写真は最近見つけたお気に入りの散歩コースに新たに加えた疎水です。今日の話とは全く関係なしの場所です。
<百者ヶ池>
僕のふるさとには「百者ヶ池」という池があった。地名が「笠仏」といい、池の縁は竹藪で薄暗く、池の魚は片目が多いといった話や墓地の近くにあったこともありあまり通りたくなかった。先日たまたま車で通ったら、いつの間にか埋め立てられて農地になってしまって妙にあっけらかんとしていた。
百者ヶ池という名の謂われはずいぶんと昔の話なるが、都から左遷されて近くの長坂という村に住まうことになった男がいた。ある日都からその男を慕って百人の女性がこの池のところまで来て、近くで仕事をしている農夫に長坂というところはここからどの位のところにあるのかと尋ねた。農夫はその女性たちが近くの山鹿という町から来た者と思って、「今あなたたちが来た位の道のりで長坂に着きます」と答えた。女性たちは都からはるばる来て疲れ果てていてもう、これ以上は歩けないところまで来ていたので悲嘆して、笠を近くの木につるして次々と池に身を投げてしまった。
こうした伝説がある。
うがった見方をすると矛盾も出てくるが、地方の伝説としてはありかな!?
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