想い事 家族の記録

難病の父と生きる
鬱病
ふたり暮らし

つゆいり。

2013-05-29 14:31:36 | 日記

雨の音って、ホッとするなあ。

〔休日〕

カメラもなく、父はケアで、
内職も失った今、
眠ってしまおうと思い、
結構眠れた。

久しぶり。
でも。起きたら胃が痛い。

また朝からパンを仕込んだのだが、
西の出窓、
雨で暖かくない。

魚を焼くグリルをうっすら温めて、
第二次発酵しようとしたら、
父からお声がかかり、
10分その場を離れた。
戻ったら、何故かまだガンガン温めていて、
発酵の前に、パンの半分が焼けてしまった。

…ガックリ。

でも、ふわふわのチョコパンができたから、良しとしよう。



〔事件〕

どこかの人が、倒れた母親を放置?して出かけている間に、
母親が死亡。娘さんが逮捕されていたけど、
こう在宅介護していると、
娘さんにも事情があったのではないかと、想えてしまう。
どうしても行かなきゃならない用事があって、
まさか死んでしまうとは思わなかったとか、きっとあると想う。
父の兄は、夜中に気管に痰がつまって亡くなった。
一回目の夜の循環の時は眠っていて、
二回目の循環のときに、職員が発見したそうだ。
まさか、その時に窒息死するなんて誰も判らないのだし、
それについてはお咎めもなかったようだが、
在宅だと、
死なせてしまったら、介護をしている人が、罪になるのだろうか。
それとも、その娘さんがその後釈放されたかも知れないけれど、
全国ネットで報道されてしまった事実は消えない。

じゃあ、もし、私も、
ちょっと信金さんに行っている間、
突然父の呼吸が止まって、死んでしまったら、
殺意があったのではと疑われるのだろうか。
逮捕されて、娘と父の遺体が放置されて、どうなるんだろう。
親戚のひとが、どうにか葬儀をしてくれるのかな。
そこに釈放された私が戻ってきて、…どうなるの?
父親殺しの汚名を着たまま生きるの?
娘の立場は?




2チャンネルあたりで云われている。
「起訴猶予か、起訴してもせいぜい執行猶予付きの判決」
「中途半端に蘇生させられても、
介護を受けられるだけの余裕がない世帯だと
親子ともども破滅する」
「下手に蘇生されてもうざい」

破滅とか、うざいとか、いつも身の回りでささやかれているよ。
でも、破滅はないと想う。
生活保護を受ければいい。
うざいという奴は実在する。
だから親を置いて出てゆくのだろう。
そいつは罪にならないのか?
介護する責任を感じて傍にいた者が罪を問われて、
もともと家にいなかった者はお咎めなし?
明らかに、介護で困窮する現実を判っていて家を出てゆくものを、
はじめに問いただしてほしい。
でも、実際周りは、「え? まさか。本当に?」
と云いつつも、責めたりしない。
事情があるのだろうと、良心的だ。

もしも、今、追い詰められている人がいるなら、
私は云いたい。
手を差し伸べてくれる支援はある。
正直、同じALSでも、こんなに支援を受けられるひとと、
そうでない人がいて、
自分らは後者だと思っていたけれど、
実際、こんなに沢山のひとが、
入れ替わり立ち代わり家に入ってくれるとは思っていなかった。

でも、役場のひともそれぞれ個性があるから、
生活保護申請に行くだけで、犯罪者扱いするひともいる。
私は母子で東京にいる時、相談窓口に行っただけで、
偽装離婚を疑われ、
酷い言葉で、「あんた、嘘ついてない? 犯罪だよ、それ」
と云われ、死ぬほど傷ついて帰り、
審査の段階で、苦痛に耐えられずに挫折した。
もう、保護を受けるというだけで、犯罪なのかな、と思った。
二度と生活保護など考えるまいと思ったが、
信州に戻っていざこのように生活が困窮し、
24時間体制の在宅介護となると、
福祉課のひとやら、ソーシャルワーカーさんが、
向うから生活保護のことを考えにいれた方が良い、と云ってきたから、
土地によって、対応の違いはあるのだろう。

良い理解者に出会えることを心から願う。
そして、強かであって欲しいとも。
親をうざい、なんていう人間になりたいですか?
お父さん、お母さんを捨てられる?
それで、自分が誰かの親として普通に生きてゆける?
そこまで落ちぶれた人間で生きていたい?

命を与えてくれた、親なのに。

勿論、他人が知られざる親子の問題もあるだろう。
他に護りたい者がある人もいるだろう。
でも、病院には入れてあげようよ。

私が云えた立場ではないかも知れないけれど。

雨風のあたる場所に、
親を置いてゆけるでしょうか。
昔、姨捨山があった時代のように。






でも、私が介護される立場なら、
娘の前から消える予定です。

それは、「ひとりで生きる」私のポリシーだから、
他人には何も云わさない。
全面介護まで時間があるなら、身辺整理して行方をくらまし、
遺書を残して消える。

いきなりそういう状態になったら。
病院にきた娘に絶縁を申付けて、二度とそこにこないように。

そんな覚悟をさせてしまうほど、
ALSの在宅介護は厳しいです。
これは、本音であり、現実です。

私たちの、ALS.








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