声楽家PRIMULAさんの音楽雑談

演奏会の報告・お知らせなどを主に掲載していきます。日々の音楽観なども加えていきたいと思います。

千の風になって・・・その後

2013-07-31 20:44:20 | 日々の発見
順調に進んでいいる「“千の風になって”を歌おう」プロジェクト

全くはじめての方もいる中、ポリフォニーにするのは無理だろうなあ~

って思っていましたが

なんと

デュエットで進行中です

みなさん暑い中練習に励んでおります。

本番の発表会には、「え~ぜひ聴きに行きたい

という方も現れて

ますます楽しみになる今日この頃

さてさて、いかなることになりますやらこうご期待



最近ダンスの先生がご自身のブログに書いてらっしゃいましたが、

普通は人って無意識に「自分はこのくらい」って決めてしまうんだとか。。

だからミスをしたほうが心が落ち着くのだというのです。

たしかにねぇ~

発表会でミスをして戻ってくる子供たちのすっきとした顔見てると。

納得することしかり!

でもね、でもね。

と私は思うのです。

「この曲はこう歌いたい

って決めて細部まで練習積み重ねていったなら、

絶対に最後までやり遂げたい

って欲が湧いてくるじゃないですか

その欲に負けて実行に移せば

すべてうまくいくんじゃないのかな?





ということで、

よだれが出ちゃうほど楽しみな会、となるように

汗かきながら頑張っているのでした。

駅伝コンサート

2013-07-28 23:06:10 | 演奏会のこと
今日は、二期会の研究会駅伝コンサートの日でした。

基本的には二期会はオペラの公演団体なので、歌曲を研究することはありません。

でも中には歌曲のほうがマニアックで好き

という方も多くいらっしゃいます。

で、歌曲を専門に研究するグループができました。

いまでは、オペラの研究をするグループも含めて12の団体があります。

先ほども書きましたが、歌曲の研究は地味でマニアックなものです。

演奏もマニアックで、静かで・・・・



この駅伝コンサートも、それぞれの研究会の紹介を兼ねて始められました。

今回で・・・・8回目

8回も行ってくると、だんだんにプログラムが変わってきます。


やはり、静かで、マニアックな歌曲を正面からご紹介するような曲目ではなく、

見栄えのする団体競技になりがちです

それはそれで見応えもあるし、迫力も違いますし

でも、本来の歌曲を研究する姿や、その成果のほんのちょっとのご披露

これを駅伝のように演奏でつないでいくというのがよいのではないかしら?


ん~楽しくていいんだけど、暑い時期だし、

静かな感じでも良いのでは?

と感じて一日お手伝いしながら聴いてまいりました。

枯葉

2013-07-22 22:08:35 | 日々の発見
季節に関係ないですが、シャンソンの名曲

この曲は前奏がほとんどありません


前奏がある程度あったほうが歌い易い場合もありますが、

少ないほうが決まりやすいっという場合も

あると思います。

しかし、たまには1ページ全部前奏という曲もあり、

待っているのも長いし、

ピアニストも大変

先日、叔母様方とこの曲を練習していて、

だいぶ長いことやったし、うまく歌えるようになったので

発表会で歌っていただこうと思っていた矢先


そっかぁ~

まだ、覚えてないので、仕方ないのですが・・・。

楽譜にかじりついて歌っていると、

歌になってない

ということに気づき

文句言って怒っても理解していただけないだろうと思って、

「単なるテクニック的なはなしですが~

とか前向きな感じでお話しさせていただきました。


あの・・・・・・

息を吸ったり吐いたりするのが、歌ですよ~


当面は、このみじか~い前奏を聴いたら、

「エアロビクス

と思って、息の出入りに集中して歌っていただけるように練習せねば、

明日はない・・・・・だな

と思って気を付けて差し上げなきゃ~

と焦ったり、考えたり、して帰ってきました。

みなさん。歌うって本当は簡単だって、思うかもしれませんが、

息の流れを作り、そこに言葉をはめ込み、

内容が伝わるように歌う

意外と難しい技術なんです。

だからほんのちょっとした曲でも歌えるようになったら、

これって本当はすごいことなんです。

それを人前で・・・・・

って考えただけでも・・・・

でしょ?



