PIAFUL♪

ピアノを愛する私の・・・独断と偏見による
その時々の旬な話題?を気紛れに~♪

改めて・・・『英雄先生』

2006-01-15 | book
『英雄先生』 著者 : 東 直己  (中断後ε- (´ー`*) 読了)

ボクサーとしての夢が破れて地元の松江に戻った池田は、
高校教師として退屈な日々を送っていた。
ある日、教え子の女子高生が失踪。東京から戻ってきた幼なじみが変死体で・・・。

カルト集団に拉致された教え子を連れ戻すために、胡散臭い雑誌記者、退学した
元生徒、教え子(恋人?)、四人で隠岐へ乗り込む。という冒険ミステリー!?

追い詰められたカルトが隠岐にコロニーを作って立て籠もる・・・まるでオウムの上九
一色村みたいじゃん。(新興宗教の実態?内情にも触れた背景で興味深かった)

池田には “恋人を守るため命懸けでヤクザと戦った” という〈英雄伝説〉があった。
で、右の拳を砕いて引退した、というような・・・。否定もせず 曖昧な態度を取ってい
たが、実は ただの “酔っ払いの喧嘩” だったという真相を白状する。

そして・・・真剣に生徒と向き合う気もない腐った教師だった池田が、本気で生徒を
守ろうと。教師という職業を、真剣に取り組まないままで捨ててはいけないと・・・。

最初はさ、教え子に手~出すようなハレンチ教師だし どこが英雄だよ?って思って
たけど・・・名実共に “英雄先生” になった?っつう なかなかな小説でした。