マスミンのピアノの小部屋

ピアニスト兼ピアノ指導者松尾益民が、ピアノや教育、世の中の出来事など日々感じることを、徒然なるままに綴ります。

ピアノを弾くうえで大事なこと

2015-04-29 23:10:51 | コンサート
朝8時の電車で出かけました。
鈴蘭台のステップに生徒が参加するので、それを聴きに。
小さい子供たちから始まったので、時間が早かったのです。
出演した生徒達はみんな、しっかりレッスンで言われていることを考えて弾いていました。
メロディと伴奏のバランス、メロディを良く歌うこと、軽やかなスタカート、指を良く動かすこと、題名にあった表現をすること…等々、まぁそれぞれに違いますが、大体80%くらいはできていたかな…と。
鈴蘭台のすずらんホールは大きいですから、そういう大きい会場で弾くと、練習の成果がはっきり反映されてしまいます。
良くも悪くも…。
ステップは、アドバイザーの先生からアドバイスがもらえますから、いつもの先生と違う評価は、刺激にはなると思います。
が、今回のアドバイスの中には若干疑問も感じました。
そこまでひどくないでしょう…という評価、そういうアドバイスをする方には少し疑問を感じました。
ほかの2名は正しく見てくれたなという評価で、生徒たちも一生懸命やればちゃんと評価してもらえることがわかり、自信を持ったようです。
いつもとは違う体験が成長のステップになりますね。

ただ、ほかの人たちの演奏を聴いていて、疑問を感じたことがいくつかありました。
まず、一番大切なことは、楽譜を正しく読み取るということです。
譜読みで間違っている人がいたこと、信じられません。
音やリズムが違っているのはあってはいけないことなのに違っているし、楽譜にない勝手なテンポの変化…総じて弾けないところでテンポが遅くなるのです…も、避けるべきですね。
指導する先生がそういうのは気がついて注意しないといけません。
選曲に無理があると感じた人も何人もいました。
無理してそんなに難しい曲を弾かなくても、力に合う曲はいくらでもありますし、それをほぼ完ぺきに弾けるようにすることも大切ではないか…と。
なので、未完成で参加している人もたくさん。
最近は考え方が変わったのでしょうかえねぇ…。
一応完成させたものを人前に持って出るのが普通だと思いますけど。
でないと聴く方は苦痛ですからね。
完成したものを披露することで生徒も達成感を得られると思いますね。
音作りに無頓着、これも多かったですね。
全部ベタ弾き、というか、押さえつけたように手全体で弾いている、なので、メロディも伴奏もドカドカ…。
スタカートの弾き方もいろいろあるのだけどなぁ…。
もう一つ、ペダルの踏み替えが全くできていませんでしたね。
うちの生徒では5年生の子だけペダルを使いましたが、最初から最後までずっとペダルのある曲だったけど、きちんときれいに踏みかえていました。
レッスンではうるさく言ってますからね。
その踏み替えのペダルができていない人は踏んでる意味が半減です。
音と同時に踏んでいるんですよねぇ…。
きちんと踏み替えの仕方を教えないと、と思いました。
どんな小さい子でもできますからね。
ペダルもピアノの大事なテクニックの一つです。
今回はコンペではなくステップだったから、完成度が低かったのかとも思いますが、それにしても突っ込み所満載でした。
まだまだありますけど、限がないので…。
生徒の演奏を聴くと、指導者の姿勢がわかるわけで、すべて指導者の責任とまでは言えないまでも、心して指導しないといけないなと、気持ちを引き締めて…。



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