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Ikonta 520  (120・スプリングカメラ)

2020-08-21 12:50:23 | カメラ レンズ 写真用品

1929年(昭和4年) 世界初のスプリングカメラ Ikonta 520/2 が Zeiss Ikon より発売されました。6×9cmフォーマットでした。

1932年(昭和7年)Ikonta 520が発売 6×4.5cmフォーマット 所謂セミ判です。
日本では6×4.5判をセミイコンタ 6×6判をイコンタシックス 6×9判をイコンタと呼び分けてます。

と言うことで当カメラは セミイコンタ I 型です。
シリアルナンバーから辿ると1937年(昭和12年)製です。

セミ判ですので普通に構えますと縦位置となります。ハーフサイズカメラと同様です。(こっちの方が本家でしょうが)




スプリングカメラですので折りたためます。 ファインダーも折りたためます。
① ファインダー立ち上げと 前蓋オープン
② シャッター釦 左手操作は多少の違和感があります。ボディにこのシャッター釦があることで当カメラは初期モデルではないことが判ります。
③ 起こすと脚になる。
④ フィルム装填時に引いてスプールをはめ込む。コインを挟んで撮影。

横位置撮影がこの状態です。
レンズは Tesser  1:3.5 f=7cm 
レンズ先端が距離環 回転ヘリコイド 4.6feet ~ inf ( ∞ )記号を使っておりません。
レンズ外側のリングがシャッター速度環 T B 1 2 5 10 25 50 100 250 500
10 のところにあるレバーがシャッターチャージ
矢印のレバーが絞り指標。F35~f16
前の写真の③を引き出すと安定して立てられる。


背面には フィルムの駒番号を読み取る窓が二つあります。
この当時の120フィルムにはまだセミ判のナンバーがふられてませんでした。
6×9cm判の番号を二つの窓で交互に読み取ります。
底部左に巻き上げレバーがあります。
(この為正立が難しいので右側にコインを置き高さを調整して撮影)

裏蓋を開けてみるとレンズは綺麗でした。
金属製のスプロールが二つ入ってました。システム上一個の場合が殆どなのですが。
もしかしたらこのスプロールにもZEISS IKONの文字が...とチェック FUJIとSAKURAでした。 これはこれで貴重かもしれません。
底部右が巻き取りノブです。折り畳み式ですが流石に83年経ってますので厳しいものがあります。
無理やり動かすとポロリと取れたりしますのでまずは注油。暫く置いてから少々力を入れる。
じっくり繰り返すことで巻き上げ可能に。そのほか何か所かに同様の処置。



蛇腹の光線漏れも無いようですので撮影可能でしょう。
この機も候補に入れることにいたします。

  つづく

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