かくれて咲く花

~凛として~

今日は土用の丑の日。

2011-07-21 19:30:57 | Weblog


   「一本(ひともと)の なでしこ植ゑしその心 誰れに見せむと思ひ始(そ)めけむ」(大伴家持)


なでしこJAPAN、すごかったらしいですね
「らしいですね」っていうくらいなので、試合、観てません。でもニュースでハイライトは拝見。すごいですね。おめでとうございます・・・と、やや意識引き気味なのは、サッカーには関心がないのと、とにかく「世界一すごい!!!」で日本中すべてが「喜ばなあかん」みたいな空気が席巻しているのがイヤなのと、「感動を『頂き』ました」「感動をありがとう」とかいうコメントを聞くたび、虫酸が走るため。

感動って、「もらう」もんとちゃうでしょ。
感動は、「する」もんですわ。主語は自分。自分がある出来事に感動「する」、あるいは「した」。
だから「感動しました」というコメントは率直でよろしいと思うけど、「感動と勇気を『もらい』ました」とかいう涙ながらのコメントとか目にすると、なんでそんな単なる自分の感情の動きまで他人から「もらおう」とするのかと、なんかいつも他人の存在がなければ自分の感情すら確認できないような方々独特の依存心、もたれかかってこられるような気持ち悪さに耐えられない。ホンマ気持ち悪いわ、あの種のコメントを発する人々。スーパーのレジ打ちとか居酒屋でバイトとかしながら一生懸命大好きなサッカーを続けて、そして栄光を勝ち取った「なでしこ」の皆さんは素晴らしいと心から思うけど、ああいう「街の声」や急にチヤホヤするメディアの持ちあげぶりが、本来の純粋な感動をものすごく台無しにしていると思う。それに「日本代表」の試合だから、なんか日本人全員が関心持たんといかんような気にさせられるのも疲れるし。なんかこう、目に見えるくらいそういう空気が「うねり」となって台風のように列島を蹂躙しているような気にさせられるし、いまもテレビは「そればっかり」でうんざり。そういう一時的な「熱」や「旋風」は台風とおんなじで、しばらくしたら勢力が弱まって、どっか行ってしまうもんだけど。そんな「空気」が台風化して猛威をふるっているときは、静かな自分の部屋に戻り、好きな本を読んだりものを考えたり書いたりして、“巣ごもり”するのがいちばん。

さて今週のおべんとう。プチトマトが変な産地のものしか売っておらず入手できなかったため、めずらしくトマトなし。

     
   
代わりにアスパラを使いました。ああなんてさわやかなグリーン!!隙間調整としては使い勝手はあまりよろしくないけど、おいしいから入っててうれしい存在。トマトがないと、赤が少ない感があるなあ。アメリカンチェリーの濃い赤、差し色効果としてはちょっと弱いかな。レモンの下は、ゴーヤーの豚みそ炒め。エリンギとにんじんとご一緒に。あとアスパラの向こうに控えめにかくれてしまっているけど、小松菜のからし和え。便宜上「からし和え」と称しているものの、実際は「マスタードとポン酢和え」だったりします。ブロッコリーは、1000アイランドドレッシングで。

で、今日は土用の丑の日ということで、うなぎ。

     

冷凍してあったのを、冷蔵庫にもどして解凍して、朝5分ほどオーブントースターで焼いたのですが・・・なんか冷えたらゴムみたいになっとった白ごはんは、炊くとまた2合も消費せなあかんというプレッシャーから、災害備蓄用に買ってあったパックのご飯(200g)から拝借(取り崩し?)。ごはん200gは多いよねということで、お茶碗半分ちょいくらいをよけて、うなぎの下にひいています。久々におべんとうに白ごはん。午後、やはり身体が重いです。このあいだあんなに鯛飯張り切って食べた口でそんなことを言うのかという感じですが、うなぎが思ってたほどおいしくなかったという精神的ショックもあって(しばらく冷凍なんかにしてたから味が落ちちゃったのかも。蒲焼きの美味しさを損なってしまって後悔と罪悪感)、おやつにパンを食べてごきげんを取り戻しました。先日「チェリーパイ」への忘れ得ぬ愛を口にして以来、私の目にやたら飛び込んでくるチェリーのペストリーさんたち・・・ミッドタウン限定の浅野屋のチェリーパイは美味しかったもうちょっと甘くてもいいくらいだけど、甘酸っぱくて、パイもさくっとしていい感じでした。今日のおやつのパンは、近所のごひいきのちいちゃな、だけどとっても可愛らしくて感じのいいパン屋さんのベリー&チェリーの一見デニッシュみたいなの。これがめちゃめちゃ美味しくて、もううなぎのがっかりした分を取り戻してあまりある素晴らしい一品!!!上はチェリータルトみたいなコーティングがしてあるパンオショコラで、なおかつブルーベリーのフィリングも入ってる・・・っていう説明でわかるかな。あー写真とっとけばよかった!!ひとくちめ、「んー、これは分類するとデニッシュ・・・なんかな?」と思いつつふたくちめにいくと、「えっ??チョコレート??ベリー&チェリーやのに??なにこれパンオショコラにチェリーのせてあるってこと??」と「ベリーはどこ???」という疑問が高まりながら、もうすこし食べ進むとブルーベリーのさわやかなフィリングが登場。いわばチェリータルト、パンオショコラ、ブルーベリーチーズケーキの3つが同時進行で口のなかに・・・この時点で胸いっぱいに広がる幸せ、そして陶酔感により、今日が土用の丑の日なんかであることは完全に忘れてしまっていました。最近ハマっている冷たいクリームパン(フランボワーズのクリームがおいしいんです)が売り切れで、「じゃあ、これにします」とすこし沈んだ思いで次善の選択として選んだ品だというのに、こんなに感動するほど美味しかったなんて!!!!!これからはこのチェリーがないと、より悲しい表情をしてしまうことでしょう。間違いないわ。

おべんとうに話を戻すと、うなぎの隣は九条ねぎ&玉ねぎの葱々卵、あとブロッコリーとアスパラをサウザンアイランドドレッシングで(「1000アイランド」も「サウザンアイランド」も、書き方変えても字数おんなじやったわ。どっちの表記がええかなあ)。アメリカンチェリーも引き続き。均質に甘酸っぱさと美味しさを保ったさくらんぼと違い、ものすごいうっっすい味のが4~5個に1個は混じってたりと、当たりはずれの高い大味感もまたアメリカンチェリー。そのまま頂くよりも、砂糖漬けやパイなんかに、甘く加工すべき食材なのかもしれません。

土用の丑の日にうなぎも食べたし、しかも卵付きなのでたんぱく質もきちんと摂取できたし、夏バテしないよう少しはスタミナついたかな。しかしあのチェリーは美味しかった平賀源内にも、平成日本のこのパンの素晴らしさを教えて差し上げたいくらい。蒲焼き、まだのこってるから、明日はチーンしてみて、細かく切って葱々卵に混ぜてみよかな。
しかし今日はうなぎに白ごはんに卵、プラスおやつと、さすがにカロリーオーバーな気がする。スタミナも大事ですが、食事はコントロールせにゃいけません。
というわけで、運動行ってきまーす


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