なんとも考えさせられた試合でした。サポーターが醸し出す雰囲気が、試合展開を左右することが
実際にあるのではないか、なんてことを。ただこの試合に関しては、それが悪い意味で
表れてしまったという部分が強いですが。
大分は激しい当たりを厭わず、ガムシャラにボールに食らいついてくるという意識の
強いチームでしょう。この試合では、それが特に明確に現れていた。またこの試合を吹いた
扇谷レフェリーの当試合における基準が、出来る限り試合を流すというものだったことも
大分は早目に見抜き、かなり激しいチャージを行ってきていました。またその一方で東京に対し
厳し目の笛が多いと感じられたのも否定しませんが、それらの要因から段々とスタジアム全体が
イライラを強め出し、平常心を失う状況となっていました。東京の選手よりもむしろ、
サポーターの側にその傾向が強かったと感じましたね。まして、前俊の先制ゴールが生まれた後は
さらにその傾向が顕著になって。僕はそれがイヤだった。東京のサポーターが一つ一つのプレーに
過敏に反応し、怒りの声を上げるたびに、スタジアム全体の雰囲気が非常に悪くなっていく。
大分としては、これこそが狙いだったはずなんですよ。相手をイラつかせ、平常心を奪い、
相手チーム全体の歯車を狂わせていく。これこそが、大分のこの試合における重要な戦略だった
はずで、東京のサポーターがその狙いにまんまと乗ってしまった。僕はそう感じておりました。
僕自身、大分の選手の激しいチャージに声を上げたことはありましたし、平常心を全く乱していない
とは言いません。ただそれでも、この試合の前半の東京はというか、東京サポーターは
ちょっとヒステリックになっていたのではないか。そう感じざるを得ませんでした。
激しいプレーに対し苛立ちの声を上げるのは、前述のとおりその行為自体が相手の策略に
まんまと乗ってしまっていることの現われだと思う。もちろん、1stレグがホームである以上、
勝ちたいと思うのは当然です。しかし、まだ合計180分のうちの45分にも達していない状況で、
あまりにも切羽詰まったような雰囲気を作り出してしまったのではないか。そしてそれこそが、
大分の戦略および狙いであり、大分のその意図が見事に嵌ったと言わざるを得ない前半だったの
ではないか。僕はそんなことをずっと考えておりました。
ただそうは言うものの、大分もちょっと調子に乗りすぎた面はありましたね(笑)。前半のうちから
大分は時間稼ぎのプレーを見せていましたが、その結果前半のロスタイムが3分あるという
珍しい状況が生まれました。そして石川の同点ゴールは僕の時計で47分50秒前後だったはずで、
まさしく大分がくれたロスタイムのおかげで、前半のうちに東京は同点に追いつけたんですね(笑)。
しかしながら、大分が自分たちのペースに試合を引き込んだのは間違いなかったし、
結局はその流れを最後まで覆せなかったと見ざるを得ないのでしょう。
後半開始からしばらくの時間は間違いなく東京のペースでしたし、いい攻撃もできていた。
スタジアムの雰囲気も悪くなかったし。ただやはり、そのいい流れの間にきちんと
点を取っておかないといけないのですね。
あとまあ、サポーターの醸し出す雰囲気という部分について多く言及しましたが、東京の試合ぶりも
今日はどこかチグハグな面が最後まで付きまとったのは否めませんね。豪雨の中で83分間に渡り
1人少ない戦いを強いられたあとの中2日での試合であることを考慮すれば、選手の大幅な
入替えそのものが悪いとは思いません。この試合におけるスターティングが、出場停止の
今ちゃんと激しい出血に見舞われた佐原以外は千葉戦と全く同じであったなら、それはそれで
問題だっただろうし。ですから今日のメンバー構成自体に僕としては不満はないですし、
むしろミッドウイークの試合として間違いではない用兵とさえ言っていいと思う。選手も人間ですから。
ただ、ターンオーバー方式で勝っていくのは大変だよという部分がツライのであって(笑)。
