ダイビング雑誌の社説のような記事
編集部にも読者や関係者からのさまざまな意見が寄せられている。
「新聞やテレビの報道ではない真実の情報を知りたい」
「ダイビングの怖さを改めて知り、自分を戒めた」
「とにかくショックだ」・・・・・・
今回、新聞テレビで報道された内容は編集部が調べた限り細かい点を除いて真実に近い。
だが、あまり報道されていない点で編集部が非常にひっかかることがある。
6人のダイバーの尊い命を無駄にしないためにも、話をしたい。
この情報を提供してくれたのは当日《アン****》でダイビングを行ったS氏である。
本来なら実名で紹介したいのだが、当人の希望によりS氏とする。
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「事故のあった5日の朝、私とバディが港に行くと、3人の(事故に遭った)男性ダイバーが《アン****》のスタッフに、ペリリューへ連れて行ってくれ」と強い口調で迫っているんです。
スタッフが「日本人のガイドがいない」と言うと『なんとかしてくれ』とくいさがっている。
そこでスタッフが『地元のガイドで日本語が話せないけど、その人でもいいか』と言うと、男性の一人が 『英語ならわかるから大丈夫だ』と答えたのです。
それでスタッフが地元ガイドを連れてきました。
※A ガイドの国籍はさほど重要ではない、水中では大掛かりな特殊器具でも用いない限り音声による会話はできない。
私の海外でのダイビングでは八割が外国人ガイドであった。またパラオの現地人は片言の日本語が話せる者が多い。
そのとき私もペリリューへ行ってみたいと思っていましたから、
『一緒に連れて行って欲しい』とスタッフに言ったら、『あなたたちはダイビング経験が少ないからダメだ』というような意味でやんわりと断られたんです。
私はタンク経験本数57本でバディのM氏は20本でした。それでしかたなくあきらめることにしたんです」
※B フィジーと丸ポチャは初ファンダイビングがパラオであった。「初心者だから無理」と断ったにも関わらず強引にペリリューへ連れて行かれた。
つまり事故に遭遇したメンバーは当初はペリリューコーナーに行く予定はなかったのだ。3人の男性の強い要望によって、強引に目的地が帰られたのだ。
※C 3人のダイバーは拳銃とかナイフとかを突きつけたのだろうか?。・・・断れないわけがない。
新聞テレビの報道では当日のペリリューの海域は荒れていて他店はそれを理由に断ったとあった。
無理なリクエストが事故に繋がっている
受け入れ側の責任や安全対策がうんぬんいわれているが、編集部は3人の男性ダイバーの強引なリクエストに不安な気持ちを抱かずにはいられない。
※この後 ダイビングサービス擁護の文が続き 3人のダイバーの強引な要求が事故原因であるとしている。
※D パラオ・パシフィック・リゾートからの女性ダイバー二人もペリリューへポイント変更したのを歓迎しただろうと記してある。
※E S氏は実在の人物なのか?編集部の捏造のような気がしてならない。
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沖縄でのことだが、「海が荒れている」との理由でポイントの変更ではなくダイビングそのものを中止とされたことがあった。
安全を重視すればごく当たり前のことである。
すべては『死人に口無し』と言うことか・・・。