声楽家PRIMULAさんの音楽雑談

演奏会の報告・お知らせなどを主に掲載していきます。日々の音楽観なども加えていきたいと思います。

ガニュメート

2013-09-28 20:12:23 | 日々の発見
シューベルトの有名な歌曲です。

とても明るい曲で私も大好きですが、

この歌の内容とか背景とか・・・

いろいろと考えていくと・・・・

う~ん

確かにあまり歌いたい内容では・・・・・・ない

かんじです・・・・

だから、生徒さんにもあまり内容については申し上げません。

ただただ明るく楽しく歌えるように理解していただければ・・・・

と心がけています。


しかし、結構長い曲ですし、体力も気力も必要な曲となります。

まっすぐに立って、細かいドイツ語の発音と闘いながら歌うのは結構大変



そういえば、おしなべて考えてみると、

シューベルトの曲ってこういうパワフルな曲が多いですね。。。。。

後の後期ロマン派の作品にもこういった傾向は受け継がれていきます。

この熱い情熱結構すき

歌を歌っている以上誰でもこういう思いは持っているのでは?

と思っています。

でも、気を付けてくださいね

声さえ出れば、つまり

大きな声で歌えれば、この暑苦しい、いや熱い情熱が表現できるか?

というとそうでもないんです

そのへんがちょっと難しいのですが、


ま、その辺は企業秘密として隠しておくことに


ハバネラ

2013-09-22 22:50:06 | 日々の発見
急に思い出して、調べてみました。

ハバネラはハイチからキューバを経て、スペインにもたらされ

主にフランスの作曲家たちに好まれて、かなりの作品になっています。


ふ~ん

フランスのコントルダンスに源流があり、

アフリカ、スペインの音楽とも融合し

しっかりと定着していて、すっかりスペインの民族音楽と思っていました。

その後、フラメンコとも融合し、アルゼンチンに渡り、タンゴの原型になったということです。



そうかあ~

だから、タンゴの曲の中に、いきなりハバネラが出てきたりするのかあ~

でもね・・・・・

いまでは、タンゴはタンゴだし、ハバネラはハバネラでしょ?

リズムの形式としてとらえられているのではないのかな?

だからねえ~カルメンのハバネラをタンゴで踊るってのは・・・・・

ちょっとね・・・・です。


フランスの作曲家はスペインにとても興味を持っていました。

だから、このハバネラも受け入れられたのだと思います。

何よりも、ハバネラのうねりが彼らにとっては「い~かんじ

だったのではないか?(だってフランスの音楽ってドイツほどリズム感強くないし)

と思ったわけです。

ちょっと見には、リズム感あふれる音楽と思うかもしれませんが、

実はこれ、平らにリズム感出ないように。

つまり二拍目を強調しない。

意識して強調しないと、どうなるか?

リズム感のな~い。平らな感じ。

そこにあのカルメンのハバネラのメロディを加えるとどうなるでしょう?

ね?ちょっと、イスラム圏の音に近くなってくるような気がします。

アフリカやラテンアメリカの影響もあるけれど、スペインはイスラムの文化の濃いお国柄。

こっちのほうが近いのかな?

と考えていました。

だからねえ・・・・・


キレのある、タンゴの踊るのは苦しい気が・・・・。

しないのかな~










ダンスと歌と千の風になって

2013-09-13 22:37:57 | 日々の発見
千の風になってを歌おうプロジェクトもいよいよ佳境

最初に始めた日よりずいぶん声もよく出るようになり、

姿勢もよくなり、本番のような並び方で歌ったり。

なんと!

auswendig singen


で、今日は声と姿勢との関係について。

ダンスを習い始めて本当によかったと思うのは、

歌う時の姿勢と、ダンスで習う姿勢。

いや、ダンスってのは常に動くものですから・・・・

ちょっと嘘くさいです

でも、でも、

私には「ピン」とくるものがある。

そういう時があるのです。

「あ これ使えそう~

そう思ったものをレッスンで使ってみます。


すると・・・・

あら不思議・・・・

見た目にも美しく、声も抜群に良くなり

さらに磨きがかかる。

というわけです。


このぶんじゃ、歌って踊るっていう目標も

なんて思いながら

ルンルン

で帰って来ました


さて、三連休です。

皆さんはいかがお過ごしですか?

私はもちろん練習です。

歌と、踊りと

ベートーベン歌曲

2013-09-11 23:03:43 | 日々の発見
恩師のリサイタルのお知らせが来ました。

今回はしぶ~くベートベン歌曲

だそうです

音楽の世界は現在では女性のほうが多いですが、

そこはやはり女性の地位が低かった西欧から来た文化。

現実にはどの楽器も、そして歌曲でさえもほとんどの作品が男性が作曲し、

男性が演奏することを前提としています。

というわけでこのベートベン歌曲もやはり男性向き。

特にバリトンの方のほうが歌い易いかな?

