映画食い倒れ。

~映画は人生のデザートです~

個人的覚え書きのため、たまにネタばれありです。

「パブリック・エネミーズ ~Public Enemies~」

2009年08月23日 | 映画~は~
2009年  アメリカ映画


ジョニー・デップ、クリスチャン・ベイル主演のクライム・フィルムです。監督はマイケル・マン。

舞台は1930年代のシカゴ。ジョニー演じるマフィアのボス、ジョン・ディリンジャーとベイル演じるFBI捜査官の攻防を中心に、当時のシカゴで横行していたマフィアによる犯罪、しかし大衆からは支持を得ていたと言う彼らの存在を描いた作品です。ベースになっているのはノンフィクションの書籍。映画の登場人物も実際に存在した人々です。


私の感想を単刀直入に言いますと・・・長い。とにかく、長い。2時間以上の作品なんです。まぁ、面白ければ長さなんか関係なく楽しめるんだけど、正直途中で飽きてしまったのよ。実在の人物の物語を映画化することの難しさは十分承知しているけど(例えば『レイ~Ray』とか)、今回もほかの例に漏れず、でした。

この映画見たのは6月なんですが、もうほとんど内容を覚えてないくらい。そのくらい印象に残ってないんです。Wikipediaで確認するまで、クリスチャン・ベイルが出ていたこと自体もすっかり忘れていましたもの。それにしても最近のクリスチャン・ベイルはよく出てますね。もうすべての映画に出てるんじゃないかと思うほど、「またかよっ!」と突っ込みたくなるくらいに出てる。この前に感想を挙げた『ターミネーター4』にも出てるし。

映画の冒頭から引っかかっていたのだけど、配役もどうなんだろう…と。クリスチャン・ベイルがマフィア役だったらまた違った面白さがあったんじゃないかと思いました。クリスチャン・ベイルってこれまであまり悪役のイメージがないし、禁酒法時代の陰のあるマフィア役なら新鮮なんじゃないかと思う。ただ、確かにジョン・ディリンジャー本人の写真を見てみると、ジョニデが演じた彼と見た目が似ていると言えば似ているんだけどさ。


ジョニー・デップは、どのシーンを見ても「ジョニー・デップ」。マフィアなんだけど、なんだか悪そうにも強そうにも見えなくて、マフィアのボスとしての威圧感や存在感が薄いように感じました。娘が生まれてから『パイレーツ…』のような大作に出るようになったけど、個人的には昔のように小規模な癖のある映画の方がジョニー・デップにはあっているような気がします。彼の個性や存在感って独特で、正直なところなぜ彼が大衆受けするのか私には不思議でしょうがないんです。彼のことが嫌いとかそういうことではなくて、もっとわかりやすい男前とかかっこよさを持った俳優っていっぱいいるのに、なぜ彼がもてはやされるんだろう、と。それこそ好みなんて人それぞれ、と言われればそれまでなんですけど。彼の色を如何なく出せるのは、大衆作品よりも万人受けしそうに無い偏りのあるようなものの法があっているんじゃないかと個人的には思っています。前にジョン・キューザック主演の『1408号室』の感想を書いたとき、この映画はジョニー・デップ主演で見たかったと書いたら、「お前はただのジョニデ好き」という批判コメントが届いたことがあったけど、ああいうちょっとマイナー向けの、ちょっと変わった職業(まぁ、マフィアも十分普通ではないんだけど)や性格の人物を演じるのは抜群にうまいと思うのです。『シザー・ハンズ』や『ギルバート・グレイプ』とか。ここ数年だと、シャーリーズ・セロンと共演した『ノイズ』とか。


と言うことで、あんまり映画の内容には触れて無いので感想にもなっていませんが、私はあまり楽しめなかったと言うことです。会えて印象に残っている点を上げるとするなら、ジョニー・デップの相手役の女性はものすごく美しかったでと言うことでしょうか。ジョニー・デップは現在製作中で、お得意ティム・バートンとコンビを組んでいる『不思議の国のアリス』に期待しています。(『不思議の…』の中のジョニデの特殊メイク見た方いらっしゃいますか?期待が膨らまないわけが無い抜群のメイクで、絶対彼も楽しんでるはず)


パブリック・エネミーズの日本での公開は、2009年12月からだそうです。



おすすめ度:★


追記:2009年8月24日に一部文章を変更