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サラの鍵

2011-12-28 | さ行の映画


監督:ジル・パケ=ブレネール
出演:クリスティン・スコット・トーマス メリュシーヌ・マイヤンス ニエル・アレストラップ エイダン・クイン

ナチス占領下のパリで行われたユダヤ人迫害、ヴェルディヴ事件を題材に、過去と現代を交錯させながらユダヤ人一家に起こった悲劇を描く感動的な社会 派ドラマ。世界中で300万部を売り上げたタチアナ・ド・ロネの原作を基に、『マルセイユ・ヴァイス』のジル・パケ=ブランネール監督が映画化。『イング リッシュ・ペイシェント』などのクリスティン・スコット・トーマスが、アウシュビッツについて取材するジャーナリストを好演。次第に解き明かされる衝撃の 事実とラストに胸を打たれる。

ストーリー1942年、ナチス占領下のパリ。ユダヤ人一斉検挙によってヴェルディヴに 連れてこられた人々の中に、少女サラはいた。それから60年後。パリに暮らすアメリカ人ジャーナリストのジュリア(クリスティン・スコット・トーマス) は、アウシュヴィッツに送られた家族を取材するうちに、かつて自分のアパートで起こった悲劇を知ることとなる。

原作。読んだ。
監督の祖父はドイツの強制収容所で亡くなられたとの事である
そして、ドイツ系ユダヤ人であり、フランスを愛しく思っておられ
南フランスにお住まいだったというコトである



捉えられたフランス系ユダヤ人はヴェルディヴへ集められ

 

 

トイレもない劣悪な場所で何日も収容される
さらに仕分けされ・・・行く先はポーランドなどの収容所へ
サラは、弟のミシェルだけは助けようと彼を押入れに入れ鍵をかけ・・・

 現代。


アメリカ人女性記者ジュリア(クリスティン・スコット・トーマス
このユダヤ人迫害事件を取材することになった
彼女は45歳で待望の妊娠
 
収容所 少女サラ 

思春期。人前で用を足すことなど恥辱の極み

連行された先、トイレは無い以上の・・・
扱いといえば、人道的は無し 食料は与えられないのである
ユダヤ人を検挙するためにフランスの警察が押しかけてくる。
サラは弟ミシェルを庇い、そして ・・・



弟が待っているわ。私が助けに来るのをずーっと待っているわよね。

そう信じ、鍵を放さないサラ。

ついに収容所からの脱走を決意する



両親と隔離される。大好きな仲良しの友はいなくなる


でも。弟は!!!!大丈夫。私が隠したのだもの
弟は、絶対 生きて私をあそこで待ってるはず
 弟の姿を発見したサラ


サラは変わった 

サラ・スタルジンスキ役 「Ricky リッキー」を思い出す
 メリュジーヌ
・マヤンス
  彼女の演じるサラの姿が素晴しい
収容所に入れられた子供たちの現存する写真の姿に思える

 


ジュリアは取材を続けると何かが引っ掛かった
 
譲り受けたアパート
迫害を受けたユダヤ人家族が住んでいたことを知
ってしまう
あぁ、あの事件に関与していたユダヤ人が住んでいたのである
サラたちスタルジンスキ一家が住んでいたのだ

触れても良い。でも真実を見出すのはエゴなのに
過去は過去として、生きていた証として心に留めておくことも大切なのに

ヴェルディヴ事件
おかしい・・・サラの名前が
犠牲者の名前に出ていない
何故???
 
実はサラは、自分がユダヤ人だった事実を隠して生きていた

時は知られたくない過去も存在していたのに
疑問に浮かんだからって、紐はほどかないでいて!
静かに心の奥に閉まっていて!


脱走後、知り合った老夫婦

素敵な世界。


老夫婦の家から脱走するサラ、残される老夫婦

悲しく切なさは重くなくとも募っていく
サラ。重すぎる枷ははずせなかったのか



過去を掘り返して誰か幸せになるのか?

真実を知るには代償が伴う

事実。生きた事実。
でも触れないで仕舞う真実もあるのに
命を繋ぐ意味は深い

 

サラの息子ウィリアムは言う
「ありがとう」


私の娘の名前はサラ
ねぇサラ。あなたにサラと名をつけたのには深く大きな意味があるのよ
サラ・・・真実の目は開くの
きっと、ジュリアは自分の娘につけたサラの意味を話すはず

過去を旅する。
真実の鍵は悲しく静かに輝いている

蛇足 ヴェルディヴ事件は、知られていないのかなぁ・・・
1995年。シラク大統領がフランスの責任を認めた声明を発したのだけれど



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2 コメント

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Unknown (SGA屋伍一)
2012-01-09 00:59:29
こんばんは。主演の女の子、迫真の演技だったね
サラはあの時最善のことをしたまでで、たぶん納戸に隠さなくても弟は収容所で死んでしまったと思う。そう考えるとサラは悪くない、と伝えてあげたいのだけど、そう言ったところで彼女は自分を責めるのをやめないだろうな・・・ そう思うとやるせなさがつのるのでした
彼女に去られてしまったあとのおじいちゃん・おばあちゃんたちもまたかわいそうで
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Unknown (q)
2012-01-09 16:06:50
伍一サン
 サラ自身、苦しんでたよね
演技がバツグンなんだもん
サラはその時の自分が考えられる最高のコトをした
でも・・・責めて生きてたんだろうなぁ
枷は非常に重すぎてたろうなぁ・・・
静かに密かに心に鍵をかけて生きていたのかなぁ・・・って思うと切ない
人によって過去の真実を心に閉じ込めてる人っているのに
ジュリアは、こうやって掘り返して自己中的だな・・・と思ったよ
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