Les cigales

2013-07-15 19:49:08 | 歌曲
“蝉”というタイトルのシャブリエの歌曲があります。

南仏の暑い夏の風景を歌った作品で、このほかにもシャブリエは動物に関する作品を多数残しています。


最近の演奏をYou tubeで聴いてみると、P・ベルナックの本にあるような超~スピード

で演奏されることはないようですが。

ん~私的にはあまり速いのはどうかな?

なんて思っています。


シャブリエの他の曲と同じようにこれも有節形式で、つまり同じメロディに違う歌詞が展開していくという形

だから自然と歌い分けているうちにテンポが伸びてきてしまうのだろうと思うのです。

フランス語らしい流れでしゃべっていって、聞き取れる程度のテンポがいいような

そんな気がしています。



閑話休題

それにしても、日本人にとっては蝉の声って言ったら、松尾芭蕉

“岩にしみいる蝉の声”です。

つまり、暑さも忘れ、蝉の声以外に聞こえないこの空間が、「静かだ

と思う、それこそが日本人の、いや日本語の情緒だと思うのです。

シャブリエのこの“蝉”では確かに・・・“岩にしみいる”観はないですね。

口うるさいマダム達や、下手なヴァイオリン見たい

と思っているようなそんな暑苦しい曲です。

でもメロディは、ちょっと素敵で、エレガントに(速すぎずにって意味ですが)歌ってみたい。

そう聴きたい

って思わせるような、きれいなメロディです。

東京は暑すぎるせいか?

蝉の声はまだよく聞こえませんが。

そろそろ、そんなやかましい季節ですね


ヴェルレク

2013-07-08 21:20:27 | 日々の発見
今年はヴェルディの生誕200年の記念の年ということで、

各地でヴェルディ作品が多く演奏されています。

生徒さんからの情報で、N響のヴェルレクの放送は知っていたので

やはり聴いちゃいました

あの有名な「怒りの日」の部分ばかりが耳に残っていて

ちょっと・・・・

気がかりだったのだけれど。。。。。

でも、でも

やはりオペラ作家のヴェルディの作品

本当にオペラを聴いているような感覚になりました。

ところで、考えてみたら、ヴェルディのオペラは

愛の苦悩、不安、いらだち、

運命に翻弄される男と女。

こんなことが中心に書いてあって・・・・。

このレクイエムと、ま、同じっちゃ、同じ。

あま~い愛の世界なんてほんの一時の夢。

って分量ですよね

ん、だからこんなに暑苦しいのか

・・というわけで、熱い七夕の夜に、暑苦しいヴェルレクを聴いたのでした

でも、本当にオペラ一曲分の豪華さはありましたよ

L’hiver a cesse

2013-07-01 18:35:37 | 日々の発見
La bonne chanson の最後の曲ですが、

文字通り冬が去ったら“春”が来るんですね~

この曲はヴェルレーヌが婚約した当時の作品で、

愛する喜びと神々しさと、不安とに満ち満ちています。

最後の曲だけが“やっと”というべきか?

“かろうじて”というべきか?

“春”を歌い、喜びや希望にあふれています。

有名なシューマンの「女の愛と生涯」は、やはり男性の書いた詩ですが、

よく考えると、これよりもだいぶ女性的に書かれていますね

真面目な恋に逡巡とし、不埒な恋には超~前向き

こういう男性的な内容は本当に、困りもの。

ま、いまじゃ、そんなもんだよ

くらいに考えて歌うことにしていますが、

女性の立場から素直に考えたら・・・・なんで?

と理解不能になります。


そしてもう一つ、日本人に理解しがたいのが、“春”

日本にいると、春は本当にゆっくりとやってきて

のんびりと通り過ぎ、のどか~な季節

というものですが、

ヨーロッパにいると、“春”はある日突然にやってくるのだろそうです。

一日で、若芽がほころび、いっせいに花が咲く

だから、“春”を歌った歌曲はとてつもなくにぎやかで、アップテンポ!

この曲もそのとおり!

テンポは速いし、にぎやかだし

だから、ピアニストは大変

最後の曲なのにこんなエネルギッシュな

歌う人にとっても一苦労です。

ここまでの8曲だって十分に大変なのに

とかなんとか言いながら、このところ気分も体調も良い私は、

毎日楽しんでガンガン歌っています。

ん~土曜日までに暗譜できるかな?