声楽家PRIMULAさんの音楽雑談

演奏会の報告・お知らせなどを主に掲載していきます。日々の音楽観なども加えていきたいと思います。

ハインリッヒ・ハイネの歌曲

2014-07-23 20:32:22 | 演奏会のこと
先日のリサイタルのMCのために

ちょっと・・・下調べをしていたら、面白いことがわかりました。


ま、ご存知の方もいらっしゃることと思いますが、

Heinrich Heineが詩を書いていたのは、主にドイツにいたころのこと。

その時期に書いたものを “Buch der Lieder”としてまとめて出版しました。

1827年のことだったそうです。

有名な「歌の翼」も「詩人の恋」もその中に入っています。


その後1830年のフランスの革命に感銘を受けパリに移住したそうです。

そして、評論などをしながら、サロンに出入りしていました。

ある時、リストが2回連続でリサイタルを開いた時のこと。

その2回目の演奏会前に記事を書き上げたHeineは

リストに対して、「今のうちに読んでおいたほうが良いのでは?」と手紙を書いたそうです。

まさに悪徳評論家

良い批評に書き換えてほしければ・・・・

Geld !

もちろん、リストは無視して演奏会をしました。

案の定、翌日の新聞には「見るべきところのない演奏だったもの盛り上がったのは、

fanの女性陣の助力のおかげ」とかなんとか書いてあったとか、なかったとか・・・・。

それを機にリストはHeineとの縁を切ったといわれています。



日本ではHeineは昔から人気のある詩人です。

それはコミュニストっぽいところがあるからでしょうか?

ロマン派の音楽家から見ると大変に創作意欲を掻き立てられる作風だったのだと思います。

「憧れ」と「渇望」  それに異国情緒


ユダヤ人であるためにより複雑だといわれているHeine

少し突っ込んで研究してみるのも面白いかもしれません。


プログラム

2014-07-06 18:40:22 | 演奏会のこと


リサイタルのために・・・・

解説をちょっと書いていました。

早くしないとねえ・・・・・

調べ物をしながら少しずつ曲について書いていくのですが、

歌っているだけでは知りえない逸話などがとても面白いです。

こうなるとたくさん、たくさん書きたくなってしまうのですが、

そう、何ページも余裕があるわけではなく

文字を読むことが苦手な方もいるし・・・・・


そして、何よりも歌っている最中に

その紙面をひっくり返しながらご覧になっている方々が多くいらっしゃるのをちらっと見かけると

なんだかなあ~

と思ってしまう私はいけない人でしょうか?

「日本語訳がないと」っていう方が良くいらっしゃいます。

フランス歌曲ですとかなりそう言われます。。。。


が・・・・・

歌曲っていうのは作曲者が対象の詩をよ~く読み込んで作っているもの。

ですから、詩の内容とずれているものなど一つもありません。

音にすべて書き写してある。といっても良いくらいです

あ~ですから、音を聴いてください。

言葉の発音も意味もすべて音楽としてトータルに表現されているのです。


「なにもないと!」っていつも言われますから、

書きますよ!え、え、書いてますけど・・・・

それ見ながら、ペラペラめくりながら聴くのだけは・・・・

これって永遠の追っかけっこだよなあ~