オリーブ

（オリーブの青い実。）

「うちひさす　宮路を人は満ちゆけど　わが思ふ君は　ただ一人のみ」（作者不詳）
大和の奈良の都大路を、人は満ち満ちているけれど、私の思う人はただあの人だけ。

シコンノボタン

一寸の虫にも、五分の魂。

[この世にし　楽しくあらば　来む世には　虫に鳥にも　我はなりなむ ]大伴旅人

この世でさえ楽しかったら,来世では,　
虫にでも鳥にでもわたしはなってしまおう.

オオシロカラカサタケ

[あしひきの　山のしづくに　妹待つと　我立ち濡れぬ　山のしづくに ]大津皇子

山のしずくに,いとしいお前が来るのを待って.
立ちつくしたまま,俺はずいぶんとぬれた,その山のしずくに.

アメリカヤマボウシ

[な思ひそと　君は言ふとも　逢はむ時　いつと知りてか我が恋ひざらむ ]依羅娘子

そんなに思い悩むなと,あなたは言うけれど,　
再びお会いできる日をいつと知って,
私は恋せずにいたらよいのでしょうか.
それがあまりに不確かなので,恋せずにはいられないのです.

セイバンモロコシ

（イネ科　モロコシ属）大和川堤防

[君待つと　我が恋ひ居れば　我がやどの　簾動かし　秋の風吹く] 額田王

大君のお出ましを心待ちにして,わたしが恋の思いに胸をときめかせていますと,
わが家の戸口のすだれを動かして,秋の風が吹いてくる.

クズ（葛）

クズは、マメ科のつる性の多年草。秋の七草の一つ。
葛根を磨り潰して澱粉にして、葛餅にしたり漢方薬にする。

[あかねさす　紫野行き　標野行き　野守は見ずや　君が袖振る ]額田王

紫草の野を行き,標（しめ）を結う野を行き,
野の番人は見ているではありませんか,あなたが袖をお振りになるのを.

ヒガンバナ

暑さ寒さも、彼岸まで・・「つきぬけて天上の紺曼珠沙華」山口誓子

[命あらば　逢ふこともあらむ　我が故に　はだな思ひそ　命だに経ば] 狭野弟上娘子
命があったら,会うこともありましょう.
わたしのことでそんなに思い悩まないでください.
命さえ無事であったら.

ハートの・・

[来むと言ふも　来ぬ時あるを　来じと言ふを　来むとは待たじ　来じと言ふものを] 大伴坂上郎女

あなたは「来よう」と言っても,来ない時があるのですもの.
「来ない」と言うのを.それでもひょっとしたら「来られるかも」などと,　
頼みに思って待つのは　やめておきましょう
「来ない」と言っているのですもの.

秋桜

[よしゑやし　来まさぬ君を　何にせむに　厭はず我は　恋ひつつ居らむ]作者不詳

もう来なくなったあなたを,なぜ懲りずに想い続けているのだろう.

クスノキ（楠木）

杭全神社の神木

[一つ松　幾代か経ぬる　吹く風の　声の清きは　年深みかも ]市原王

一本松はどれほどの時を経てきたのだろうか.
こずえを吹く風の声が,清らかで澄み切っているのは,
深く歳月を重ねてきたからだろうか .

バニバナトキワマンサク

紅花常盤満作　（長居公園）

花期は、春から初夏にかけてですが、
秋にも、少しですが二度咲きします。

[事もなく　生き来しものを　老いなみに　かかる恋にも　我はあへるかも ]大伴百代

なんということもなく平凡に生きてきたというのに,老いなみ迫る今になり,　
はっと目が覚めるような恋に,私は出会ったことよ.

マツヨイグサ（待宵草）

♪待てど　暮らせど こぬ人を
宵待草の やるせなさ
今宵は月も 出ぬそうな・・♪

なにわの海の時空館

大阪市立海洋博物館「なにわの海の時空館」は、
2000年7月大阪港に誕生しました。
展示棟となるガラスドームは幻想的な外観を持ち、
大阪港に浮かぶ一粒の真珠と海外メディアに評されました。
実物大に復元された菱垣廻船「浪華丸」をはじめ、
体験型の展示を中心に展開しています。

http://www.jikukan.or.jp/index.html

コスモス

秋桜

アサガオ

☆むかし、アサガオは桔梗のことだったようです。
俳句では、朝顔は、秋の季語です。
☆秋の七草
「萩の花・尾花・葛花・なでしこの花・をみなへし・また藤袴・朝貌の花（桔梗）」