『笛物語』

音楽、フルート、奏法の気付き
    そして
  日々の出来事など

フルート奏者・白川真理

スタート

2020-06-02 14:21:59 | 日常
6月となりました。

まるっと三か月間の完全自粛暮らしを経て、ようやく様々なことが動き始めています。

ある意味自粛は引きこもっていれば、それが感染予防になっているのだから、心労はさほどありませんでした。

でも、レッスンや講座が再開となると、それは今までとは全く異なった未知の領域に足を踏み入れることでもある。

正しく知り、正しく恐れ、用心する。

とはいっても、結局のところ、よくわかっていないのだから、正解はない。

両極端な意見がどうしても目立つけれど、演奏法同様に、極端な主張のものっていうのは、その殆どが大声で語られたりするので、うるさいものが多い。

だから余計に目立ってしまうのかもしれません。

同調圧力で動いてしまう「自粛警察」などはとうていマトモではない。
一種のパニックとも言えるのかもしれません。

さりとて、シンプルな無頼派というのも迷惑であるし如何なものかと。

私は甲野先生程腹が括れている訳でもないし、むしろ得体が知れない相手なのだから、なるべくリスクは避けねば、とより慎重派。

でも、先生の意見は、本当に先生らしいなあ、と改めて感じ入っている。

正直、今回のことで、ひきこもり暮らしが性に合っていることも判明した。
多少不謹慎ではあるけれど、思いがけない人生初の長期休暇だった。
体調はかつてないくらい絶好調。

家は片付き清潔に保たれ、食事にも時間をかけられ、笛を吹いたり、読書をしたり、と時間に追われることのない暮らしは楽しいものでした。

日常ではあるけれど、非日常。
海外旅行に行っている時の気分と似ていた。

・・夫とも普通に仲良しだったことも幸いでしたし・・
というか、仲良しを心がけないとね。

過去の身体の不調は、その殆どが仕事や社交に伴う責任感や不安感、焦燥感からもたらされていたものなのだ、ということがわかったのも良かった。

なんやかんや、思いの他、考え過ぎて心身ともに硬くなっていたのだなあ、と。

この気付きと反省は、多分、この先の人生、とても役に立つのではないか、と思う。

しばらくは、通常通りのコンサート活動も難しそうである。

それならば、もう今年は62才になるのだし、いっそ少し早めのリタイアと決め込んだ方が人生安泰なのではなかろうか?

と真剣に考えていたくらい。

・・ああ、それなのに・・!

なんで講座をやっぱりやろう!と思ったり、レッスン再開が嬉しかったりするんだろう??


・・・

長いお休みの最後の日に、ようやく長年の悩みだったリモコンと新聞収納問題が解決しました。

コーナーのサイドテーブルに置くように言っても、毎回身体をひねるのが面倒、といつもテーブルの上に置きっぱなしにする夫。

30年間、「テーブルにものを置かないで!」と言ってもだめだったのですが、置き場を作ったことで、見事に解決しました。

テーブルの内側の木枠に隙間があることを発見。
そこで閃いた!
隙間に太くよった麻紐を通して、籠をぶら下げました。
TVとエアコンのリモコンはその中に。

そっか。テーブルの下の空間を使えばいいんだ、と判り、新聞置き場もそこにすることに。

その日の新聞はネストテーブルの一番小さいものをテーブル下に置いて、その上に。
いずれも、さっと手の届き、出し入れしやすい。

これでようやく夫も協力してくれるようになり、念願のすっきりテーブルが日常に。

・・ちょっとしたことではあるのですが、かなり嬉しい。