ですから、今回は私自身にとってはとても珍しい貴重な機会となります。

ちょっと楽しみ~


ところで、オペラの作品やアンサンブルの作品は基本的にきちっと女声向きに書かれているのですが、

歌曲はそうでもない作品も多いです。

ですから、それを女声で歌う場合、本当に大変

制約のある自分の声で、どのようにして制覇するのか?

頭も、体も使います。

ダンスのように、客観的に見て記録できるものではないので

その大変さは、想像以上です。

なんたって、先生と呼ばれる方々だって、その方法について熟知してらっしゃる人はいません。


やっとこのところ、手順のようなものが会得できたような雰囲気です。

しかし、人間の体は日々変わっていくので、これもこの先通用するのか?

はまだ未知数です。

なんとか、数値化したり、客観的に記録できるようになったり

体系的にまとめられると、苦労する人が少なくなるのになあ~




涼しくなりました

2013-09-09 21:02:14 | 日々の発見
急に涼しくなり、秋だなあ~

と思っていたら

あら、あら・・・・・

東京オリンピックがきまりましたね

徐々にすべてがにぎやかになっていくことでしょう。

そして、今はまだ小さな選手たち、

7年後目指して頑張ってください。

またとないチャンスですから


さて、コンサートも近くなり練習に、仕事に忙しくしております。

生徒さんの発表会もあるし・・・・

というわけで、なんだかんだと文句を言い、

ピアニストに「いらっ」としながら練習頑張るわけは、

結局のところ、自分の中にあるものだけしか出せないから、

なんですね・・・・


勉強を始めて間もないころや、演奏会に出始めたころは、

やはり、先生に聴いていただいて注意していただくことが大切です。

自分で調整していくことがなかなかできないから。


ただ、ある一定の時期からは、その調整も自分でやるようにしたほうがいいと思います。

これによって、本当にその人らしい音楽が出来上がるわけですし、

アウトプットの方法っていうのも、練習で会得できるようになるのです。

さあ、すべてを吐き出せるようがんばらねば


さて、音楽家ってスポーツ選手みたい

って、あちこち筋肉痛や疲労に耐えながら、

まだ、十分暑いじゃん!

と文句言いながら、もうしばらく練習の日々を続けてみたいと思っています。






ロッシーニのスターバトマーテル

2013-09-02 16:53:12 | 日々の発見
昨日、ちらっとEテレで見ていて(あまり詳しく聴いてない

歌っている方々の口元を見ていました。

そうやっていつもとは違った視点で見てみると、

結構面白いことを発見したりできるのでまた別の意味でです。


合唱の方々はま、普通な感じで歌ってらっしゃったのですが、

ソロの方々は?

想像すると、大きなお口を開けてガンガン歌ってらした。

と思うでしょうが、さに非ず

特に男性陣はお口が小さかったですねえ~

女声の場合は主に裏声と呼ばれるテクニックを使いますし、

そもそも明るい声が求められるので、なかなか難しいとは思うのですが、

その点男声は・・・・・ドナルドダック

みごとにドナルド君のようなお口で、しかもなかなかいい声



そしてさらに、「いい声」ってなんだ?

ってことも考えました。

しかし、これは完全に好みの問題だと思います。

だって、そもそも暗い声の人に明るい女の子チックな曲歌ってもらったって意味ないし。

ガンガン歌っちゃう、声を張り上げることができる人に、

内面的な曲を歌ってもらってもまたこれも意味がない。


総じて芸術歌曲と呼ばれるものは、暗かったり、内面的だったりしますから、

そういうお声の方々や、静かに歌いたい方々に歌っていただいて、

張り上げられる方々には、主にオペラにご出演いただく、

っていう風に分業制にするってのはいかがなもんでしょう?

稽古をつける先生方もそんな風に思って注文を付けてくだされば

みんなもっと、悩んだり挫折して利せずにすくすくと育っていくのではないか?

と思ったりするのです。



ダンスの先生方は「ダンスは自分で作っていくものだ」とおっしゃるのだそうです。

いいなあ~

音楽だって、そりゃスタイルや、伝統的な歌い方はあると思いますが、

それ以外は、っていうかそこから先は自分で作り上げていくものだ。

と、そういう目線でいっていただきたい。

とつくづく思うのでした。


それにしても昨日の曲は、ん?イタリアの曲かな?

って不思議に思う演奏でした。