声楽家PRIMULAさんの音楽雑談

演奏会の報告・お知らせなどを主に掲載していきます。日々の音楽観なども加えていきたいと思います。

エルネスト・ショーソン

2013-03-30 10:31:54 | 日々の発見
聴いてきました!

エルネスト・ショーソンの「ピアノ、ヴァイオリン、弦楽四重奏のための協奏曲 ニ長調」

「陰鬱の温室」などと同時期の作品ですので、濃厚で甘ったるい感じ

最初から最後までこんなに甘ったるい感じが続いている作品も珍しいなと思いながら聴きました。

でも、その甘ったるさに飽きない構造になっているのが特徴だとおもいます。


ドイツの室内楽は、構造が複雑ですね。モーツァルトくらいなら気軽に聴いていられますが、

ベートーベンの後期の作品はとても難解ですし、ブラームスなどは輪をかけて厚みが目立つ作品です。

聴くほうもとても体力・気力が必要です。


その点、聴きやすくてよかったです

そして演奏者も飽きずに集中力キープで弾いていただき、とても楽しい時間でした。


駒井さんの「La bonne chanson」もなかなかの出来でしたよ


というわけで久々にいい感じの演奏会でした



La bonne chanson

2013-03-24 17:20:32 | 日々の発見



ピアノカルテット版は何年か前に生で聴いたことがありました。

今回また聴く機会に恵まれちょっとうれしい

まちどおしいです。

歌われるのはいつも秋に演奏会でご一緒いていただいている駒井さん

通常はピアノ伴奏が主流ですが、いまではたまにこの形で演奏されます。


ヴェルレーヌが人生で最も充実し、夢も希望も持っていた時期に書かれた作品で

それを本当にその通りに書いているフォーレもまたすごいなあ~

と思うのですが、歌うにはやたらと大変・・・・

自分では、ま、大変だしやらなくてもいいかなあ~

なんて思ってこの曲はもっぱら聴かせていただくばかりです。


でも、もしかしたら、今回のようにピアノカルテットの形のほうが、歌いやすいのかも?

って勝手に思ったりしています。

だって、人数が多い分パワフルになりやすいでしょ?

ピアノニストと二人ですべてを背負うのは本当に大変ですから・・・。

ショーソンの室内楽もあまり聴く機会がないので、これも良いかも?

暖かくなってきて演奏会夜更かしにもよろしい時期となりました

Abenddeammerung

2013-03-20 21:30:28 | 日々の発見
「夕暮れ」

日本語表記だとこんなに短いのに・・・・

なんと長い単語でしょう。。。。

Abenddeammerung

ブラームスの中期の作品です。

ちょっとシューベルトっぽいところもあり、

くすっ

って笑っちゃいそうになったり、

ん~ブラームスらしい

という展開も暖かさもあり。。。

なかなか楽しい作品です。

いや、私にとってという意味で。。。。

聴いて、あ~!

ってすぐわかるというものじゃない感じですが・・・・


今日は春分の日

これからのシーズンはこの夕暮れの時間帯を楽しむには良い季節となってきました。

真っ暗になる前のちょっとした夕暮れの時間

散歩するもよし、夕食の材料を買いに出るもよし。。。

夕暮れの中でビールを飲むのもよいかもれません。

夏になってしまってはとてもできないことなので、

是非!

あ!夕暮れの中の桜もきれいだと思う

Er ist's

2013-03-10 14:13:13 | 日々の発見
メーリケの詩にWolfとそれからシューマンも作曲してたかな?


これは・・・・そうかあ~春のことをErって表現しているんだあ~

なんてポエティックなんだろう~

って前向きにとらえたほうがよさそうですね。

だって、このErってだれ~?とか・・・・

詮索するときりがないような気がするし、

あ~やっと春が来たんだっていう安心感と喜びが薄れてしまうような気がします。

素直に春が来たことの喜びを表現している名曲だと思います。

あ!特にWolfの方ですが・・・・

おしまいの1ページに及ぶ後奏はピアニスト泣かせ・・・

できれば弾きたくない

という方もいらっしゃるかもしれません。


最初にこの曲を聴いたのは、F・ディースカウとD・バレンボイムの演奏。

この時の後奏のアチェレランドったら・・・・

もう~よだれものでした。

それっきりそこはそういうもんだと思いこみ。

当然誰でも弾けるものと信じてしまう・・・簡単な人。

後になって、「あっ・・・・そういうものなのね

と納得した次第。

しかし、それでこそ、春が来た喜びの表現になるのですから、

やはりピアニストさんには是非頑張っていただきたい!

と思うのです。


ここ数日暖かな日が続き、この曲を思い出しました

Endlich kommt Er !

Du bist !
 


シューベルトのセレナード

2013-03-03 11:44:13 | 日々の発見
セレナードって?

って質問してみました


ん?悲歌?

あ~それは・・・・

読むときは「ひいか」て読みます。

え~と

セレナードっていうのは・・・・・

ロメオとジュリエットのバルコニーの場面(ちょっと似てますね

それから、シラノ・ド・ベルジュラックの中に出てきますね

オペラでは、「セビリアの理髪師」の中にも出てきます。

夜になると、彼女の部屋バルコニーの下で、ギターを片手に愛の歌を歌う。

これがセレナードです。



「お月様出てこないかなあ~」っていう思い。

あっ!そうそう!

山田耕筰の作品の中にもそんな内容の曲があったような・・・・

そうか~あの曲も日本流のセレナードですね


「先生!語尾が・・・」と生徒さん

そうそう!たぶんイタリア語読みにするとセレナード

フランス語やドイツ語読みにすると、語尾が「E」になるので

「セレナーデ」

となります。


この曲はかなり有名で、主なメロディラインは一般の方々でも耳にしたことがあります。

しかし、歌ってみるとドイツ歌曲らしくメロディの抑揚は大きく上手に歌うにはちょっと手間がかかります。

でも、ドイツの歌なので、共鳴をうまく使って歌う練習には向いています。

昨今では演歌のプロの方々でも共鳴をうまく使う歌い方をなさっているので

みなさん興味があるようでした。

ん・・・・

いいきっかけになるといいなあ~

と思いながらレッスンしています。