むしろこの試合に関して城福に問うべきことがあるとすれば、スターティングの選定よりも、
交代策ではないでしょうか。石川は球離れも良かったし椋原が上がるスペースも作るなど、
総合的に非常にいい出来だった。平山もボールを持てていたし、決して悪いとは思えなかった。
彼らを下げたことが、むしろ試合の流れを手放す結果を招きはしなかったか。スターティングの
選定よりも、交代策の精査を問うことの方が必要かなと思う。
この試合に関しては、勝つための戦略を構築し、それを全員にきちんと意思統一させて
臨んだという点において、大分の勝利は正当なものだと思います。この試合を勝ちたいという
意欲についても、大分の選手の方が強かったのも事実でしょうし。ラフに見えるプレーが
特に前半に目についたのは確かですが、勝つためにはこれが必要なんだとの方向性を定め、
それを遂行したと考えれば、プロの戦い方として決して悪くはない。相手選手を傷つけることを
主目的にしたというところまでは、いってないのだし。ただまあ、これは今の大分にとって
フィットするスタイルということであり、東京にこのやり方を取って欲しいとは思いませんけどね。
あとやはり、金崎はいい選手ですね。ウエズレイがDFを引きつけてスペースを作り、
そこに金崎が飛び込んで攻撃を作っていくというスタイルが、何度見られたことか。
金崎は完全にチーム全体からの信頼を得ているんだな、と改めて感じました。
ホームで2点奪われての敗戦が、痛いのは間違いないです。ただ、まだ前半が終わったに過ぎないし
悲観する必要は何もない。咋シーズンのナビスコでの僕ら自身を反面教師とすればいいのですよ(笑)。
この状況なら、8月6日の第2戦も大分まで行かざるを得ませんね、なんて日程が決まった時点で
大分行きの交通手段は確保しているんですけど(笑)。2点以上あげての勝利、目標が明確な分、
ブレない戦いができると信じ、応援しましょう!
PS-冒頭に記したスタジアムの雰囲気は、もちろん僕の主観に過ぎません。ただ、この試合に
関しては、そのような雰囲気を感じたので。
実際にあるのではないか、なんてことを。ただこの試合に関しては、それが悪い意味で
表れてしまったという部分が強いですが。
大分は激しい当たりを厭わず、ガムシャラにボールに食らいついてくるという意識の
強いチームでしょう。この試合では、それが特に明確に現れていた。またこの試合を吹いた
扇谷レフェリーの当試合における基準が、出来る限り試合を流すというものだったことも
大分は早目に見抜き、かなり激しいチャージを行ってきていました。またその一方で東京に対し
厳し目の笛が多いと感じられたのも否定しませんが、それらの要因から段々とスタジアム全体が
イライラを強め出し、平常心を失う状況となっていました。東京の選手よりもむしろ、
サポーターの側にその傾向が強かったと感じましたね。まして、前俊の先制ゴールが生まれた後は
さらにその傾向が顕著になって。僕はそれがイヤだった。東京のサポーターが一つ一つのプレーに
過敏に反応し、怒りの声を上げるたびに、スタジアム全体の雰囲気が非常に悪くなっていく。
大分としては、これこそが狙いだったはずなんですよ。相手をイラつかせ、平常心を奪い、
相手チーム全体の歯車を狂わせていく。これこそが、大分のこの試合における重要な戦略だった
はずで、東京のサポーターがその狙いにまんまと乗ってしまった。僕はそう感じておりました。
僕自身、大分の選手の激しいチャージに声を上げたことはありましたし、平常心を全く乱していない
とは言いません。ただそれでも、この試合の前半の東京はというか、東京サポーターは
ちょっとヒステリックになっていたのではないか。そう感じざるを得ませんでした。
激しいプレーに対し苛立ちの声を上げるのは、前述のとおりその行為自体が相手の策略に
まんまと乗ってしまっていることの現われだと思う。もちろん、1stレグがホームである以上、
勝ちたいと思うのは当然です。しかし、まだ合計180分のうちの45分にも達していない状況で、
