声楽家PRIMULAさんの音楽雑談

演奏会の報告・お知らせなどを主に掲載していきます。日々の音楽観なども加えていきたいと思います。

千の風になってを歌おう!

2013-06-23 23:38:00 | お稽古
千の風になってが流行ったのは、もうかなり前のことになりました。

でも、でも

知ってる歌がいい

という方々のために”千の風にな~ってを歌おうプロジェクト”と銘打って始めることにしました。

あまり人数が多くてもどうか?

(だって、合唱じゃないんだからさ・・・・

とも思うし・・・・

かといって少ないと歌う方は心細い・・・・らしい


残念ながら私にはこの感覚が全然わからないのです。

子供のころから、一人で人前で歌うのが好きだった

だ~い好き

そんなわけで、少ない人数で本当に心細そうに歌っている生徒さんを見ると気の毒になるのですが、

なんとかこの壁を乗り越えてほしいと思うばかりです。



だから ”何人歌いに来るのか?”

これが私の目下最大の関心事

さてどうなることでしょう?

いや、遠慮しないで皆さんいらして


Beethoven

2013-06-17 12:30:54 | 日々の発見
ベートーベンが楽聖と呼ばれるようになったのは、

独立した音楽家としての初めての人だったからだとか・・・・・。

それまでの音楽家は必ず王侯貴族のお抱えでした。

独立した市民として活動し成功した最初の音楽家



バイエルン放送交響楽団のBeethovenを聴きました

ドイツ人は本当にBeethovenが好きなんだなあ~

ということと、そのことが「ドイツ音楽は民衆のものである」という意味も示しているのだと改めて気づきました。

普通、こういうことは学問的なことなので頭の中だけのお話ですが、

実際に演奏している人々を観てそれを感じると、とても感慨深いものがあります



それに反して、フランスでは、音楽はあくまでも上流階級だけのもの。

エレガントな人たちの、エレガントなお楽しみ

ベートベンの時代でもフランスでは革命が進んでいく最中で

王政に戻ったり、共和制になったり・・・・・

いろいろ大変だったので・・・・・それどころではないですね。

フランス音楽がどこか実態のない絵空事のような雰囲気があるのはそのせいでしょうか?

それがまたいいのだ・・・夢の世界だし


という人もいれば、だからはっきりしてなくてとらえどころがないのだわ・・・・・

と落胆する人も

でも、でも・・・

ま、そういうもんだということで



フランス音楽好きの方にたいして弁明しておくとすれば。。。

Beethovenの交響曲は新しい音楽への挑戦であり、

重苦しくもなく、暗くもなく、(そういうイメージ強いですが・・・

リズムも際立ち、和声も美しく

言うことなし!。。。。。と思うのですが。。。。。





Bergerette

2013-06-09 21:10:43 | フランス歌曲研究会
先日と同じタイトルですが、

横文字で書いてみました。

15世紀ころに完成していた詩の形式で、

Bergerとは羊飼いのこと。

つまり、羊飼いとその娘たちとの牧歌的な素朴な愛の歌の数々。

有節形式で、脚韻もあり、今のシャンソンのようにcoupletがついています。

このcoupletがついているのがフランスの歌の特徴かな?

ブラームスのドイツ民謡なんかにはあまりない形式ですね。

このころBergeretteは復活祭の日に踊られたということです。


それが、17世紀の中ごろになると、宮廷の雅な人々の間で、

田舎ごっこ(本物の田舎の建物や風景を屋敷の敷地内に再現し、その中で生活したり、歌や踊りを楽しんだりする。)

が流行って、そんな中から楽譜が編纂され今日に残っている。

というわけだそうです。


急に二期会フランス歌曲研究会も熱心になり

みなさんネットで調べてらっしゃって・・・・・

すぐにいろいろなことがわかるのがこのインターネット社会のよい点だと思います。

しかし、有節形式の歌は

それぞれの場面を歌い分けないといけないので、難曲より難しい

というのが評判

でも、いま書いたようなことがわかるとかなり前向きに取り組めていい感じですね


深刻にならずに演奏者も、聴くほうも気軽に楽しめる有節形式に曲はは良いものだと思います。

というわけで楽しい6月例会でした。

7月は「フォーレのヴェルレーヌ歌曲」だそうです。

ん~la bonne chansonだな・・・







ピアノの音

2013-06-04 21:05:58 | 日々の発見
誰にでも好きな音と嫌いな音があると思う。

わたしの好きな音はピアノの音

子供のころ、ピアノの演奏会に行くのが楽しみだった。

ホールに響くピアノの音が好きだったから

近頃、ピアノのいい音を聞かないと思ったら、

演奏会そのものに行く機会が減ったから。。。。。

っていうか、いつのころからか、私の好きなピアノの音が少なくなって来たように思っていたからだ。

先日、GWに思わずいい演奏会に出会い。

あ~この指が鍵盤をたたく感覚。

これって~

と舌なめずりしそうになりました

そしたら、それって、響かない会場だったからなのか?

ともに演奏したフラメンコギターの音とのバランスを考えたからか?

ピアノの中にマイクが入っていたため、

偶然にも久しぶりに聴いた、鍵盤をたたく音

感覚の鋭い方にはもう、お分かりのことと思うが、

ピアノには楽器そのものが鳴ることによって出る音と

鍵盤をたたく音と、二つあり、

こられが同時に、あるいは一瞬の差を置いて耳に飛び込んでくることによる快感

そしてメロディ。和音。

総合的なバランス。

それれがそろってないと、少なくとも私が好きな感じにはならない。


残念ながら、女性にはなかなかできないです。

っていうか、「あ!これ!」って思った時はたいてい男性ピアニスト。

西洋の方で大きな女性ならあるいはストライクゾーンに入る音もあるかもしれないが

たいていは男性。

と先日、N響の演奏会をTVで見ていて、気づきました。

その時もいい音だった

そして、あ~こういうピアノの音が好きだったんだ

と改めて考えたのでした。