神童

“大丈夫、あたしは音楽だから”

『神童』　 著者 ： 萩生田 宏治
原作 ： さそう あきら、脚本 ： 向井 康介・・・

そうです。原作はコミックで、それが映画化され、その映画のノベライズ版です。
映画 は、既に ４．２１より上映中～。

１３歳の天才ピアニスト うたは、“神童” として、周囲の期待を背負いながらも その
才能を持て余していた。制約ばかりの窮屈な日常、母親との葛藤・・・。
ある日、音大を目指す青年 和音（ワオ）と出会い、彼と一緒の時間を過ごすうちに、
音楽を奏でる真の喜びや、人の温かさを知っていく・・・。

「のだめ・・・」 を超える！？引き込まれるように読んだ。
ワオが受験の自由曲に選んだ ベートーヴェンの 「熱情」・・・ｐｉａ も必死こいて練習
してた時期ある。遠い昔の、受験時を思い起こしちゃったよ～。

優れた聴覚を持つワオ。一時的な難聴（メニエール病）に襲われる うた。
“音楽は生きるためにあるものだ”・・・音楽がこの世から消え去る前に、自らの命を
絶つことを選んだ やはりメニエール病だった うたの父親。
ベートーヴェンが 耳が聞こえなくなってから書いた「熱情」・・・

メンデルスゾーンの 「春の歌」、ショパンのエチュード、モーツァルトのピアノ協奏曲
等など・・・小説なのに “音” が、聴こえてきそうな感じだった。
映画公式サイトのＭＵＳＩＣコーナーで、演奏するシーンが見れます～。
ワオ役の松山ケンイチ君・・・３ヵ月練習したんだって 「熱情」～。