あまりにも切羽詰まったような雰囲気を作り出してしまったのではないか。そしてそれこそが、
大分の戦略および狙いであり、大分のその意図が見事に嵌ったと言わざるを得ない前半だったの
ではないか。僕はそんなことをずっと考えておりました。
ただそうは言うものの、大分もちょっと調子に乗りすぎた面はありましたね(笑)。前半のうちから
大分は時間稼ぎのプレーを見せていましたが、その結果前半のロスタイムが3分あるという
珍しい状況が生まれました。そして石川の同点ゴールは僕の時計で47分50秒前後だったはずで、
まさしく大分がくれたロスタイムのおかげで、前半のうちに東京は同点に追いつけたんですね(笑)。
しかしながら、大分が自分たちのペースに試合を引き込んだのは間違いなかったし、
結局はその流れを最後まで覆せなかったと見ざるを得ないのでしょう。
後半開始からしばらくの時間は間違いなく東京のペースでしたし、いい攻撃もできていた。
スタジアムの雰囲気も悪くなかったし。ただやはり、そのいい流れの間にきちんと
点を取っておかないといけないのですね。
あとまあ、サポーターの醸し出す雰囲気という部分について多く言及しましたが、東京の試合ぶりも
今日はどこかチグハグな面が最後まで付きまとったのは否めませんね。豪雨の中で83分間に渡り
1人少ない戦いを強いられたあとの中2日での試合であることを考慮すれば、選手の大幅な
入替えそのものが悪いとは思いません。この試合におけるスターティングが、出場停止の
今ちゃんと激しい出血に見舞われた佐原以外は千葉戦と全く同じであったなら、それはそれで
問題だっただろうし。ですから今日のメンバー構成自体に僕としては不満はないですし、
むしろミッドウイークの試合として間違いではない用兵とさえ言っていいと思う。選手も人間ですから。
ただ、ターンオーバー方式で勝っていくのは大変だよという部分がツライのであって(笑)。
むしろこの試合に関して城福に問うべきことがあるとすれば、スターティングの選定よりも、
交代策ではないでしょうか。石川は球離れも良かったし椋原が上がるスペースも作るなど、
総合的に非常にいい出来だった。平山もボールを持てていたし、決して悪いとは思えなかった。
彼らを下げたことが、むしろ試合の流れを手放す結果を招きはしなかったか。スターティングの
選定よりも、交代策の精査を問うことの方が必要かなと思う。
この試合に関しては、勝つための戦略を構築し、それを全員にきちんと意思統一させて
臨んだという点において、大分の勝利は正当なものだと思います。この試合を勝ちたいという
意欲についても、大分の選手の方が強かったのも事実でしょうし。ラフに見えるプレーが
特に前半に目についたのは確かですが、勝つためにはこれが必要なんだとの方向性を定め、
それを遂行したと考えれば、プロの戦い方として決して悪くはない。相手選手を傷つけることを
主目的にしたというところまでは、いってないのだし。ただまあ、これは今の大分にとって
フィットするスタイルということであり、東京にこのやり方を取って欲しいとは思いませんけどね。
あとやはり、金崎はいい選手ですね。ウエズレイがDFを引きつけてスペースを作り、
そこに金崎が飛び込んで攻撃を作っていくというスタイルが、何度見られたことか。
金崎は完全にチーム全体からの信頼を得ているんだな、と改めて感じました。
ホームで2点奪われての敗戦が、痛いのは間違いないです。ただ、まだ前半が終わったに過ぎないし
悲観する必要は何もない。咋シーズンのナビスコでの僕ら自身を反面教師とすればいいのですよ(笑)。
この状況なら、8月6日の第2戦も大分まで行かざるを得ませんね、なんて日程が決まった時点で
大分行きの交通手段は確保しているんですけど(笑)。2点以上あげての勝利、目標が明確な分、
ブレない戦いができると信じ、応援しましょう!
PS-冒頭に記したスタジアムの雰囲気は、もちろん僕の主観に過ぎません。ただ、この試合に
関しては、そのような雰囲気を感じたので。