声楽家PRIMULAさんの音楽雑談

演奏会の報告・お知らせなどを主に掲載していきます。日々の音楽観なども加えていきたいと思います。

リサイタル2016

2016-02-06 14:11:45 | 演奏会のこと

2014年に第一回を行いましたが、

ようやくこのたび第二回目を行う運びとなりました。

「ドイツ歌曲の歩み」

前回はMozartから始まりドイツ歌曲の一つの頂点であるWolfのミニョンまで。

有節歌曲を中心にその形式の変貌や、詩に対するアプローチなどが

はっきりと分かるように並べてみましたが、

今回は後期ロマン派を中心に調性音楽が徐々に崩れゆく時代。

そしてブラームスのころから始まったドイツ民謡への憧れ。

そんなところに焦点を当てて構成してみました。

Wagnerを経験したのち西洋音楽はそれに同調しまた反発し

を繰り返しながら、20世紀の無調の時代へと進んでいくのです。

フランス歌曲の分野では「愛と快楽と陶酔」が主なテーマとなり、

ドイツ歌曲ではより精神性の高いというか濃いというかそういった世界が

求められるようになり、ヒンデミットのころになると

宗教的な詩が題材として選ばれるようになってきます。

今回は比較的聴きやすいSchoenbergの初期の作品までとし、

(とはいっても12音音階の片鱗がはっきりと分かりますが)

すそ野の広いドイツ歌曲の1面をご紹介できる内容となっております。

会場主様のご厚意により、”金曜♭フラットコンサート”の企画に加えさせていただいました。

夕方遅くまで明るい季節ですので、

皆様、お誘いあわせの上ご来場くださいませ。


夏に向かって

2015-07-09 12:31:25 | 演奏会のこと

梅雨空が続いています。

洗濯ものも乾かないし、

心にも体にもカビが生えそうで・・・・

へこんでいます。

さて、そんな中、コンサートの準備は続行中

暑い夏に向けて

いや、本当に暑くなるんかなあ~

と思いながら、暑くなることを信じて

練習に励む今日この頃

夏向きの曲も多いんだ。てことに気づかされながら、

明るいフランス歌曲に没頭っ中です。

ぜひ、お越しをお待ちしております。


コンサートの前に

2014-11-23 11:08:36 | 演奏会のこと

秋はいつものように忙しく

ここに記事を書く気にもなれない。。。。。

困ったものです。

さて、長く続けてきましたセリグ先生のお話つきのコンサートも明日となりました。

今回先生は来日なさいませんでしたが、コンサートだけはいつものように行うこととなりました。

で、昨日は最終練習へ

そこで気づいたこと。。。。。。そうねえ~

やはり、フランス歌曲は男性が主人公(歌う人)だなあ~

ということ。音域的には十分女性も歌えるので、

もちろん女性歌手のほうが多い世の中ですし、

みなさん歌っていますが、

内容はやはり男性

そこで考えました。

そうか・・・・明日は宝塚の女優さんのような気持ちになって

ドレス着てそんな簡単に・・・とは思いますが、

やってみようということになりました。

でも、声のポジションまで下がると問題が大きくなるからねえ~

ということで難題に挑戦です。

でも、そんな怪しい雰囲気が好き

そこがRavelの歌曲の面白いことろかな?

と思いながら・・・・・・

楽しみです


秋のコンサート

2014-10-26 15:57:31 | 演奏会のこと

この5年くらい毎年のように

エディット・セリグ先生にお話をしていただいて

お話つきコンサート行っています。

さまざまなテーマを設けて行っていますが、

毎回とても興味深いお話が伺えて好評です。

いつもはとても専門的な曲や、専門的なお話が多かったように思いますが

今回は、前半の曲目はすぐに馴染める聴きやすいが並んでいます。

そしていつもよりも幅広い年代の曲が演奏されますので、

楽しみも一層

ドイツの音楽に比べて少し軽い曲想ですが、

それだけに気軽に座っていただいて大丈夫だと思います。

みなさまお誘いあわせでお越しください。


ハインリッヒ・ハイネの歌曲

2014-07-23 20:32:22 | 演奏会のこと
先日のリサイタルのMCのために

ちょっと・・・下調べをしていたら、面白いことがわかりました。


ま、ご存知の方もいらっしゃることと思いますが、

Heinrich Heineが詩を書いていたのは、主にドイツにいたころのこと。

その時期に書いたものを “Buch der Lieder”としてまとめて出版しました。

1827年のことだったそうです。

有名な「歌の翼」も「詩人の恋」もその中に入っています。


その後1830年のフランスの革命に感銘を受けパリに移住したそうです。

そして、評論などをしながら、サロンに出入りしていました。

ある時、リストが2回連続でリサイタルを開いた時のこと。

その2回目の演奏会前に記事を書き上げたHeineは

リストに対して、「今のうちに読んでおいたほうが良いのでは?」と手紙を書いたそうです。

まさに悪徳評論家

良い批評に書き換えてほしければ・・・・

Geld !

もちろん、リストは無視して演奏会をしました。

案の定、翌日の新聞には「見るべきところのない演奏だったもの盛り上がったのは、

fanの女性陣の助力のおかげ」とかなんとか書いてあったとか、なかったとか・・・・。

それを機にリストはHeineとの縁を切ったといわれています。



日本ではHeineは昔から人気のある詩人です。

それはコミュニストっぽいところがあるからでしょうか?

