声楽家PRIMULAさんの音楽雑談

演奏会の報告・お知らせなどを主に掲載していきます。日々の音楽観なども加えていきたいと思います。

Wagnerは続く

2012-10-28 23:20:14 | 日々の発見
先週は、二回も練習があって・・・・ちょっとバテ気味

しかし、その分発見もあるもので・・・・。

あるTV番組で、エンジニアの方が、「深いは新しい」

とおっしゃっていましたが、音楽もしかり、

ちょっと深くまで掘ると、また新しい発見があり。。。

また面白くなってやめられなくなるという・・・

ある意味・・・・悪循環?

ち・ちがうか・・・

その反対か?


Verdiの音楽が、イタリア固有のものではない。

なんて、批判をたま~に耳にしますが、

それは、ちょっとWagnerっぽいところがあるからですね。。。

きっと影響を受けたんだろうなあ~

そうだなあ~両方とも国粋主義に利用されたりしたもんなあ・・・

な~んてことを考えながら、あの刻みから来るある種の変な期待感は・・・・

そう

Wagnerに至ってもドイツロマン派の主なエッセンスは「Wanderrung」だったり「Sehnsucht」だったりするのです。

シューマンのナイーヴさも大好きだけど

こういう感じもやはり捨てがたい

と思った雨の日曜日でした。





Wagnerとフランス歌曲

2012-10-26 06:37:52 | 演奏会のこと
11/26に行われるコンサートの練習が進んでいます。

最近やっと、ドイツの歌曲とフランスの歌曲との違いについてつかめてきたように思います。

ピアニストさんと、「本当に違うんだね~

と感心することしきり・・・・。

日本では、ベートーベンなどが先に勉強の課題になってきますので、

フランス音楽はちょっと縁が薄い感じになっています。

馴染むまでにはかなり時間がかかりますが、

馴染んでしまえば、そう問題はないように思います。

でも、この違いをはっきりと認識して、演奏し分けるというのは

ちょっと、時間かかるかなあ~

いまのところうまくいきそうな感じではありますが、

みなさんにも聴いていただいてご理解いただけるようになるレベルまで

なんとか持っていきたいと思っています

なによりも大切なのは、語感かな?

nativではないので完璧にはいきませんが

リズムで体にしみこませています。

乞うご期待


伴奏CD

2012-10-25 09:20:15 | 日々の発見
先日di-arezzoで見つけた楽譜。

さっそく伴奏CD片手に練習をしました。

Tenorさんが歌った方が良い曲もありますが、

一般に知られている曲、重要な曲が収められています。

ん~それにしてもいいかんじ・・・・



最近は、自動音声で有名な先生のブログなどを読むシステムも登場し、

目の不自由な方でも、インターネットから情報を得ることができるようになってきました。

しかし、この自動音声は、日本語としての抑揚っていうか・・・いわゆるアインザッツがあまり・・・・


・・・・で、

このCD。

ドイツ歌曲ですが、あ。。。。フランス歌曲も一緒だし、もちろん日本歌曲もね

らしい「抑揚」、「アインザッツ

これができてないとたぶんまったく合わない。

というか違和感があって・・・・

大変なんだろうなあ~

と思いました。

私は幸いだいぶやってきたので、違和感というより正反対の・・・・

ブラボー感が多々あり

ハートマーク

飛びまくり

でも、たぶんわからない人にはわからないんだろうなあ~

困ったなあ~

なんて思いながら、こんな伴奏なら、何曲歌ってもいなあ~

こういう風に弾いてくれる伴奏者ほしいなあ~

とひたすら思うのでした。


朝岡さんの作品

2012-10-24 09:19:37 | お稽古
発表会が終わって、生徒さん方に新しい曲をお勧めする時期となりました。

先日の作品発表会のころに朝岡さんから、いくつかご紹介をいただきました。

彼女の曲は、簡素で、素人の方でも難しい譜面と格闘することなく取り組めるので

いいかなあ~ なんて思い

いくつかtryしてもらうことにしました。


ご本人にもご了解をお願いするメールを出したところ、

快くご了解をいただき、実は別の曲を再度お送りしたいと考えている・・・とお返事をいただきました。

大変ありがたいことでした。


テーマのはっきりした平易な日本語の詩、

難しい音程や、リズムのない譜面。

そのテーマは日本人の日常にあり、一見小さなものと感じてしまうものです。

でもよく考えてみると、それはとても大切なものです。

私は、そういったものが消えて行ってしまうかも?

という気もしているので、曲として残っていくというのはとても良いことだと思っています。

生徒さんも気に入ってくれるといいなあ~

di-arezzo

2012-10-20 10:53:05 | 日々の発見


最近di-arezzoが使いやすくなったので、またお買いもの

どんなのが来るのかなあ~

と楽しみにしていたのですが、やっと到着~


ご覧のとおり、Pertersの楽譜ですが、

Joerg Demusの伴奏CDが付いています。

きっかけは、生徒さんの練習用にいいなかあ~

とか・・・・・

彼らが、お友達に自慢するときに伴奏CDがあるといいかなあ~

とか思ったからです


しかし

聴きながら歌ってみましたら

まあ~ステキ

詩の読み方がやはり日本人の先生方にはよくわからないポイント満載

「そうだよ!こうやって歌うんだよ! Das ist Deutsche Lieder

あ~納得


さすがに、このようによくわかるように弾いてくださるピアニストは・・・身近に居ないですね

CDの表面にも、「ドイツ歌曲を勉強する方のためにご使用ください」と・・・

営業にも使えて大変結構だ

と大喜びの反面、生演奏でこれができるようにならないものかな?

