声楽家PRIMULAさんの音楽雑談

演奏会の報告・お知らせなどを主に掲載していきます。日々の音楽観なども加えていきたいと思います。

人間の声について

2015-06-08 18:59:17 | 日々の発見

先日あるところから、YOUTUBEに面白いものが載っている。

ってことを聞きつけ。。。。

米国のとある空港で足止めされたミュージカル出演者たちが、

暇つぶしに、演目の曲を歌っている動画・・・・・

いや・・・迫力あるし、「つまんない~」ってときに

とても良い退屈しのぎにはなるなあ~と思いながら。。。。

楽しく拝見させていただきました。

でも、見終わって不思議だったのは、

彼らの歌声には倍音が鳴っていないこと

なぜかしら?

いつも聴いているバックの音楽がデジタルだからかな?

でも、ゴスペルを歌っている方々は、見事に倍音の中で歌ってらっしゃる。。。。

と思うのですが?

普通皆さんは、声を出せば、その分だけ響くと思うでしょう

でも、のどや、口をかた~くしたままで、声だけ出せば、

まったく倍音はなりません。

そして全く響くことはありません。

マイクなしには会場全体に聞こえないし、

また、歌っているという認識さえ難しくなります。

(だって、一瞬シュプレヒコールか?と思ったもん)

心と体を柔らかくして、ゆっくりと息を吐く。

最初は難しいかもしれませんが、試してみてください。

段々と、倍音の鳴る響く声に変わってきますよ

そ、そしたら、代わりに歌えるかも~

が・ん・ば・れ

 

 


アンディ・ウィリアムス

2015-05-17 20:33:55 | 日々の発見

先日、YOUTUBEを探していたら、

アンディ・ウィリアムス の古い動画を見つけました。

子供のころ聴いていた印象は

柔らかいきれいな声だなあ~

でも、なんかパンチがない気がするなあ~

という印象でした。

ところが最近聴いた印象は・・・・・

な~んて上手いの

別の動画で、メトロポリタン歌劇場で歌っている有名歌手たちの歌曲を聴いて

・・・・・・・・。

と思っていたところだったので。

その差と言ったら・・・・・・

確かに、かっちりした形の中に入る練習は本当につまらないものです。

私などはそうして毎日つまらない練習をさんざんやってきました。

アンディ・ウィリアムスもきっとカチッと型にはまる練習を飽きるほどしてきたのだと思います。

でもそういうつまらない練習が、いざ曲の内容を表現するときになんと役に立つことか

歌曲というものはたとえポピュラーでも通作ではありません。

有節形式であり、詩は韻を踏んでいます。

ですから、リズムがとても大事。

フレーズを作っていくときの語るタイミングが大事。

そのことをちゃんと知っていて、全く何の乱れもなく、

全ての行、フレーズを語っていくそのテクニックには

本当に驚きました。

歌の本当のうまさとは、驚くような美声ではなく、

語り口のうまさ、朗誦のうまさかな?

としみじみと感じたところです。


声楽家の本番力

2015-04-27 22:31:48 | 日々の発見

「声楽家の本番力」っていうタイトルの本を図書館で見つけました。

ちょうど、投票所のそばなので、返却ついでにたまには開架の棚を。。

そしたら偶然に。。発見。。。

誰でも最初から舞台の上で上手にパーフォーマンスをできるわけではありません。

私だって、最初にピアノの発表会で弾いた時には

なんと怖かったことか

せっかく最後の部分までいったのに、最後の同じメロディを何回繰り返して弾くのか?

「あ!数えてなかった!」って焦って、間違ってもいないのに

弾きなおした記憶が・・・・・

って思い出すと怖かったこと。皆さんにもたくさんあると思います。

で、この本は。。。。そんな怖い思いをせずに、一気にメンタルを強くしよう!

というコンセプトらしい。。。。

今のところちょっとずつ拾い読みを似ている最中。。。。

それにしてもこんな、書いてあること、書いてある通りに実行して、

ほんまにうまくいくんかいな・・・・・

・・・・と、ここまで考えて。。。。

あ!そうか!

これは、コーチングする人たちのための手順書みたいなものなんだ!

