声楽家PRIMULAさんの音楽雑談

演奏会の報告・お知らせなどを主に掲載していきます。日々の音楽観なども加えていきたいと思います。

アイーダ

2013-08-28 09:16:41 | 日々の発見
今、話題の「アイーダ」です。

そんな話聞いてなかったなあ~

なんて暢気に考えてたら、・・・・・

発表が3か月前だったそうで・・・・。


先日あるTV番組で、西欧の有名なオペラ座は国からの援助が40%程度あるのだと報道していました。

それに引き替え日本の歌舞伎座は、国からの援助は入ってないそうです。

世界的に見ても珍しい、貴重な存在なのだとか・・・・。


そうかあ~

だから、海外オペラの引っ越し公演はどれもバカ高いチケットなのですね

それに引き替え、歌舞伎は一晩で4演目、生演奏、マイクなし。

だもんねえ・・・・

ん~でも新しい歌舞伎座はどうかしら?

舞台の奥はマイク仕込んでいるかも?

なんて考えていました。


歌舞伎もオペラも原則マイクなしで楽しむのが最もふさわしいと思っているので、

あまり、大きなホールではちょっと・・・・

と思います。

まして、東京ドームで音響って言ったら、必ず機械が・・・・・

そんなの聴きたい人いるのかしら?


そんなこんなでアラーニャの“星ピカ”をYou Tube検索してみました

ん・・・・・・・

以前に生で聴いたスカラ座の公演のが・・・・・


その時は、堂々と舞台の奥まったところに立ち、ひっそりと、

そしてびっくりするほどスレンダーなテノールさんでした。

作品の本質を表現しているようで、何とも印象に残りました。

演出の方にも、そんな、奥の声の通らない位置で、堂々と歌った歌手の方にも

賛辞を送りたいと思います。

バイオリンもとてもイタリアらしく繊細で、透き通るような美しい音色。

あ~イタリアのオケだ

としみじみ思いました。


高かったけれど、本当に良いものを聴いたな

と思えるいいオペラ公演でした。


日本では何でも売れると思っているかもしれないが、

日本人ほど要求の濃いお客さんて世界中どこにもいないと思う。


アイーダの中止を知ってそんなことを考えました


Blue Moon

2013-08-20 21:57:37 | 日々の発見


今日は満月です。

Blue Moonというのだそうです。

いつもの満月よりも威力があるらしいですよ

さあ、お願いをしてみましょう!

でも、ところによっては雨模様でとてもそんな状況でないかもしれません。



Fly me to the moon

先日、ある演奏をYou Tubeで検索していて見つけました

この ナット・キング・コールの歌はとてもチャーミング

ほかにもいくつか聴きましたが、この演奏が一番気に入りました。

その時々の流行によって、洋服も、音楽も、生活そのものも随分と変わるものですが、

今も昔も、「本当の良いもの」って変わらないのでは?

と思うこの頃です。


現在では、レコード店に走らなくても、コンサートに行けなくても

気軽に良いものをネットで検索して聴けるのですから、

好き嫌いせず、少しずつ試してみていただきたいと思うのです。

正直、この古いジャズナンバーも、歌おうとか、聴こうとか

思う人は少ないと思うのですが、見つけた時の喜びはひとしおです

お気に入りの一曲を見つけ、そして、

「いつか、このように歌いたい」とか。

そう思っていただけるように。

そんな人が増えるといいなあ~

と思っています。


動物詩集

2013-08-16 11:10:46 | 歌曲
暑い(-_-;)

本当に暑いお盆休みです。

みなさんいかがお過ごしですか?

お休み中、ということで

いざ・・・

とばかりに練習をしています。

今年はプーランクの没後50周年ということで

秋のコンサートでも、今年はプーランク。


先日教えていただいたお話ですが、

クリスチャン・ディオールはかなり早い時期から芸術に強い関心を持っていました。

きっと、あちこちのサロンに出入りしていたのだと思います。

ですが、プーランクの才能に触れ、

音楽の道はあきらめたということでした。

その後のディール氏の活躍を見ればその選択はよかったと思います。



表題の曲集はプーランクの最初の歌曲作品です。

本当に小さい曲ばかりですが、大人チックで音も面白い。

のちのプーランクの作風を感じさせる、

そういう意味では本当に見事な作品といえると思います。

だって本当に何十秒で一曲終わってしまうのですから


暑いときには特に

いいかもです。






Meine Lieder

2013-08-10 20:31:46 | 歌曲
ブラームスは特に有名でもなんでもない詩に曲を書いています。

これはかなりの数あって、シューベルトやシューマンとはずいぶん違います。

フランスの作曲家もやはり有名な詩人の有名な詩には必ずといってよいほど・・・


これは本当にブラームスの特徴といえるものです。

表題の「私の歌」。

これもあまり有名な詩ではないし、書いた方も無名ではないものの超~有名というわけでもない。

でも、でも

どことなく気になる詩ですし、メロディもブラームスらしいです



「きれいな曲ねえ~

と言いながら、練習ピアニストと練習していました


で、先日本番を弾いでくださる方と練習する機会があって、

ん?と思うことがありました。

最後のところが、沈んでいくほうがメランコリックで、ブラームスらしい。


とか、なんとかおっしゃたように聞こえましたが・・・・


メランコリックというのは、フランス語の「アンニュイ」とは意味が違って

思索がどんどん進んでいく状態を、外から見て「メランコリック」というのだそうです。

「けだるい」とか「鬱になりそうな気の落ち込み」という意味合いは全くありません

むしろ、本人にとってはとてもポジティヴな状態をいうのだそうです。


で、大変だなあ~

と思いながら、練習していただきました。

いい演奏会にしたいと思ってはいても、

このように越えなければいけない障害は山のようにあるのです。

Hitze

↑これもそうですが・・・・・








Es treumte mir

2013-08-08 11:36:26 | 歌曲
三人称単数の代名詞が主語になるというのは

日本語にはないかんじなので、ちょっとわかりにくいところかも?

と思いますが、

この場合夢の中にいるのは、私。。。

普通は音楽って進んでいくようにできていて、

その進み方が、お国柄だったり、時代だったりで少々違っているわけですが、

この夢の中の歌。。。。。

進みません

っていうか・・・・うっかり進めてしまうと

そうそう

夢の中ではなく現実の中にいる状態になってしまいます。


と、まあ、こんな風に内容と音楽が合致しているのが芸術歌曲といわれるもので、

文部省唱歌のような、詩の内容とメロディが・・・・

ずれてるってほどではないものの、

ま、これくらいで

という出来のものとは一線を画しているです。



表題の曲はブラームスの中期の作品で、

これを進まない音楽にして歌って行くと・・・・・

Wagnerのようになっていくから、これまた不思議

っていうか、このようにして現代までず~っとつながって発展してきているんだ

ということがよくわかる。

そういうサンプルとしても良い作品と思いました。

なかなかブラームスらしくて好き