米利堅刈萱(イネ科)※北米原産の帰化植物。
※雑草の定義には、人との関係に基づいた植物社会学的な定義と、植物の特徴に基づいた生物学的な定義があります。
水田に生えるイヌビエや畑に生えるメヒシバはイネやダイズなどの農作物の生育を阻害することから、雑草と見なされます。
コムギ畑にダイコンが生えていれば、ダイコンが雑草になるでしょうし、逆にダイコン畑に生えているコムギも雑草になります。
要するに、人間の営みである農業に損害を与える植物が雑草ということになります。
イヌビエが水田雑草であることについて、異議を唱える人はほとんど居ませんが、
ピンクの可愛らしい花を着けるラン科の植物のネジバナが公園の芝生に生えていたらどうでしょうか?
ある人は綺麗だから残すべきだと言うでしょう。スミレ、オオイヌノフグリ、ホトケノザも然りです。
つまり、それぞれの植物を雑草と見なすか否かは個人の主観に依るということです。(科学教育センター)