と気が付いたというわけです。

教えているとよく出会うと思いますが、人それぞれなので、

自分がわからなかったところと、生徒さんがわからないところは、

同じではないのです。

そういう時、「あ!この方はここに引っかかっているんだ!」と教える側が気が付く材料に!

それなら、かなりためになる、力になる本だなあ~

と思っている次第

そんなコーチン力の向上に向けて、

この連休はこれを読んで過ごしたいと思っています。

 

いや、たぶんだめだと思うけど・・・・

今、いったい何曲やる必要があるのか?

もう、怖くて数えられない、状態なのに・・・・・。


永らくのお休み

2015-04-20 11:31:25 | 日々の発見

永らくお休みしてましたこのブログ・・・・

また少しずつ書こうと思い、勇気を奮って再登場!

です。

今年は春の明るい晴れ間が少なくて。。。。。

毎日どんより・・・・・・

影響受けやすい私は、

気持ちも体も、どんより~してしまいます。

今日もこれから不安定な雲行きのようで

皆様いかがお過ごしですか?

 

さて、そんな中またまた楽譜そろえて。。。。。

練習して・・・・・・

っていう日々が続いております。

今回は、あまり演奏されることの少ない時代を取り上げる予定にて・・・・

いや、きっと日本だけがそうなんだ!

と思うのですが、どうもネットの通販楽譜屋さんを見に行っても

楽譜すら売られてないのね・・・・・

ってことで、なんとか或ところから手に入れ、

音源はyoutubeで確保し。。。。

それにしても良い時代になったものだ。

少し前だったら、音源とか、ダンスの参考動画とかって、

絶対になかったですよね?

それが、何とか手に入るし。。。。。

一回で覚えられなかった

(だって、楽譜のようなものがないんだもの・・・・ダンスって・・・)

ステップだって

youtubeで探せば。。。。。

お~これじゃ!これじゃ!

って確認&復習

音楽だって、一緒に楽譜見ながら歌っちゃえば覚えられるし・・・・

本当に良い時代になりました。

皆さんも活用して、頑張ってください!

お料理も、何でもあるから~

 


オペラ歌手

2014-12-16 21:50:24 | 日々の発見

昔々。。。。

子供のころ、TVなんかでイタリアオペラの日本公演なんかの番組を見ていると。

何とも健康そうで、とてもすぐに死んでしまうヒロインには見えない女性歌手が

タイトルロールを歌い、その相手役のテノール歌手もコロッコロ

おかげさまで今日でも「オペラ歌手はデブ

と思っていらっしゃる方が大勢おられます。

ところが、5年くらい前でしたか?

スカラ座が来た時にたまたまディスカウントチケットを手に入れ、

トスカを見に行きました。

タイトルロールのソプラノ歌手は、普通の体格。

そしてテノール歌手の細さにビックリ

した経験があります。

そうかあ~今ではビジュアルにも気を使うようになったのね。。。。

と納得し、太すぎるよりは良いわよね・・・

と思いました。

では、なぜ「太くないと声が出ない」と言われたのか?

ま、太っている歌手の方の言い訳が一番ですが・・・・。

(ほら、歌手って声が大きいからよく聞こえるでしょ?)

お酒をたくさん飲むから(歌わない人でもこれは太る原因ですね)。

そしてよく食べるから! です。

最近私はこの根本の原因に気が付きました。

ストレス

忙しくて暗譜が大変!だったり、演奏する曲が難しかったり、

そんなこんなの気を紛らわすために、

つい余分に飲んだり、食べたり

この積み重ねが、そのサイズを作っていくのです。

先日ある写真を拝見し、「あ~そうなんだなあ~」

としみじみと思い。

「早くそういうやり方変えないと、心まで蝕まれ、良い音楽できなくなっちゃうよ」

という感慨ひとしおでした。

歌ってねえ~

筋肉がちゃんとしていればちゃんと歌えるんだよ。

太る必要ないの。

ただし、声が人それぞれ違うように、

筋肉も関節も人それぞれです。

肝心なのは使い方

そして、当然向き不向きもあるのです。

関節の柔らかいタイプの人はスキーの選手にはなれない。

心拍数の低い人は長距離ランナーに向いている、

など、スポーツだってございますでしょ?

