copyright (c)ち ふ
絵じゃないかおじさんぐるーぷ
英訳短歌version0.01
平成はじめのころです。
* 酒船石(036)
明日香の小道を走っていると、いろいろと面白いものに出会う。
酒船石(さかふねいし)もその一つだ。
飛鳥寺から石舞台に通じる道の途中の丘の上にある。
道標の手前でサヤカを止める。
バイクでは上れないのだ。
長さ5・3m、最大幅2・3mのかなり大きい岩である。
表面はフライパンを二つ持った人の形のようにになっている。
頭の部分とフライパンに相当する円形のくぼみとお腹に当たる
大判型のくぼみが溝で結ばれている。
巨石全体がわずかに傾斜していて、頭の部分に水を流せば、
3つの溝から、それぞれのくぼみを通して岩下に落ちる。
酒船石という名は、酒を絞るために使われたのではないかとの
言い伝えからきているらしい。
本当の所はまだよくわかっていないらしい。
その日は雨の土曜日であった。
折角のツーリング日に雨が降ると、私は遠出を避ける。
途中で雨に降られるのは仕方ない。
しかしながら、出掛けから雨の日には敬遠する。
若さを失ったバロメーターになっているのだろうか?
そんな日には、近所の変わった場所に顔を出してみる。
明日香も春や秋のシーズン中には、
人が多くて、ゆっくりと見回ることは出来ない。
四月の中頃であった。
桜も葉の方が目立つ季節である。
雨水が酒船石のくぼみに溜り、
さらにその上に雨が降っているものだから、
水は絶え間なく岩下に落ちてゆく。
落ちる水は表面の部分のみが流れ落ちて、
凹の底の古水は、いつまでも居座り
続けているのであろうか?
そんなことを思っていた時だった。
散り残りの桜の花びらが、ひらひらと酒船石の頭の部分に、
数枚落ちてきた。
右手の方や咽喉にあたる溝の方に流れて行く。
アッ、そうか!!
私は、その時閃いた。
これは古代の「水・MBG」だったのか!
MBGは、私の親友で、このシリーズで短歌の原案を出している
「ちう」の 造語で、パチンコのことだ。
ミニ・ミラクル・ボール・ゲームの頭文字を連ねたものだ。
本当はMMBGなのだが、Mがダブルので、
Mを一つカットしたという。
感受性豊かな古代の人は、何にでも親しむことが出来たし、
ちょっとのことにでも感動を覚えたような気がする。
遊びにしたってそうだ。
自然に少しだけ手を加えて夢中になれた。
これも、その一例だろう。
赤や青や白の色とりどりの、
水に浮く木の実や花びらを頭の部分に置く。
その上から水を流す。
右手のフライパンで止まれば10点、
右手から流れ落ちれば8点、胴を通って
真っすぐ落ちれば0点などと、
MBGに皆して興じていたのではないのだろうか?
勝った者の賞品は何だったのだろう?
村と村、大人と子供、男と女、個人と個人の勝負ごと?
大人も子供も女の人も、一緒になって、
その玉の流れに一喜一憂する。
岩の周りには人が群がり、傍の木のうえにも鈴なりの人。
そのうち、浮かれて酒船石の上に飛び上がって、
踊り出す女の人も出てくる。
ヤンヤの喝采。
そんな光景が浮かんでくるのである。
MBG 古代の人も 賭けは好き
限度・境は 己れがコントロール!
ち ふ
この項おわり
註、
短歌の英訳につきましては、
短歌を打ち込んで、(←数テンポ遅れの元電脳人)
検索をかけてみてください。
うまくすれば、出てくるかもしれません。
(以下、同様となります)
絵じゃないかおじさんぐるーぷ
英訳短歌version0.01
平成はじめのころです。
* 酒船石(036)
明日香の小道を走っていると、いろいろと面白いものに出会う。
酒船石(さかふねいし)もその一つだ。
飛鳥寺から石舞台に通じる道の途中の丘の上にある。
道標の手前でサヤカを止める。
バイクでは上れないのだ。
長さ5・3m、最大幅2・3mのかなり大きい岩である。
表面はフライパンを二つ持った人の形のようにになっている。
頭の部分とフライパンに相当する円形のくぼみとお腹に当たる
大判型のくぼみが溝で結ばれている。
巨石全体がわずかに傾斜していて、頭の部分に水を流せば、
3つの溝から、それぞれのくぼみを通して岩下に落ちる。
酒船石という名は、酒を絞るために使われたのではないかとの
言い伝えからきているらしい。
本当の所はまだよくわかっていないらしい。
その日は雨の土曜日であった。
折角のツーリング日に雨が降ると、私は遠出を避ける。
途中で雨に降られるのは仕方ない。
しかしながら、出掛けから雨の日には敬遠する。
若さを失ったバロメーターになっているのだろうか?
そんな日には、近所の変わった場所に顔を出してみる。
明日香も春や秋のシーズン中には、
人が多くて、ゆっくりと見回ることは出来ない。
四月の中頃であった。
桜も葉の方が目立つ季節である。
雨水が酒船石のくぼみに溜り、
さらにその上に雨が降っているものだから、
水は絶え間なく岩下に落ちてゆく。
落ちる水は表面の部分のみが流れ落ちて、
凹の底の古水は、いつまでも居座り
続けているのであろうか?
そんなことを思っていた時だった。
散り残りの桜の花びらが、ひらひらと酒船石の頭の部分に、
数枚落ちてきた。
右手の方や咽喉にあたる溝の方に流れて行く。
アッ、そうか!!
私は、その時閃いた。
これは古代の「水・MBG」だったのか!
MBGは、私の親友で、このシリーズで短歌の原案を出している
「ちう」の 造語で、パチンコのことだ。
ミニ・ミラクル・ボール・ゲームの頭文字を連ねたものだ。
本当はMMBGなのだが、Mがダブルので、
Mを一つカットしたという。
感受性豊かな古代の人は、何にでも親しむことが出来たし、
ちょっとのことにでも感動を覚えたような気がする。
遊びにしたってそうだ。
自然に少しだけ手を加えて夢中になれた。
これも、その一例だろう。
赤や青や白の色とりどりの、
水に浮く木の実や花びらを頭の部分に置く。
その上から水を流す。
右手のフライパンで止まれば10点、
右手から流れ落ちれば8点、胴を通って
真っすぐ落ちれば0点などと、
MBGに皆して興じていたのではないのだろうか?
勝った者の賞品は何だったのだろう?
村と村、大人と子供、男と女、個人と個人の勝負ごと?
大人も子供も女の人も、一緒になって、
その玉の流れに一喜一憂する。
岩の周りには人が群がり、傍の木のうえにも鈴なりの人。
そのうち、浮かれて酒船石の上に飛び上がって、
踊り出す女の人も出てくる。
ヤンヤの喝采。
そんな光景が浮かんでくるのである。
MBG 古代の人も 賭けは好き
限度・境は 己れがコントロール!
ち ふ
この項おわり
註、
短歌の英訳につきましては、
短歌を打ち込んで、(←数テンポ遅れの元電脳人)
検索をかけてみてください。
うまくすれば、出てくるかもしれません。
(以下、同様となります)