声楽家PRIMULAさんの音楽雑談

演奏会の報告・お知らせなどを主に掲載していきます。日々の音楽観なども加えていきたいと思います。

Debussyの年なので・・・

2012-07-31 22:41:36 | フランス歌曲研究会
駅伝コンサートの興奮も冷めやらぬまま、

8月もフランス歌曲研究会の例会は行われます。

今年はDebussyの記念の年・・・150Jahr Geburtztag・・・・

そこで、この8月から秋にかけての例会はDebussyがテーマとなります。

まず、8月5日は後藤寿子先生をお迎えしての公開レッスン。

駅伝コンサートのため中断していた課題の練習を即開始!

日曜日までになんとかもう少し・・・・

今回はwagnerの影響が色濃い作品もあり、

後藤先生のお話も楽しみです。

暑いけど、何とかしなくっちゃ

2012年8月5日 13:30~
 
二期会会館 第一スタジオ

1.中谷/塚田 C’est l’extase (Ariettes oubliees)・Chevaux de bois(Ariettes oubliees)

2.稲葉/神崎 Il pleure dans mon coeur(Ariettes oubliees)・Mandoline

3.櫻井/久保井 Green (Ariettes oubliees)

4.荒木/市川 De Fleur (Proses lyriaues) ・ Soupir(Mallarme)

5.宮地/鈴木 Nuit d’Etoiles ・宮地/市川 De Reve (Proses lyriaues)

6.石井/村井 Le jet d’eau (Beaudelaire)


駅伝終了

2012-07-30 08:53:14 | フランス歌曲研究会
駅伝コンサートが無事終了いたしました。

昨日も暑い中、たくさんのお客様がご来場くださいました。

ほんとうに、あいがたいことです。

フランス歌曲研究会も、いつもより少し、派手目に仕上がって暑くアピールできたのでは?

と思っています。

ただ、こういう機会であっても、各団体の声自慢競争ではなく、本来の歌曲を楽しんでいただく機会にできれば・・・。

という声が、出演者たちからもありました。

この演奏会は、また続いていくことと思いますが、だんだんに本来の各団体の日ごろの研究成果が出せるようになっていくように願っています。

長く暑い一日でしたが、皆様本当にご苦労様でした。


暑い週末

2012-07-26 20:17:48 | フランス歌曲研究会
とうとう毎年恒例の暑い一日「駅伝コンサート」が近づいてきました。

各地で夏祭りや、花火大会も開催されているこの時期、

大汗かきながら練習に励んでいます。

夏の暑い日々はなかなか練習しようという気にならないのですが、

そんなことは言っていられません

楽しんでいただけるよう全力尽くさねば

しかし、暑い


そして・・・・・

先日「秋さま」の番組(NHKかな?)があったそうな・・・。

で生徒さん方が「やってみよう~っと」と思って「まねして、やってみました。」

とおっしゃっていました。


どうやら、その番組内で、歌う時の姿勢について解説されていたらしいのです。

「今日はどうしちゃたんだろう?」と思うくらいに。。。。

やはり姿勢は大事だな・・・・

と思いながら、TVで覚えなくても・・・・いつも言われてない?

と思い、複雑な心境なのです。


しかし、「姿勢」は本当に大事だと感じた今週でした。

望む姿勢(態度、考え方)、立つときの姿勢(姿の美しさ)、

本当に大切です。表も裏もピンとしないとね





駅伝コンサート

2012-07-22 22:32:43 | フランス歌曲研究会
来週29日(日)上野文化会館にて

二期会研究会合同の駅伝コンサートが行われます。

本日はフランス歌曲研究会の出演者練習会、およびレッスンがありました。

三林先生にチェックしていただいて、良い点や改善点がはっきりとしてきました。

あと少しですので、確実にやっておきたいと思っています。


チケットもかなりの売れ行きな感じ。

6時間余りの長いコンサートですが、毎年どの時間帯もほぼ客席が埋まっている状態です。

ありがたいことです。


出演者も大勢ですし、今年も無事に最後まで、

そして、みなさん日ごろの研究の成果を思う存分に発揮できることを願うばかりです。

各国の歌曲の研究会だけでなく、オペラやオペレッタの研究会も参加しますので、

いろいろ楽しめますヨ



フランス歌曲研究会も総勢8人のボリュームで参加

そろそろ、じっくり聴かせるタイプの曲が出せるようになるとよいと思うのですが・・・。

ま、それはおいおいということで

とにかく、楽しみにお越しさい。

当日売りもあると思います。

C・ドビュッシー

2012-07-21 09:03:52 | 日々の発見
2012年、今年がドビュッシーの生誕150年でした。

絵画に印象派と呼ばれるグループがありますが、

音楽ではこのドビュッシーがその印象派と呼ばれています。

それまでの機能和声の限定された中で音楽を展開するのではなく、

機能和声の枠を飛び出してしまっています。

途中、Wagnerの音楽に感化されて、ご自身でも詩を書いて その詩に作曲されています。


フランスの作曲家さんたちは、かなりみなさんWagnerに影響を受け、

見習った作品を発表しました。

でも、ある時期を過ぎると、Wagnerから離れていきます。

それは、フランス語とドイツ語という違いにも原因があるのかもしれませんし、

更に音楽が進んだ、ということかもしれません。


ドビュッシーは芸術家らしく、かなり破天荒なプライベートライフを送っています。

たくさんの女性たちへの愛が、作品に反映され、様々な色合いの作品が生まれてきました。

ドビュッシーはオーケストラ作品から、歌曲まで、本当に数多くの作品を書いています。


お気に入りの作品を見つける良いチャンスと思います。



レッスン

2012-07-19 07:34:06 | 日々の発見
音楽家なんて仕事を長くやっていると、

教える立場についても教わる立場についてもよくわかるようになります。

だから、たまに教える立場の人について厳しくなるのかもしれません。

でも、ある一定のお金を頂戴して、それは、その方々のもしくはご両親の働いて得たお金で、

だからこそ、効率的に、できるだけてっとり早く、身に付けていただけるように

考えて作戦を練ります。

たまには苦言も申し上げますし、こちらも準備などできるだけのことは!