ロマン派の音楽家から見ると大変に創作意欲を掻き立てられる作風だったのだと思います。

「憧れ」と「渇望」  それに異国情緒


ユダヤ人であるためにより複雑だといわれているHeine

少し突っ込んで研究してみるのも面白いかもしれません。


プログラム

2014-07-06 18:40:22 | 演奏会のこと


リサイタルのために・・・・

解説をちょっと書いていました。

早くしないとねえ・・・・・

調べ物をしながら少しずつ曲について書いていくのですが、

歌っているだけでは知りえない逸話などがとても面白いです。

こうなるとたくさん、たくさん書きたくなってしまうのですが、

そう、何ページも余裕があるわけではなく

文字を読むことが苦手な方もいるし・・・・・


そして、何よりも歌っている最中に

その紙面をひっくり返しながらご覧になっている方々が多くいらっしゃるのをちらっと見かけると

なんだかなあ~

と思ってしまう私はいけない人でしょうか?

「日本語訳がないと」っていう方が良くいらっしゃいます。

フランス歌曲ですとかなりそう言われます。。。。


が・・・・・

歌曲っていうのは作曲者が対象の詩をよ~く読み込んで作っているもの。

ですから、詩の内容とずれているものなど一つもありません。

音にすべて書き写してある。といっても良いくらいです

あ~ですから、音を聴いてください。

言葉の発音も意味もすべて音楽としてトータルに表現されているのです。


「なにもないと!」っていつも言われますから、

書きますよ!え、え、書いてますけど・・・・

それ見ながら、ペラペラめくりながら聴くのだけは・・・・

これって永遠の追っかけっこだよなあ~




フォーレ歌曲の愉しみ

2014-05-17 21:03:33 | 演奏会のこと


やっと、ここまでたどり着きました。

忘れていたわけではないけれど、なぜかやる気が出ず・・・・・

しかし、ついにチラシをアップする気持ちになり・・・・

ふ~

梅雨に入る前のすがすがしい初夏の日差しの中、

なんとか、無事にこの演奏会にたどり着けることを願っています。

無事にチケットもなくなりつつあり、

そろそろ最後の追い込みに入っています。

だから・・・そう、いつものことだけど、暗譜よ

どうぞよろしくお願いいたします。

渋谷駅から近いです。


愛の小道

2013-10-14 10:49:25 | 演奏会のこと
プーランクの有名な小品。

まるで、シャンソンフランセーズのようなメロディライン

それをいただいたらしく、

"Les chemins qui vont a Noizay"

というタイトルで、今年もセリグ先生の講演つき演奏会が行われます。

小さな作品が多いので、時間的にもコンパクトな構成となっております。

お休みの日のひと時を、フランスらしい雰囲気の中でお過ごしください


駅伝コンサート

2013-07-28 23:06:10 | 演奏会のこと
今日は、二期会の研究会駅伝コンサートの日でした。

基本的には二期会はオペラの公演団体なので、歌曲を研究することはありません。

でも中には歌曲のほうがマニアックで好き

という方も多くいらっしゃいます。

で、歌曲を専門に研究するグループができました。

いまでは、オペラの研究をするグループも含めて12の団体があります。

先ほども書きましたが、歌曲の研究は地味でマニアックなものです。

演奏もマニアックで、静かで・・・・



この駅伝コンサートも、それぞれの研究会の紹介を兼ねて始められました。

今回で・・・・8回目

8回も行ってくると、だんだんにプログラムが変わってきます。


やはり、静かで、マニアックな歌曲を正面からご紹介するような曲目ではなく、

見栄えのする団体競技になりがちです

それはそれで見応えもあるし、迫力も違いますし

でも、本来の歌曲を研究する姿や、その成果のほんのちょっとのご披露

これを駅伝のように演奏でつないでいくというのがよいのではないかしら?


ん~楽しくていいんだけど、暑い時期だし、

静かな感じでも良いのでは?

と感じて一日お手伝いしながら聴いてまいりました。

フラメンコ

2013-05-04 11:42:52 | 演奏会のこと
ラ・フォルジュネ・ジャポンのコンサートに行ってきました

今回は主なテーマがフランス近代の音楽ですが、フランス音楽にはスペインを描いたものもたくさんあるので

その流れで、スペインの作曲家の作品も演奏されています。

昨日は、フラメンコとスペインの作曲家の作品(ファリャとかグラナドスなど)


友人は「え?フラメンコ行くの?ダンサーは誰ですか?」と・・・・

あの・・・・フラメンコはそもそも歌ですが・・・・

生で聴いたのは最初でしたが、ギターの音も、歌も、らしくて

とても気に入りました

そのおかげで、ピアノソロの曲も雰囲気など、細かいところまでよくわかって楽しかったです

ピアノ曲とフラメンコと連続で演奏され、コンサート全体としてのメッセージも途切れることなく続き、

これだったら、「もういくつか聴こうかな?」とか

「また来年も行こうかな?」とか

思うと思います。人気の秘密もわかりました。

また、行こうかな?