PIAFUL♪

ピアノを愛する私の・・・独断と偏見による
その時々の旬な話題?を気紛れに~♪

還るべき場所

2015-04-30 | book

ここんとこ 読んだ本の記事しかアップないなぁ~。
それも・・・内容にすら触れてない薄っぺらなレベルに成り下がり (-_-;)

この Blog が 辛うじて継続できてるのは、『本の存在』 のおかげかも~~!?

登山になんて興味すらなかったオイラが、初めて手にした山岳小説は、沢木 耕太郎さんの 『凍』 。
かなりインパクトある衝撃的な作品だった。

誰ぞやから勧められた、自然豊かな奥秩父にある小さな山小屋を舞台にした、人情味あふれる
笹本 稜平さんの  『春を背負って』  も味わい深かった。

今は亡き児玉 清さんが・・・
“これほど心をしめつけられ、しかも、これほど熱い勇気、生きる勇気を与えてくれる小説が
かつてあっただろうか?僕は涙し、号泣した”・・・と。。

『還るべき場所』・・・熱く胸を打つ感動長編小説っした。


氷平線

2015-04-23 | book

桜木 紫乃さんのデビュー作 『氷平線』・・・(六編の短編集だった)

モノトーンなのに鮮やか。冷たいけれど生々しい。
風景描写が秀逸。登場人物の職業が丁寧に描かれている。芯が強い女が多い。
なんらかの生きづらさを抱えているが、哀しくとも前向きにきっぱりと判断を下す。
哀しい決断が描かれる作品もあったけど・・・

「ラブレス」・「ホテルローヤル」・「ワン・モア」 にはピンとこなかったのに (;'∀')
要チェックな作家さんに~~。。


火花

2015-04-16 | book

「文學界」を史上初の大増刷に導いた話題作。

人気お笑いコンビ 「ピース」 の又吉 直樹さんの初の純文学作品 「火花」 が、注目を集めている!?
主人公の若手芸人「僕」(徳永)が語り手となり、ちょっと癖のある先輩芸人「神谷」と過ごした
濃密な青春を描いた作品。

遅ればせ読んでみた。

真摯な筆致は好感を持てた。お笑い界のリアルも知ることができた。
が、、、万人に分かりやすく伝えるって点では微妙~~。。

オイラ的な感想なのかも知れないが、印象としては村上 春樹さんと重なるとこ・・・ある。悪しからず(;'∀')


絶望ノート

2015-04-09 | book

やっとこ読み終えた~歌野 晶午さんの 『絶望ノート』・・・

一見、中学でのいじめの物語に見えた。
叙述トリック?とやら。現実の子供と両親との関係が、子供がかくあるべしと思い描く幻想へ逸脱し。。。

自分の父と母への絶望的な愛の呼びかけ!?ジョン・レノン絡みの?
「母さん、僕はあなたのものだったけど、あなたは僕のものじゃなかった・・・
・・・母さん、行かないで/父さん、帰ってきて」(645ページの件)

なんとも!?!巧みに巧んだ・・・人間の魂の深淵を覗かせてくれるミステリーの傑作!っした。


ハッピーエンドにさよならを

2015-04-02 | book

凝りもせず!?嵌ってしまった歌野 晶午作品 『ハッピーエンドにさよならを』・・・
11篇から成る短篇集だった。

タイトルから、ハッピーエンドにならない話を集めた短篇集!?
イヤイヤ!うまくいくと見せかけて突き落とす!的な・・・。

身につまされるような記述が多々!認めたくないが認めざるを得ない!
眉間に皺を寄せながら読み終えたくせに・・・

凝りもせず “あまりに華麗で残酷なラストシーンが頭から離れない!”との帯に踊らされ!?
また、「絶望ノート」なる長編を読み始めた。

なに??歌野作品に憑りつかれてるん??(プッ!)