もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら 岩崎 夏海 ダイヤモンド社 このアイテムの詳細を見る |
世界初・ドラッカー萌え小説(←ウソ)。
ドラッカーは、「経営の父」「マネジメントの父」とも
よばれ、数多くの著書をあらわし、いまなおたくさんの
人たちがドラッカーの教えをもとに経営やマネジメントを
学び・実行しています。
ドラッカーの本はややもすると、ちょっと難しい……と
思われがちなのですが、その入門編として
ちょうどよいのがこちらの本です。
主人公・女子高校生みなみちゃんは野球部の
マネージャー。
ある理由があって、野球部を甲子園に連れて行く!と
決意、ドラッカーの「マネジメント」という本を片手に
部の改革を行っていくというストーリー。
たとえば、ドラッカーの「(あなたの)企業にとっての
顧客は誰か」という問いがあるのですが、
みなみちゃんは「野球部にとっての顧客とは誰か」と
真剣に考えるわけです。
以前の記事にも少し書きましたが、家庭においても
「マネジメント」を取り入れると、家庭が発展するんですね。
(※関連記事参照)
たとえば子育ては、まさに「マネジメント」そのものを
やっていることなんだなあということがわかります。
ドラッカーのマネジメントは「強みを最大にいかす」
ということに特徴があるので、ドラッカー風子育てを
すると、「子どもの個性をいかした成功への道」を
歩ませることができるようになるわけです。
本書は青春小説にもなっているので(意外と感動します)
ビジネス書が苦手という方にもおすすめ。
「もしドラ」今、ちょっとしたブームになっていてずいぶん
売れているらしいのですが、週間ダイヤモンドでも
「もしドラ」の特集が組まれてるよ~とやっぱりドラッカー
好きな友人から情報あり。
週刊 ダイヤモンド 2010年 4/17号 [雑誌] ダイヤモンド社 このアイテムの詳細を見る |
大雑把な内容はこちらでもわかるので、気楽な気持ちで
めくってみるのもいいかも!
自分の仕事のあり方や家庭のあり方をなぞらえながら
読んでみると、いろいろな発見があると思います。
おすすめです。
■関連記事:主婦こそドラッカーを学ぶべし
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■今日の小ネタコーナー1■
ビジネス書なんて主婦の私には関係ないわ~
という方もいらっしゃると思いますが、
ところがどっこい、これが大いに役に立つ!
我が家の場合、「家人の使命は何か」から
始まって「家人の強みとは?」「弱みとは?」
「じゃあ、弱みを介入させないようにするためには
どういう対策をとればいいか?」等々、日々
ウンウン唸りながら、いろいろ考えを重ねて
おります。
■今日の小ネタコーナー2■
政治の方がまたゴタゴタしてきてますね~。
ドラッカーは、ナチスが第一党になる前に
いち早く、「これは危険だ」と気がついて
国外に逃げたそうです。
そして、国家と個人の間に「企業」というものを
置くことによって全体主義に対する防波堤を
築こうと考え、マネジメントを開発した。
有識者の中には、最悪のシナリオが
選択された場合、全体主義が起こってきて
日本もそれに飲み込まれる……
と「予言」している人もいるようです。
全体主義の防波堤として、たくさんの経営者や
大きく発展する企業が必要とされている時代に
なりつつあるのかもしれません。
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