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ぴかりんの頭の中味

主に食べ歩きの記録。北海道室蘭市在住。

【本】永遠のジャック&ベティ

2006年08月12日 12時46分23秒 | 読書記録2006
永遠のジャック&ベティ, 清水義範, 講談社文庫 し-31-4, 1991年
・清水義範短編集。8本収録。『永遠のジャック&ベティ』、『ワープロ爺さん』、『冴子』、『インパクトの瞬間』、『四畳半調理の拘泥』、『ナサニエルとフローレッタ』、『大江戸花見侍』、『栄光の一日』
・カバー紹介文より「珍無類の苦い爆笑、知的きわまるバカバカしさで全く新しい小説の楽しみを創りあげた奇才の粒ぞろいの短篇集。」とのことですが、以前に読んだ同著者の作品(『シナプスの入り江』)が良かっただけに、ちょっと期待外れな内容でした。文章が軽いので移動時の暇つぶしには最適かと思われます。
・「赤外線はあれだ、その、赤の外の線だよ。だからつまり、めちゃめちゃ赤いんだ。とにかくもうこれ以上の赤さはないというくらいに赤くて、とことん真っ赤っ赤なんだ。」p.83
・「赤外線っていうのはほら、紫外線ってあるじゃない、海水浴場によく落ちてる。あれの兄弟なんだろ。違うか。従兄だったっけ。別れた女房だったっけ、浜松の叔父さんだっけ。とにかくそんなようなもんだろ。」p.84
・「遠赤焙煎と、あらびきネルドリップ方式。 我々は一体どちらのコーヒーをおいしいと、思えばいいのであろうか。」p.87
・「コクがあるのにキレがある。  一度この命題を耳にしただけで、おっ、まさか、などと思う人はまず存在しないであろう。おいおいおい本当かよ、日本もそこまでやるようになったか、うーむ、とうなってしまうような人がもしいるとするならば、ちょっと体の具合が悪くないかどうか調べたほうがいいように思える。  なぜならば、この文章は非常に難解であり、耳にしてすぐ意味がわかるようなものではないのである。」p.88
コメント (2)
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