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ASAHI PENTAX K     (135・SLR)

2020-07-09 12:21:17 | カメラ レンズ 写真用品

昭和32年(1957)旭光学より世界初の 「クイックリターンミラー」 / 「ペンタプリズム」搭載のフォーカルプレーン35mm一眼レフ
「ASAHI PENTAX」が発売されました。(以後AP)

そしてその翌年、昭和33年(1958)マイナーチェンジ?...グレードアップ?...「PENTAX K」が登場いたしました。

外観はほぼ一緒です。変化したところは...。
シャッター速度の上限が1/500から1/1000へ。このカメラ(APも)は、シャッター環が二つあります。軍艦部に高速用。前面右(シャッター釦の前)に低速用。

ファインダースクリーンに日本初のマイクロプリズム搭載。(スプリットイメージとの記載を視たことがありますが間違いかと。私の物はマイクロプリズムです)


巻き上げはレバー式・一回。ラチェット機構は無し。レバーを巻き上げると高速シャッター環が一緒に廻ります。
参影レバーと同軸にカウンター。自動復元はしません。手動で0に合わせます。順算式。
左に巻き戻しクランク。底部のボタンを押し続けながら巻き取る。
ペンタ部左にシリアルナンバーと「K」の文字。「K」はKINGの意味らしいです。
レンズのマウント近くにレバーがあります。半自動絞り用のレバーです。

半自動絞りとはシャッター釦を押すとミラーが跳ね上がり開放状態だった絞りが任意の値まで絞られます。
(ミラーボックス内下部の板がレンズ後部に出ているピンを押し込む)
ただしミラーが戻っても絞られたままです。それを開放状態にするには手動でレバーを操作いたします。
自動絞りが当たり前の今日では考えられない機能です。が、当時としては画期的な機能だったと思います。

それまでは普通絞り。常に任意の状態に絞られているので開放でピントを合わせた後に絞りを決める。

 もうひとつあったのがプリセット絞り。↑ 絞り環が二つあり任意の値に設定した後、もう一つの環を回して開放にしピントを合わせる。
撮影時にはもう一つの環で任意の値まで戻して絞り込む。
本当に面倒だったのですよ。

「寫 眞 機」絞りを参照してください。

レンズ名はAuto-TakumarとありますがセミAutoですよね。ちなみにTakumarとは切磋琢磨の琢磨です。
ピントリングが銀と黒の鯨幕のようです。現行商品では視られませんが当時としても珍しい部類かと思います。

マウントはプラクチカスクリューマウント(M42とも言う)時間のかかるねじ込み式です。
ミラーボックス下に半自動絞りのピンを押す板(矢印)があります。

シンクロ接点は切り替え式でなくFPとXの二つがあります。
個人的にはこちらの方が良いと思います。補助光が必要なときに間違わずに差し込めば良いのですから。
切り替え式の場合はうっかり忘れることがあります。事実ありました。

裏側です。シンプルです。
フィルムは巻き戻しクランクを引き上げて装填いたします。

※1958年に開催されたブリュッセル万国博覧会で金賞を獲得いたしました。

 

 

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