と思いながら、やっています。



ところが、たまに本当にびっくりするような先生がいらっしゃって・・・・。

本当に言葉もなくなってしまいます。

職業倫理っていうか。。。。義務感っていうか・・・・・。

そういうのないのかな?的な・・・・。


その先生の価値観をおしつけるのではなく、教わる方のご要望にはお答えしないとね。。。。

と思いますが。。。。。

それがプロ意識だと思うのですが・・・・。

実は昨日また、びっくりするようなことがあって。。。。

本当に言葉もないくらい。。。。

へこみます。





さん!ハイ!

2012-07-16 22:05:35 | 日々の発見
よほど、音楽を志している方の場合は、この掛け声は不要となります。

しかし、ほとんどの場合、必要・・・・


大学で歌唱指導の勉強をするときに、必ず、この掛け声を入れて伴奏を弾く練習をまずします。

授業など、大人数の場合は必須アイテム

なかなか便利です

すぐに合うようになるし・・・・


でも、仕上げの段階までには、この掛け声なしで入れるようにしなければんなりません

実はこれが至難の業。。。。

掛け声があったと仮定して、入ってくだされば良いのですが。。。。

掛け声がないと入っちゃいけないと思っているらしく。。。。。

こちらも常に掛け声かけて弾いていると、つい黙っていられなくて、言っちゃったり。。。。


発表会までにはさ~

前奏聴いて入れるようになろうよね

温室

2012-07-15 19:42:38 | 日々の発見
ヨーロッパの国々から海路をたどってインドやアフリカ方面へ人々が出ていくようになった頃、

帰りに、現地の植物を持ち帰ってくることが増えました。

しかし、インドなど、南方で生きていた植物がそのままヨーロッパの寒い地域で生きていけるわけはありません。

そこで、“温室”ができました。


当時のヨーロッパの文化人にとって、この温室は、大変に興味深いものであったようです。

現在では、〇〇植物園などへ出かければかなり頻繁に見かけます。

ランなどを栽培しているところ、ベコニア園、なかには、カナリアや蝶など熱帯の生き物なども一緒に展示されているところもあります。

このような植物園の温室を訪ねると、私たちはどちらかというと前向きな気持ち「へえ~」になりますね。


ところが、当時の方々の書いた詩は、温室について、“陰鬱な”とかネガティブな形容詞で表現されており

しかもメロディもどうもポジティブでない流れになっています。

どうやら、良い印象を持っていなかったようですね。


ま、無理矢理に寒いヨーロッパへ連れてこられ、窮屈な箱の中に押し込められて生きているわけですから、

おなじ生き物の目線で考えれば当たり前のことです。

しかし、そういった温室がまた、東方(オリエント)へのあこがれのもとでもあったと考えると、

植物たちも文化の発展に貢献しているのだとちょっと褒めてあげたくなります。



ん~でも、やっぱり、大きくなりすぎて窮屈そうにしているバナナの木を見ると

ちょっとennuiな気分にはなるわね

くら~い作品を書くようになった頃のショーソンの歌曲、WagnerのBesendonk歌曲、Debussyの「花」

などいくつかの作品に“温室”は登場します。






ため息

2012-07-14 22:02:35 | 歌曲
ステファン・マラルメの3つの詩に、C・ドビュッシーとM・ラベルが作曲しています。

そうか・・・きっと良い詩なのだわ


「どれ!」と有名なドビュッシーの方から着手。。。



っていうか・・・・

うっかり、受講申込み出しっちゃったので、急きょ・・・・

本当に大急ぎです

だって、月末の駅伝コンサートもあるし、



しかし、やってみると、本当にドビュッシーの後期の作品っぽいです。

全体を通して、ennuiなかんじ・・・で

Wagnerを経験して、どうして?そっちへ?

と思いますが、そうでなくてはドビュッシーじゃないっていうのもわかる気が・・・・。


ドビュッシーの作品は、一見難しそうですが、どれも

いざ、譜読みして歌ってみると、そんなに難解でなくて。。いいかんじ

私は結構好きな方です。


来年はいよいよ、ドビュッシーの生誕150年という記念の年です。

たくさん、ドビュッシーが聴けることでしょう

私も頑張って練習して、レパートリーを増やしておこう~っと


つべこべ言ってないで、早く何とかしなくてては・・・・

梅雨バテ気味で“ため息”つきながら・・・・・・です。

ソドレミ♪

2012-07-12 22:24:41 | 日々の発見
「花の街」と「紫陽花」

ともに團 伊玖磨さんの作品です。

「紫陽花」のある部分のメロディが「花の街」にちょっと似ている。

という話が出てきました。

ある生徒さんの発見です。

ほんとだ~

ソドレミ~

で始まりますね



作曲者が好きな音列なのかもしれないし、

ソドレミ~


紫陽花の花が「七色」と言われるから・・・

かもしれない。

(「花の街」も“なないろの~”で始まっています。)

先日のシャブリエの会でもあったように、

作曲者にとって、「いつまでも心に残り、何度聴いても心地よいメロディを作ること」

これが、もっともやりたいことであり、

何種類もの良いメロディを作ることの困難さのあらわれであるのかもしれません。

でも、G・フォーレもいろんなところで、同じメロディ(モチーフ)を使っていますし

よくあることなのかもしれませんね。。。