劇団ぷにぷにパイレーツ座長日記

劇団ぷにぷにパイレーツ座長・石崎一気が、演劇、パントマイム、音楽等、舞台芸術の情報を、毎日発信!

力まない!

2012-06-19 07:59:45 | スポーツ
「早すぎるよー!」
こう言いたくなるほど、あっと言う間でした。
僅か45秒で、決着が付いてしまったのです。

昨夜、後楽園ホールで東日本新人王予選4回戦を観戦してきました。
僕が練習に通っている北澤ボクシングジムの期待の新鋭・斉藤裕太選手を応援するためです。
斉藤選手は、3試合目に登場。
リングに向かう斉藤選手を近くで見ましたが、肩の力が抜けて、凄くリラックスした雰囲気でした。
それでいて、高い集中力を保っているように感じました。
リングに上がっても普段の練習の時と同じような感じで、力みかえっている対戦相手とは対照的に映りました。
ゴングが鳴ると、相手は、力いっぱい全力で踏み込んできました。
一方、斉藤選手は、軽くジャブを合わせる程度です。
「1Rは、様子を見るのかな?」と思ってしまいました。
しかし、開始45秒、突然繰り出した右の打ち下ろしが、相手の顎をクリーンヒット!
頭からマットへ崩れ落ちたのです。
対戦相手の体が心配になるぐらい、酷い倒れ方でした。
瞬時にレフェリーが試合をストップ!
斉藤選手、TKOで、見事勝利を収めました。

いやー、強い!
えげつないぐらい強いですね。
完璧なノックダウン劇に、場内が一瞬凍りついたぐらいです。
斉藤選手は、勝った試合は、全てKOです。
この日の、他の出場者とはレベルが違うと思ってしまいました。

僕は、ボクシングの素人ではありますが、改めて思いましたね。
やはり「力を抜くこと」が重要なんです。
武道では良く言われることですが、プロ野球選手のインタビューでもその重要性を説く人が多いんです。
無駄な力が入ると、スピードが落ちるばかりか、破壊力も激減します。
ポイントとなる瞬間のみ力を使って、それ以外は力を抜く!
それがいかに重要かを、昨日の試合で見せてくれました。

ただ、力を抜くのは、本当に難しいことなんですよ。
大事な場面になればなるほど、ついつい力んでしまうものです。
そこで力を抜けるようになるには、普段の練習が肝心です。
普段から、そこを意識しておかないと、本番で絶対に力んでしまいます。
演劇でも、無駄な力みが演技を台無しにしてしまっている舞台を良く見ますよ。
さあ、俳優の皆さん!
心の底はリラックスして、緊張感いっぱいのシーンを作り上げる練習をしていきましょう!