映画食い倒れ。

~映画は人生のデザートです~

個人的覚え書きのため、たまにネタばれありです。

「イナフ ~Enough~」

2008年01月13日 | 映画~あ~
公開当時、先に観た友人から「観ないように」と忠告されていた作品。その忠告がずっと脳裏に焼きついており、「どんなに酷いんだ?」と逆に気になっていた作品。だからといってもともと見たかった作品でもないし、レンタルしてまで観ようとも思わないし…と思い続けて数年。テレビで放送されました。これは観るしかないでしょう!!!



…私の友人は、誠に正しかったわ。これにお金を払って映画館の大画面で観た日には、胸糞悪くなるどころか、生気を吸い取られて目眩がしそう。あ、だから友人は忠告してくれたのね!私の場合は「駄作」であることを知ってみていたから、友人が言うほど酷いのかの確認作業のような鑑賞。

いやーーー、それにしても酷かったわ。想像を超える酷さで、逆にすがすがしかったけど。

DVをテーマにしていると聞いていたので、社会派なのかと思っていたら、映画の中では何も解決されないし、何の問題提起もされていない。そもそも社会派じゃないから仕方ないけど。「目には目を」。それだけ。ハムラビ法典。

それにしても、ジェニロペの男は友人を使ってまで結婚にこぎつけたわけだけど、どうしてそこまでして彼女でなくてはならなかったのかなぁ。ナゾ。

DV男からの逃れ方、特に初めに警察にもシェルターにも助けを求めなかった彼女の行動も謎だし、男の裏社会とのつながりも、彼女の復習の方法も、トレーニング期間の短さも・・・すべてが謎。



それから最後に、日本版のキャッチコピーっていうの?よくわかんないけど、ポスターとかDVDのパッケージに書いてあるやつ。これがさ、もう脱力物なんだわさ。

『お前を心から愛しているよ。だから傷つけずにはいられないんだ。』


こらーーーーーーーーっっっっっ!!!!!!!!!


これがそもそも間違っとるだろっっっ!!!!!!!だんなはジェニロペのことなんか、愛してないっつーの。この間違い文章は、日本でのDVに対する理解度をそのまま表しているのか?いやー、怖いね。映画の酷さも怖いけど、こういうこと平気で書いちゃうのも恐い。誰、このコピー考えたの? おすぎ? 商業的理由だろうけど、こういう誤解を与えるような表現はあかんよ。日本のプロモーションも問題大有りやね。


ジュリエット・ルイスの場末のはすっぱ役、はまってたわ。




おすすめ度:・・・無星。みないように。