声楽家PRIMULAさんの音楽雑談

演奏会の報告・お知らせなどを主に掲載していきます。日々の音楽観なども加えていきたいと思います。

雨の日曜日

2014-06-22 14:58:46 | 日々の発見
そうか・・・今日は雨って言ってたっけ・・・

と天気予報を思い出しながら、起床

Obwohl so muede bin, muss ich viel zu tun.

世の中は、ワールドカップだとか、なんだとか様々なニュースが飛び交っいますが、

こちらはリサイタル準備の苦しみの真っ最中・・・・

今日も今日とて、お知らせの発送に追われる一日。

ですから、ま、雨であろうとなんだろうと全く・・・・

そんな中ですが、昨日もお教室の皆さんと練習をしている最中に、あることに気が付いたので

ここに・・・・・

朝岡先生の曲集の中に5拍子の曲がありました。

ほかにもいくつか5拍子で書いてらっしゃるので、お好きなのかな?

と最初はそんな風に思っていました。

しかし、昨日のレッスンで、山田耕筰の「この道」をお稽古している最中

ん?「これも5拍子じぇね?」

ってことに気づき

ということはやはり、日本語のリズムがそうなんだということに思い至ったわけ

朝岡先生は素直に5拍子でお書きになり、山田耕筰さんは苦労して4分の3拍子にはめ込み・・・・

両者はそのように違うのですが、日本語はあくまでも五七五のリズムです。

試しに縦書きの詩を見ながら歌っていただき(すでにメロディは知っている

私は5拍子に感じながら(日本語中心に考えて弾く)という。

ちょっと普通の先生にはできない芸当をやってみました。

ふんふん

そうすると、やはり「この道」もぴったりと来るじゃないですか・・・・

そうか・・・やはり5拍子ね・・・

楽譜に書いてあることを軽く考えて演奏することは全く良くないことですが、

その先にあるものを見ながら演奏することはさらにバージョンアップした理解力とソルフェージュ力

が必要なのだと改めて、考えた次第でした。




フォーレコンサート終了

2014-06-02 12:27:59 | フランス歌曲研究会
フランス歌曲研究会のサロンコンサート

「フォーレ歌曲の愉しみ」が昨日無事に終了いたしました。

猛暑の中お越しいただきましたお客様

また、ご協力いただきました、会員の皆様

本当にありがとうございました。

この場をお借りして御礼申し上げます


さて、la bonne chanson ですが・・・

思わず良いものを発見いたしました。

熊本大学のサイトに大熊薫先生のお書きになった、

la bonne chansonについての論文を発見し、

読んでみて大変に参考になりました。

なんで演奏のために論文なんて。

と思うかもしれませんが、パッと見ただけではわからないことがたくさんある

そういう曲集なのです。

なぜ、「雅な宴」などで、スタイルを確立したヴェルレーヌが、

そのような詩集を出したのか?

なせ、フォーレがまたそれを選んで作曲したのか?

そして、なぜ難解な和声の連続になっていくのか?

その辺が見事に解決、理解でき・・・・

あ~今回取り上げてみてよかったな・・・。

と思ったのでした。

la bonne chanson を歌ってみたい方、

また、歌ったけど・・・・謎だらけ・・・。

という方、こういったアプローチもまた有効だということを参考になさってみてください。

では、また。。。。

ドイツ歌曲に戻りますか・・・・