自分には何が向いているのか?

よ~く見極めることが大切です。

無理をして歌い続けても、自分も周りも(その歌を聴く人って意味です)

不幸になるだけだから


師走

2014-12-06 09:13:23 | 日々の発見

12月に入り、年の瀬の選挙で今年も大賑わい

確かに消費税はみんなにとって痛かった。。。。

ですね。。。

しかし、ここへきて   ん?

と思っているのは私だけではないはず・・・・。

いや、たぶん気づいている方は多いはず

 

たまたま先日、いつもの話になり、

いや、新しい話題とか新しい発見とかいうものではなく

既にそうなってから久しいのですが、

コンサートや催し物の会場へ行くと年配者が多いこと。

ま、ミュージカルなどは若い方も多いと思いますが、

そこの音楽はデジタルだからねえ~

興味のある人がそういう年代なのだと言ってしまえばそれまでですが、

なぜ?

きっと画面見ていることが多くて、実際に出かけてみようという気にならない。

もしくは、全く気付かない。のだと思いました。

この「気づかない」っていうことは本当に怖いことだと思います。

秘密保護法や集団的自衛権行使の問題だけでなく、

知らないままで良いことなんてないはずですし、

自分で情報を取ることもまだまだ可能であるはずなのに。

 

何回か?何人かの演奏を聴いているうちに

「あれ?」って思うことが出てくることと思います。

それって音楽がわかった

っていう証拠ですよ

そしてそういう演奏に出会うべく、

また画面検索などしてコンサートを探す。

同様の趣味を持っている方とお知り合いになる。

 

一人で家でゴロゴロして画面見てるより

楽しいと思うけどなあ~

 

毎日

 

そういうことなのでは?


音楽の楽しみ方

2014-10-22 10:09:14 | 日々の発見

音楽を楽しむ方法・・・・・

聴く

コンサートで生の音を楽しむ

CDなど録音されたものを聴き比べる

演奏する

歌う 楽器を演奏する。作曲する。

など様々あります。

最近ダンスの先生がご自身のブログで

ダンスだってその音楽の奥にあるものを表現したっていいじゃん!

みたいなことを書かれていましたが、

それがまたい~感じだったので

ここにもちょっと付け足しを

器楽作品はよくダンスのステップから派生してきた形式で書かれたりします。

メヌエットとかジーグとかマズルカとか・・・・その他もろもろ。

その他オーケストラ作品には絶対音楽とか言って、

基本になるメロディを動機として、発展させて作られているものもあります。

歌曲では基本はやはり「詩」です。

「詩」全体の表現したいテーマに沿って書かれているのが

やはりドイツ歌曲かな?

でも、ドイツの詩は細かい部分も、全体のテーマと密接に計算されて書かれていますので、

細かい部分まで作曲者は気を使って盛り込んで書いています。

そして、それを読み解くのが、ま、プロの仕事だと思うのです。

楽譜を見て考えていくと時間はいくらあっても足りなくなりそうです。

でも、それはとても楽しい時間です。

生徒さんたちと一緒に読み進めていくことは

本当に楽しい作業ですし、

愛唱歌のようなものでも、そこに深い意味を発見したりすると、

さらに喜びは増します

そういう楽しみ方も、十分にOKな気がします。

 


コンセントレーション その2

2014-10-11 11:13:18 | 日々の発見

舞台上で緊張して仕方のない人。。。。。

いや、緊張しない人はいません。

その緊張をどのように利用するか?

ですべては決まるのだと思います。

今日は悪い例について

よくコンサートの前準備の時間。

おしゃべりしている人を見かけます。

ま、お化粧しながら、。ちょっとくらいはみんなお話ししますが・・・・・

異様にしゃべり続ける人

出番前まで、ず~っと。

これって、きっとその緊張感から逃れたい一心で止められないのだと思います。

心の危機管理の一つだと思うのですが、

あまりに緊張を強いられると、反動でそこから逃れたくなるのが人の心

それが当たり前だと思うのですが。。。。。

しかし、そこから逃げてしまっては決して良い演奏はできません。

たいてい、直前までおしゃべりを止められない人は、

演奏も推して知るべし・・・・・・

もうちょっと練習すれば?

