PIAFUL♪

ピアノを愛する私の・・・独断と偏見による
その時々の旬な話題?を気紛れに~♪

1ポンドの悲しみ

2007-06-03 | book
この悲しみのおおきさで、
離れていく君を止められないだろうか――。

「スローグッドバイ」 に続く恋愛短篇第二集・・・
『1ポンドの悲しみ』 著者 : 石田 衣良

三十代前半の、まだ恋愛に迷っている人たちの10の想いの形が描かれている。
三十代の恋・・・仕事の責任も、やり甲斐もあり、生活のリズムや趣味も確立されて
いる日常を生きていて、その中で迷いながら恋をし、ときめきや安らぎを得てゆく。

同棲中のカップルが、飼った子猫の病気を通して一歩結婚へと?「ふたりの名前」
花屋で働く既婚女性と 店を訪れる男性客の淡い恋心を描いた 「十一月のつぼみ」
16歳の年齢差がある夫婦を描いた 「秋の終わりの二週間」

本好きな人にしか恋ができないOLの、恋の始まりを描いた 「デートは本屋で」
月に一度しか逢えないカップルの濃密な時間と、その後 別れる時の悲しみを描く
表題作 「1ポンドの悲しみ」 他5作・・・

ほろっときたのは・・・「ふたりの名前」、唸ったのは・・・「十一月のつぼみ」、
目が点~!になったのは・・・「1ポンドの悲しみ」。