とやはり・・・・残念な気持ちにもなるのでした


かなしくなった時は

2012-10-18 10:36:11 | 日々の発見
寺山修司の詩に中田喜直さんが作曲。

大中恩さんも作られています。

本当に、誰にでも覚えのある、

海に対する、郷愁?っていうのかな?

懐かしさ、救いを見出す本当に良い曲です。

三林先生が「悲しそうに歌いだす方がいますが・・・・」

とおっしゃるのは、ちょう~納得

この曲のキモは“救いと希望”です

私の生徒さんたちも、みなさん順番に「歌いたい!

とおっしゃって頑張っていらっしゃいます。

中間部のダイナミックな部分が、以前はうまく歌えなくて

苦労しましたが、最近・・・

いい~こと考えたあ~


・・・というわけで、なんとかうまくやってます。

また、しばらくこんな良い曲とお付き合いで来て

本当に幸せです。

さて、今回の方はどう歌われるのかしら?

楽しみです

ヴォイトレ その2

2012-10-17 10:13:52 | 日々の発見
例の、ヴォイストレーニングの番組放送を観ることができました。

忘れていたり、違うスケジュールだったりで中抜けです。。。。。

大きな声とか、音程とか本格的に歌に関係のあるトレーニングに進んでいました。

大きな声ねえ・・・・・


先日観たチュマチェンコさんの番組でもそうでしたが、

彼女をはじめお弟子さんの若い演奏家の方々も同じです。

こちら側から見たら、普通のお顔をしてものすご~く簡単そうに演奏しているように見えます。

「普通のお顔をしているのだから、心の持ち方も普通の感じなのだわ」

な~んて思ったらさあ大変

そのまま、演奏したら、楽器だって、声だってほとんど音らしいものにはなりません。

音を出す前に、まず、「発したい」という気持ち・・・意志?

が必要です。

そして、どうして発したいと思うのか?という根源的な心の問題が必要になります。


なんでこんなこと書くか?

っていうと・・・・・

こういうことを気にしないまま、発声練習すると

声を壊してしまう原因になるのです。


「歌うたい」って思う方のための番組だから・・・・。

と思うかも?

ですが。。。。

方法論だけで問題が解決するなら、世界中に良い歌声ばかりが満ちていることでしょう・


チュマチェンコさんがとても良いことをおっしゃっていました。

「若いうちにすべてを成し遂げてしまわなければ、と思うことは間違いです。」

年齢と共に、長い時間をかけて音楽を学び、身に着け、表現につなげていく。

それがとても大事なことなのだと。

シューマンのVnコンチェルト

2012-10-15 21:49:04 | 日々の発見
ETVにて昨晩、チュマチェンコさんの演奏・インタビューなどが放送されました。

シューマンのコンチェルトは長い間封印されていた作品で、今日でもめったに演奏されないのだそうです。

でも、シューマンらしいナイーブな作品でチュマチェンコさんの暖かい音色と相まって、

上質なシューマンの世界が展開されていました。

そもそも、シューマンはピアニストなので、バイオリンらしいテクニックが使えない部分が多いのだそうです。

「そのため、若い人向きではありません」

とチュマチェンコさんはインタビューでおっしゃっていました。


でも・・・・


そうそう

本当にシューマンはナイーブで好き

ドイツ人にとってはやはり三人の大作曲家「B」がようですが、

私はシューマンが好き

このところ、歌いたいドイツ歌曲がないような気がして困っていた矢先。

そうね

またシューマンなんぞ引っ張り出してみましょうか?

という気持ちになりました。

チュマチェンコさんの暖かい音色とシューマンのサンチマンタリズムに、

あ~音楽って本当にいいなあ~

また頑張ろう~

と、元気をもらった次第です

Non ti scordar di me

2012-10-13 09:54:11 | 日々の発見
Non ti scordar di me

日本語で書くと「忘れな草」

1935年のイタリア映画「忘れな草」における主題歌として用いられた。

イタリアの作曲家クルティスの作品。

テノールの方のリサイタルで、アンコールとして演奏されることが多い作品です。

三大テノールも多数演奏しているようです。

今回は、プラシド・ドミンゴの演奏をpick upしてみましたが、

パバロッティのもいい~感じでした。

こういう曲を聴くと、

テノールっていいなあ~

とつくづく思います。

で、

いいなあ~

って思いながら・・・・


あっちこっちの画像を見ながら聴いていると、ふと、あることに気づきました。

ん?

平均律じゃやっぱり倍音が鳴らないんだなあ~

テノール歌手の方々は、どうやら、倍音がよく鳴る純正調に近い感じで歌ってらっしゃる?

みなさんはどう思います?

私は、どうやらそうらしい。

と感づきました

発表会終了

2012-10-10 14:05:28 | お稽古
月曜、体育の日に、年に一度の生徒さん方の発表会が

無事に終了

この時ばかりは、私一人が観客ですので、

十分に独り占め

本当に贅沢なひと時でした


舞台に立って歌うということは本当に非日常的な行為です。

そういう環境に育つという珍しい生まれの方以外は、

大変なことです。

だから知らない人から見たら・・・・

「あら~全然声出てないじゃない

とかなんとか思うことでしょう。

でも彼らは超~真剣

プレッシャーと戦いながら、頑張って歌います。

不思議なもので、「じゃ、緊張すると、普段できていることができなくなってるってことか?」

っていうとそういうものでもなく。

やはり、常にレッスンで言われていることを実現すべく奮闘しているといった方がよいでしょう。

ただ、己に克つことが比較的簡単にできる場合とそうでない場合があるということ。

プロを目指しているのではない方にとっては、

時間をかけて少しずつ克服していった方が良いように思います

総じて本当に良い出来でした。

次回からはもっと簡単に曲に入っていけるよう、

ワンランク上を目指して頑張っていってください。