っていう結果になってしまいいます。

発表会前のみなさん

直前まで、寡黙になって、今日の演奏について覚悟を決めてみてください。

そしたら、結構良い結果がついてくると思います。

評価される。ってよりは自分で満足いく演奏になるってことだけど。。。。

 


舞台上でのコンセントレーション

2014-10-06 10:19:51 | 日々の発見

舞台に出て行って演奏する。

最初のころはこんなに怖いものはありませんでした。

いや、

正直言うと、子供のころは大好きでした

いつのころからか・・・・・。

やはり20歳前後かな?

様々なことで敏感になる、そういう時期です。

え~?

高校生とかそのころでしょ?

っていう方もあるかも?

とは思いますが、まだその頃のほうが子供感が残っているので。。。。。

やはり20歳くらいかな?

と思います。

平常時でさえ、不安定になったりするわけですから、

舞台の上なんてもってのほか・・・・

 

しかし、これも本当は慣れです。

何回も定期試験を経験しているうちに

なんとか、自分のやりたいことをできるようになってきます。

そしてある日、お客様が反応をしていることに気づくようになり・・・・

そこからはもうこっちのもんです

会場全体を巻き込んでの演奏に心から集中できるようになる。

一心不乱にではなく、すべてのことに気を配りながら

それができるようになる。

しかし、それができるようになって・・・・・

それから?

って思うようになる。

これもまた大変です。

だって、同じことをやっていては誰もついてきてくれません。

昨夜、N響の番組を観ていて

「やはり

と思ったのは、かのプロムシュテットでさえ、

「先生はさらに読みが深くなった。最初からもう一度やり直しでした」と楽団員に言わせてしまうほど、

変化しているということ。

やはり芸術家は進化し続けられないとね

と思った次第です。

 


ダンスの観戦

2014-10-01 20:54:57 | 日々の発見

競技ダンスを始めて・・・・

といってもまだまだ競技会に参戦できるまでには程遠く・・・

いや、参戦している方はたくさんいらっしゃると思います。

私レベルでも・・・・

でも、ちょっと目標が違うので今はただ習っているばかり・・・・。

 

・・・・先日初めて間近にて観戦しました。

武道館で行われるアジアンオープンは3回ほどお邪魔していますが、

私の先生はいつも最後までは残らないので(さすがに)・・・

しかし、今回は東日本のプロの方が参戦する競技会なので

お邪魔してみました。

かなり間近で観戦できるのは、ま、迫力あってそれはそれでよいのですが・・・・

やはり武道館の上の方からですとフロア全体を見とおすことができ、

各選手の動きがより比較しやすく、

自分の視野も広いので、すべての選手に気を配れるという点においては

勝っていると思います。

先に結果を書きますと、

私の先生は優勝

初優勝です

しかし、私は不遜にも「なんだ、ちゃんと勝てるじゃん

と思ってしまい・・・・・・

「いや、ここまで来るのにどんなに苦労しているのか?知ってるでしょ?」

と思い返し、

いや、でも本当に「なんだ、大丈夫じゃん!」と不思議にも何回も、

そう思いながら

帰ってまいりました。

で、こっからが本題

なぜ、ダンスなのか?

それは、すべての音楽がダンス音楽から始まっているからです。

中世のころには、主に祭りの時に、

歌と踊りと楽器の演奏が一緒になって存在していたのですが、

ルイ14世の宮廷時代にバロックダンスが確立され

舞台で踊るバレエになり、

歌は歌でオペラや、歌曲として発展し、

鍵盤楽器や弦楽器の音楽に使用され

時代を経るにしたがって、細分化され、

より洗練されて今に至っているわけです。

いま、私たちが接する音楽の大部分は

そんなことを意識することも少なくなってきたように思いますが、

演奏する際には、やはり一度ここに立ち戻って

考え直してみる必要があるように思います。

競技ダンスにはまだまだ、そんな古い時代の名残のような動きが

数多く残っていますので、

音楽を勉強している方はやはり

並行して勉強してみたほうが良いように思います。

習ってみての実感です。