころ、流行ったことがあった。
  でも僕はツケノビた石がフラフラでいまいち使う気がしなかった。」

だがこの戦法が信州囲碁界で流行った。なぜか?


それは一人の男の偉業だった


米倉という男がこのツケノビを使って

アマ名人戦長野県大会で

前人未到の

3連覇を果たした!!!



みたいなね(^◇^)


~別バージョン~


敵 「は?ツケノビ?? ガッハッハ。何年前の手だ」

オレ「10年前だ!!!」



というやりとりもしてみたいです。意外と歴史浅い(笑)



大いに余談でした。ここから最近の話題をしてみます。
やっぱりネット碁でAIのMASTERが打った手の、




これ!
この黒9は「新型(ダイレクト)一間ノゾキ」と言っていいんじゃないでしょうか。

なお打つのは簡単だけど活用の仕方は非常に難しいです。
普通に考えて味消しだし、3線からノゾかれるか3-八に打たれるほうが気分悪いもんね。
まだ一般のアマチュアは打てないよね。







最後にこれ!
新型(ダイレクト)三々入り!

早い段階で三々に打つと相手の厚みが強くなってしまうという従来の考え方でしたが・・・





下の2線のハネツギを打つから白が厚くなってしまうので、黒はここで手抜き!
その発想はなかった

このあと黒は下辺に打って丸ごと白をハサんで攻めていきます。

詳しくは碁ワールド3月号の別冊小冊子に大橋プロの解説が載っています。


以上、紹介してみましたが、AIの碁に関してはネット上や、週刊碁・碁ワールド等の出版物でもプロの解説がたくさんありますのでそちらを読んでください。
オレは名前を付けたいだけです。
着手に関してはヘタな解説になっちゃいけないので(;^ω^)



まだまだ話し足りないので第2回へつづく

春の囲碁大会の予定(追記あり)

2017年02月14日 | 信州囲碁
現在わかる範囲で中信地区の2~4月の囲碁大会についてお知らせします。
春先は旅行とか出かける予定も多いでしょうが、ぜひ都合をつけて一緒に参加しましょう(^◇^)

(2/18追記 大町十段戦の日程を追加しました。)


 <第2回よね研>
3月4日(土)13:00~17:00
あがたの森文化会館

現在8人参加予定です。オレとしてはこれを1番宣伝しなきゃいけないw



 <塩尻本因坊戦>
3月5日(日) 9:00 受付開始
塩尻総合文化センター3階

申告段位によるハンデ戦で、棋力の近い6人一組のリーグ戦です。
「絶対うれしい参加賞!」を用意してくれているそうです(*´ω`*)



 <大町十段戦>
3月18日(土) 9:00 受付開始
サンアルプス大町

参加申し込みの締め切りが3月8日(水)です。
高段者の部と級位・低段者の部の2つに分かれて、ハンデ戦のスイス方式5回戦。
昼飯はお弁当ではなくて温かい肉うどんの出前です。ちょっとうれしい。

ここで優勝すると、すごい特典があります。
プロの十段戦5番勝負の第3局(今年は4月6日)が毎年大町市で開催されているのをご存知でしょうか。
その前夜祭に招待されて表彰されます。(4月5日の夜)

余談ですけど去年はオレが3位、郷津さんが2位だったんだよね。優勝の目も十分あったというのに!
あと1歩のところでその千載一遇のチャンスを逃したので、今年こそは優勝目指します。
今思い出しても千載一遇のチャンスだったな・・・。まあ人生、ツイてないときはそんなもんです(;´・ω・)



 <市民タイムス杯>
3月25日(日)9:00受付開始
松本大学5号館
申込みの締切りは3月13日(月)
申告棋力別のリーグ戦です。級位者の部、初段~5段の各部、名人の部(6段以上)

会場が前回から松本大学に変わりました。キッセイ文化ホールに行かないように注意してください。(オレだけか?w)
以前は馬場茂九段を招いて、名人の部の決勝戦を大盤解説していましたが、それは無くなったみたいですね。
名人の部で決勝まで勝ち進むと、あの辛口解説がチラチラ聞こえる状態での公開対局をさせられてました(笑)
あれはもの凄いエクストリームスポーツだと思ったよ。。。
まあそれはともかく、この大会は参加者も多いし、各段ごとに分かれているので参加しやすい大会だと思います。



 <新鋭選手権>
これもまだ日程がわかりませんが、例年通りなら4月2日(日)だと思います。
おそらく中信地区予選は松本勤労者福祉センター。

「新鋭」と言っていますが、年齢は関係なく、4段までしか出れません。
4段の基準はよくわらないですが、とりあえず自称4段以下までです。若干あいまいではあるよね。

この地区予選を勝ち抜くと、別の日に県大会があります。
県大会で優勝すると「新鋭選手権者」の称号を得ます。そして準決勝くらいからの棋譜が信毎の夕刊に掲載されます。
(5年位前に鈴木君がこの県タイトルを獲得しています)



