声楽家PRIMULAさんの音楽雑談

演奏会の報告・お知らせなどを主に掲載していきます。日々の音楽観なども加えていきたいと思います。

戸田先生

2013-04-22 19:57:16 | ドイツ歌曲研究会
二期会のドイツ歌曲研究会

今年度の前半は、戸田先生が講師としておいでになっています。

秋の演奏会のための準備講座です。


先生は御年なんと

90~うん歳

とてもそんなお年とは思えない健在ぶり

何回もおっしゃっていたのは、

「いつかは、こんな風に歌いたい」という気持ちを持ち続けること。

「曲はたくさんありますからね

それと、「自分ではねそんなことになっているとは、わからないのよね。」

「私もそうです」っておっしゃって

だから、アドバイスは必要なのだと

寒い一日で、3時間じっと座っているのが大変でしたが、

とてもためになる一日でした。




Debussyの弦楽曲

2013-04-15 20:29:46 | 日々の発見
歌ばかり気になっていて、もしくはオーケストラ作品

Debussyにも弦楽ソナタがあったんだ

って今日気づいた。

(一応これも室内楽に入ります。)

15分くらいのVnソナタとVcソナタを聴きました

例のラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンのメインサイトから、

各コンサートで演奏される曲の視聴ができるページがあって、そこで

ほんとうに、ちょっとしたプレゼントみたいな気になって、聴いちゃいました

いわゆるドイツ音楽を基盤とした流れとは全く異なるのがフランス音楽。

エレガントさとか、柔らかさとかは、まさにそこにしかない感覚

全然重厚じゃないですし、ふわ~っとしていて聴きやす~い感じ

とはいっても、ドイツ音楽の重厚さに慣れ親しんでいている方にとっては、

物足りな~い

になるのかも?

でも、これ

聴きやす~いからって、じゃ簡単なのか?

って言ったらとんでもないです

や、楽譜見て、そこそこ弾けるようになるまで・・・・

う~んと練習しなくっちゃ

になること請け合い

その軽さがどの辺にあるのか?

ちょっと最近分かってきて、

ん~こういうのも好いなあ~

なんて思っている今日この頃です。

でもなあ・・・・・・

ドイツ音楽のSchwerな感じも好いんだよなあ~



ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン「熱狂の日」

2013-04-15 09:03:10 | 日々の発見
東京では2005年にスタートし、2012年までに延べ526万人もの来場数を集めたクラシックの音楽祭、ラ・フォル・ジュルネ。

ず~っと「行ってみたいなあ~

なんて思いながら、Gwはいつも実家でお仕事な私です。

今年は、今月末にそのお仕事を押し込み

ついに今年はデビュー


いろいろあって面白そうですが、昼間は人が多いし・・・・

なんて思いながら、夜の公演を選びました。

外でもお祭りが展開されてるって話だし・・・・

たのしみ


チケットも最初の時は、何か月も前から買ってらっしゃる方々が多くて、

気づいた時には買えなかった記憶が・・・・・そういえばよみがえってきました

休みの日ぐらい、bummelnして気軽に聴きに行きたいもの。

日本でもクラシック音楽がそんな存在になればいいのになあ~

とかねがね考えているのです。

浄夜

2013-04-07 22:09:25 | 日々の発見
シェーンベルクの初期の作品で、「浄められた夜」と訳されることも。

久しぶりにN響の番組で聴きました。

最初にこの曲を聴いたのは高校の2年生くらいの時でした。

当時音楽の先生が、お持ちのお勧め作品でした。

たしか・・・サー・コリン・デービスだったような・・・・

それはそれは、ぴったりと合ったアンサンブルで、美しい音色でした。

いまでも私の大のお気に入り


でも今日のN響の演奏もまたよかったと思います。

先日は初めてフランスの室内楽を聴いてきましたが、

そのショーソンの作品も、シェーンベルクのこの「浄夜」に似た響きの部分がありました。

同時代性なのかな?

と思って聴いていましたが、

先ほど改めて「浄夜」を聴いて

ドイツ音楽の懐の深さを改めて感じました。

ドイツの音楽は、ブラームスをはじめどの作品もかなり複雑

kompliziertにできています。だからその分、様々な解釈や演奏バランスが選べるのです。

繊細なメロディ部分を際立たせることも、重厚な複雑さを目立たせることも

N響の演奏でよかったと思ったのは、ちょっと雑味のある音が多数使われていたこと。

なぜかといえば、この曲はそんな簡単に割り切れる話ではない物語が伏線として存在しているからです。

人間の心はそんなに簡単じゃない。

それがよく表現されていてよかったと

こういう時本当に「音楽っていいなあ~

と思うのです。


歌曲のように言葉がないからこそできる技ですね