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マスコミの良心はいずこに

2005-08-30 19:30:41 | 日記・雑文
朝日新聞が新党について、ねつ造記事を掲載したという
ニュースが駆けめぐった。

私はその政党の支持者でもファンでもないのだが、
情報の正確さが命のはずのマスコミが
堂々とねつ造した記事を流していたと聞き、
その無責任さにはあらためて驚いています。

それにしても、朝日新聞社は不祥事多すぎ。

これはもはや、個人の責任というよりも
社風として「自分たちの好きなように
何をねじまげても記事を書いていい」というのが
まかり通っているのではないかと思う。

現状では他の記事についても
もはや信用できないというのが今の
私の個人的な感想です。

まだまだ良心的なマスメディアもあると(信じていたい)と
思うけれど、活字になる、テレビに映ることが
100%の真実そのままでない。

このことを受け手側もよく肝に銘じておかなくては
いけない時代なんだと思う。
残念なことではありますが。

先日、とある雑誌の女性編集者の話を聞く機会が
あった。

彼女はこんなことを言っていた。

某女優さんを取材したときのこと。

その女優さんは人生いろいろ(離婚とか)経験したのち、
マザーテレサの生き方に共感して、自らファッションブランドを設立。
その利益を、マザーテレサの活動団体に寄付をしているのだそう。

それがその女優さんにとって自然な生き方をしているように見えたので、
女性編集者はなるべく女優さんの言葉そのままが活きるように
記事をまとめた。

その後、その女性編集者は全く別な雑誌で、
同じ女優さんをあつかったインタビュー記事を
読む機会があった。

そちらの雑誌はある作家がインタビューしていたそうだが、
一緒に共演した男優のお尻の形がどうとか、こうとか、
下世話な話ばかりで、とても自分が取材した女優さんと
同一人物とは思えないような内容だったという。

編集者は、その記事を読んで女優さんが何か高尚なことを
言いかけると、まるでそれを阻止するかのように
下品な話題に話が持っていかれているのを、
行間に感じ取ったと語っていました。

まったく同じ女優さんをあつかっていながら、
出てくる結果はこんなに違う、と女性編集者は
熱く語っていたのだが、私もこれは真実だと思う。

そもそも、マスコミがどの程度真実を語っているかなんて、
自分自身、もしくは自分の属する組織、あるいは身近な人が
報道被害にあってみないと、なかなか実感できないものである。

全体の情報でなくて、「切り取った情報」だけが流されて、
それに勝手な(恣意的な)解釈をつけられて、
ある方向に持っていかれようとする。

もう、何が正しいのか何が間違っているかなんてわからない。
マスコミのニュースソースだけを見て、白黒はっきりつけられる
時代ではないのである。

その意味で、私たちはものすごく難しく、
怖い時代に生きている。

マスコミの良心が一日も早く復活することを、
私は切に願います。


■関連サイト:
虚偽のメモで記者解雇(gooニュースへのリンク)

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