 <十段戦第3局 井山裕太十段VS余正麒七段 大盤解説会>
4月6日(木) 解説会は午後からだったはず。
大町市くろよんロイヤルホテル

プロの対局の大盤解説会です。生粋の平日に大町の山中で行いますが(笑)、都合つく方はぜひ(;^ω^)
数少ない長野県でのタイトル戦です。

去年は井山七冠誕生なるか?という大注目の一戦が行われて、見事に伊田十段が勝ちましたね。
オレも見に行ったら、平日だけど信大囲碁部の方々とか中信地区の大会で会うような人たちが大勢来ていた。みんなさすがだなw
それと戸島花さんが来ていてオレも名刺をもらいました。
まさか会うとは思ってなかったので、昼に大町二郎のニンニクマシマシを食ちゃった。悪いことしたな~。





とりあえず今のところはこんなもんかな。2月は県内の大会はほとんどないです。
あとは女流アマ選手権の長野県予選はたしか10月に変更されたはずです。

また大会の日程やイベントの詳細がわかったらこのブログでもお知らせします。
ネット上に長野県囲碁界の情報ってほとんどないので、ここで書いていきたいと思います。
オレ好きだからねこういうこともw
ではでは~。

利かしと反発

2017年02月12日 | 研究会
皆さんこんにちは、こんばんは。よねくらです。
今日は以前に大会で打った碁の一部分を紹介したいと思います。

こういう碁の内容とか棋譜紹介みたいなことって、プロやトップアマのような本当に強い人しか書いてるのを見たことがないんですけど、別にオレみたいなやつが書いたっていいんだよね?w
自分がわかる範囲で、自分の考えを書いてきゃいいんじゃないかと思います。
なので、棋譜の「解説」ではなくてあくまで「紹介」であるということを強調しておきます!
難易度的にはただの一般人のオレの考えですので、難しすぎず逆に良いかもなんて思いながらね(*´ω`*)



オレの白番。

1図



皆さんご存じ、ツケヒキ定石。
白が下辺を1路せまくヒラいたはマイブームです(*^-^*)
昔、ある後輩に教わったのをふと思い出して最近よく使ってます。

ツケヒキ定石ってアルファ碁の登場以来、また見直されてるじゃないですか。
この狭いヒラキも「新手です」みたいな顔して打つと、相手が深読みしてくれる時あるよね(笑)



2図


さて本題はこの黒1と白2。
自分は学生時代に「打ち込んだ瞬間、ここを利かしてくる奴はなかなか強いやつだから気をつけるように」と教わった覚えがあります。
(よくある1路広いヒラキでも同じです)

黒が三々のところに受ければ普通です。そんなにスゴイこともないんですけど・・・





3図


やっぱり、打ち込んだ時点で気持ちが「ガンガンいこうぜ」になってるんでしょうね。
何か反発したくなるみたいで、下をハネてきました。

そうすると白2の切りがどれくらいの威力か、という話になりますが。
黒5と守って、白8となりますかね。




4図


続いて実戦は黒1と逃げてきました。愚形でも分断して逃げていけば厳しそう?
これ、白はどうしますか??

普通こういう問題って、周りの利きを使ってうまいことサバく問題なんでけど・・・







 ↓ ↓ ↓ 正解は








5図


そもそも対局中、オレも相当ナメられていた可能性ありますけど(笑)
白1が正解といっていいでしょう。
(1回ノビて、隅と真ん中のカケを見合いにしたほうが良かったかな? でも隅がでかいよね)

さすがに相手もこの見損じは「心折れた」とおっしゃっていました(;^ω^)

4図の黒1で、黒が逃げずに隅を守っておけば、白は下辺の黒2子を取り切っておきます。
そうすれば原型から考えて黒がハネツギを打ったような図になるので、打ち込みを回避したと思えばOKです。



6図



半年くらい前の別の大会での実戦で、こういう変化になったこともありました。
なんかオレ、ここの利かしだけで2勝していますw

みなさんもぜひ打ってみてください。
ちょっと不安そうに打つのがコツです。反発したくなるように仕向けるんです(笑)
しかし今どきは16の十五のノゾキが主流ですかね。オレよく知らんけど(*'▽')
ではまた~。


大石は死なず?

2017年02月06日 | 研究会
この前の対局でちょっと上手い手を見つけたのでご紹介します。
オレの白番で、部分だけ再現します。

いま真ん中の白の一団が攻められていて、ピンチに見えます。
黒は他で少し損をしてでもこの中央を包囲してこの白の攻めに賭けているところです。





真ん中を止められて、二眼は出来なさそうに見えますけどどうしますか!?



実は白が無事に攻めをかわす手があるので(それに対局中、相手もその手をうっかり読み落としているように感じたので)、あえて他を打って黒に包囲させたところです。
もしそれに気づいていたら黒の打ち方も変わっていたね、と検討で話しました。
この図だと考える箇所が少ないのですぐわかっちゃうかな?








 ↓ ↓ ↓ 正解は










答えは明日書きます、としようかと思ったけどそんなに引っ張るほどでもないなw
白1と打ち、上辺で目を持つ手と右側へ渡る手を見合いにしました。

こうして問題として出されるとわかると思うけど、実戦だと他にもいろいろ考えることがあってつい見過ごしちゃうかも|д゚)
うまくいって良かったです。

このブログもそんなに書くことがないし(笑)またこういうネタも書いていきたいです。
所詮オレが考えていることなので、あんまりレベル的にも難しくなくて良いと思うのでね(^◇^)