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『笛物語』

音楽、フルート、奏法の気付き
    そして
  日々の出来事など

フルート奏者・白川真理

にくの会

2023-08-09 14:27:30 | 俳句
高松高校同窓生有志による「にくの会」。

素人句会であるにも関わらず、同窓の先輩である対馬康子先生が毎回目を通してくださっているという贅沢な会です。

昨年末からの親不知トラブルで、もう俳句を詠むゆとりなどは吹っ飛んでいて、ずっとおさぼり状態だったのですが、先月久々に、締め切り間際の前日に投句。
兼題句1つと自由句2つの決まりなのですが、3つめが思い浮かばないまま2句のみの提出となりました。

康子先生の★はいただけなかったものの、この二つの句が夫々、7点、6点となったのは、嬉しかったです。

どちらも実景・実感句。

(兼題句・「若」)

「若冲の象のまなこや夏の月」 7点句

細い三日月が若冲の描いた象の目みたいだなあ、と夜道で感じたものをそのまま。
大きな白い象が夜空いっぱいに描かれている様を想像して詠んだ句。


「企みは紅のひと刷毛夏祭り」 6点句

浴衣姿の若い二人連れ。
まださほど親しい間柄ではないような微妙な羞恥と距離感も漂う。
女の子の濃いめのチークに気合を感じ、微笑ましく思え。いいなっ!

8月の設え

2023-08-02 13:36:53 | テーブルコーディネート
去年はエアコンが故障していてほぼリビングは使えなくなっていたので、本当に適当だった。

今年の7月は記録的猛暑だったこともあり、仕事以外はずっとこもって食器棚の片付けなども。
そのお陰で忘れていた青のガラスのお皿やボウルなどが沢山あったことを思い出しました。
ずっと奥にしまい込まれていたものだけれど、息子が小さい時はよく使っていたものです。

様々な場所で拾った貝殻や珊瑚。
波に洗われてツルっとしたすべらかな白い大理石はナクソス島で。
艶々のタカラガイは父のボルネオ土産。

あとはバリ、高知、湘南海岸、富津海岸、と色々。
何かグリーンが欲しいところですが、ピピのことを考えて、300円のフェイクのエアプランツで。



ケミカルレースは何着か購入してちょびっと親しくなったウクライナワンピースの出品者の方からのプレゼントで、やはりあちらのアンティークらしい。

ブルーの濃淡と白で海!
・・行きたいけれど、もう少し涼しくなったらね・・






雷と豪雨と抜刀術

2023-08-01 22:46:13 | 気付き
午後1時すぎ、駅に着いた途端に、雷が鳴り始め、豪雨になりました。

あの熾烈な暑さが一息つき、乾ききった地面が潤うのは有難いけれど、途切れることのない大太鼓の連打の様な雷は本当に怖かった。

8月の幕開けは、中々ドラマチックです。

ここのところ、何人かの経験者に、今の私のやり方をお教えする機会があり、喜んでいただけることとなったのだけれど、それにつけても改めて考えてしまうのは

「メソードって何だ?」

ということ。便利なものではあるし、当座、なんとかしなくてはいけないので、それはそれでの役割はあるのだろうけれど、問題は「それしかない」と思わせてしまうところではなかろうか・・

私からの提案も「これも数多くの選択肢の一つです。選択肢を増やしてみてください。結局のところ、自分にとってのメソードを自分で見つけるのが一番です。」で締めくくる。

。。なんて多少偉そうなことを口走ってしまいましたが、ここに来て、やはりまだまだ色々と縛られたままだったのを実感している。

別に誰かに縛られていた訳ではなく、縛っていたのは自分自身。

これまで一度たりとも疑っていなかった、そしてこれだけは変わらないだろうね、と思っていた右手の取り扱いが大きく変化。

きっかけは例の「左右を協力させない」という使い方からきた抜刀術の検証。

掬い手にして楽器を構えてから肘から先だけを返して、肩を上げないようにする、というのが、甲野先生に出会って以来、つまりこの20年、ずっとやってきていた私の右手だった。

普通にやると上がってしまう右肩が、これで落ちたままなので、とても効果があったやり方だ。

まさか、これが変わることになるとはね。

これをやり始めた頃の私はまだまだフルートを横に構えていたので、これが必須だった。

でも、今や、よりフルートは斜めになり下を向き、ということで、何もわざわざ掬手で掲げ挙げて、とやらなくても、抜刀術そのまんまの手でいいじゃん、ということになったのでした。

思えば20年前、初めて腰帯をし、刀を下げ、抜いた瞬間に感じた自由さをそのまま大切にすればよかったのに・・

まあ当時は今よりもずっと滞りだらけだったから「ねじらない」ことの効用にしか気が付けなくても致し方なかったけれど。

右手も左手も、刀を取り扱うまんまの所作。
刀を抜き放ったところがフルートの場所、で丁度良い。
このゴールデンエリアであれば肩はささない。

ということで、天変地異という言葉がぴったりの本日とシンクロさせての抜刀術方式の構となりました。

暑いし、まだ右半身はだるかったりするし、とウダウダしている時間の方が多いのですが、それも今日の雷と雨で祓ってもらった心地もする。

そういえば、甲野先生の抜刀術はまさに「祓い」。

あれこれ祓って気持も切り替えて、この8月も乗り切っていきたいと思います。