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モーツアルトで右脳を活性化する

2016-06-10 19:17:53 | 知恵の情報

 

トマティス博士の50年近い研究によると、「モーツアルトの音楽」には、他の作曲家の
曲に比べて、高周波の音域の曲(3000ヘルツ以上)が、圧倒的に多いといわれています。
なかには、5000ヘルツを超える曲もあるといいます。

人間は、通常、音を三つの通路を通じて聴いているといわれます。
一つは、当然、耳です。
二つ目が、皮膚、そして、三つ目が、骨からの振動です。

トマティス博士の発見によると「人間の背骨はピアノの鍵盤のような働きがあり、脳に
近い(延髄)上にいくほど、高周波の音に刺激を受ける」といいます。また、人間が
リラックスした状態になるには副交感神経の働きを強める必要があり、そのためには
骨の上部(延髄)を刺激することが不可欠なのです。

この点、「モーツアルトの音楽」は、高周波の波長を多く含んだ音楽ですから、延髄を
刺激する働きが大きいのです。この骨からの振動音が、脳に直接到達して記憶の中枢
ある間脳を刺激します。

①脳が刺激されて体の緊張がとれ、聴覚の感覚が安定します。
②言語を多用する際に使う「脳の高度の働きを整える」効果があります。
③脳の視覚(イメージ力)を活用して、時間・空間認識力を高めます。
④その結果として、「総合的な記憶力(左右脳の統合)」の向上と強化がはかられます。

こうしたすばらしい効果が「モーツアルトの音楽」にはあるのです。
最近では、この効果を知った世界中の医療関係者が「モーツアルトの音楽」を治療に
応用しています。ここ最近のニュース(2003年5月)では、アメリカのNBCの「Today-
Show(トゥデイ・ショウ)」で、「モーツアルトの音楽」を聴くことで、それまでまったく
話すことが出来なかった少女が、会話能力を取り戻した話題が報じられました。

「モーツアルトの音楽は唯一、感覚的な反応を引き起こします。音楽という枠組みを
超越して、音による感覚的な反応を引き起こすことを可能にしたのです。」
「モーツアルト効果」の《仕掛け人》でもある、ドン・キャンベルは「モーツアルトの音楽」
の最大の特徴として、トマティス博士の次の言葉をあげています。
「モーツアルトの音楽は、聞き手を選ばず、人を美、調和、喜び、永遠の世界に導く」
これこそ、私が「右脳教育の神髄」と考えているものです。

インドやキリスト教の僧侶たちは、大昔からすでにこうした音楽の力に気づいていました。
さらに、たとえば、イスラム教のコーランは、独特の韻を含んだ音楽が流れる中で斉唱され
ますし、また、グレゴリオ聖歌の響きは、僧侶たちの記憶力を高めるのに大きな効果を
発揮したと想像されます。

この音楽が、語学学習に効果があることを発見したのは、ブルガリアのロザノフ博士です。
博士は、モーツアルトを筆頭にクラシック音楽(バロック音楽)を使って、大人の語学
学習に革命を起こした人物です。

このように、音楽は、人の「記憶の宝庫」である潜在意識に、直接働きかける力が
あります。リラックスした心地よい音楽は、右脳と左脳のシンクロ(同調)をより高める
効果があります。

─『超右脳記憶法 実践篇』七田 眞著 KKロングセラーズより抜粋紹介

 

記憶法の本をいろいろ探していて、モーツアルトの音楽を聴いて記憶すると効果が
あるというものをみつけた。からだの働きにもよいようだ。バロック音楽なども
精神的安定をもたらすということも聞いたことがある。脳科学者の茂木総一郎氏も
クラシックの音楽を流して作業をするとよいことを本に書いていたと思う。
昔、「アダージョ カラヤン」などのCDがでたのも音楽の精神的効果が話題になった
頃だろう。アダージョは、確かテンポが、心臓の鼓動の拍数に近くてよいと聞いたことがある。
東山魁夷が気に入ったモーツアルトの第二楽章だけを集めたCDがある。信州の
東山魁夷の美術館でしか販売していなくて、いつか手に入れようと思っていたが
いまだ購入していない。私は、あるとき、健康雑誌に付録になったモーツアルトの
試聴盤を聴いていて、とてもこころに残った曲があった。「モーツアルトのピアノ
ソナタ第九番の第二楽章」である。若いときに作曲した曲だが、なんと愛らしく、
気持ちを引き付けるのだろうと、感じた。
最近は、寝る前にテープにとっておいた「クラリネット五重奏曲」を聴いているが
知らないあいだに寝てしまう。バッハの「ゴールドベルク変奏曲」より気持ちが
楽になるみたいだ。



(エル・ピラッテラ─モーツアルト─リスト)

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