映画食い倒れ。

~映画は人生のデザートです~

個人的覚え書きのため、たまにネタばれありです。

「アバター ~Avatar~」

2010年05月15日 | 映画~あ~
今更なんですけど…『アバター』です。
日本でも大ヒットだったようですね。映画の配給会社が、広告にものすごく力を入れたという記事を読みました。ほかの国では出来るだけ公開前の露出を控え、内容を秘密にすることで話題づくりをしていたとのことですが、日本では逆に公開前の露出を大きくしたそうです。とにかく登場人物たちの肌の青さに目を慣れさせるために、テレビでも長めのCMを頻繁に流し、「免疫」を作ると言う方法をとったそう。「青い」と言う見た目のために、映画の内容以前に拒否反応を起こす人が多いと言う考えからだそうです。それが見事に的中した、ということでしょう。

実際私も、全く興味を持っていなかった一人で…だって青いんですもの、登場人物たちが。ただでさえSFがあまり好きではないので、青い登場人物たちの存在がさらに足を遠のかせてくれました。ええ、あたくし心のそこから日本人です。

それが、映画を見て大絶賛の旦那と義父。「きっとおゆりも好きだと思うから」と半ば強引に旦那に連れて行かれて観てまいりました。これが2月だったと思います(うろ覚え)。しかも旦那は鑑賞2回目。


さて、やっとこさ映画についてですが…いや、実はね。映画を見ている間はそれなりに楽しめたんです。でも感想をといわれると、1行で終わってしまう。なので、その感想は最後にとっておいて、とりあえずよかった点を挙げてみましょうか(強引なのはわかっていますが、こうでもしないとSFに対しての「やっぱり苦手」感が文章全体に出てしまうので)。

まず、映像と言うか作られた世界のなかの「自然界」(わかります?)がものすごく美しかった。この映画の世界って、ものすごく現代の地球に似ているけど同じものではもちろん無いわけで、ある種仮想世界なんですけど、その仮想世界の中で描かれている「手付かずの自然」がやたら美しいんです。想像でここまで現実味を帯びた美しさが作り出せるのか、とため息が出るほど。

それから、ミシェル・ロドリゲスが主要キャストの一人として出ているのですが、彼女がこれまで演じてきた役の中で、これが一番はまっているように思いました。これまでも肉体勝負(ガテン系の部)で活躍してきましたが、ハワイの女子サーファーの役やSWATよりも、今回の反体制+良心を持ったヘリコプターの操縦士役が一番しっくりでした。長い台詞のときよりも、一言つぶやくような時に彼女のもともとの雰囲気と役柄が合致しているように思いました。


さて、そろそろ映画自体の感想といかせていただきましょう。一言で言いますと、

「ガンダム版もののけ姫」


ガンダム好きな人から「ガンダムはこんなものじゃない」と言われそうですが、例えです、例え。軍人たちが乗っていたあのロボットも、私には「モビルスーツ」にしか見えなくて。引っ張った割りにそのまますぎて申し訳ないんですが、この一言に尽きます。実は旦那(イギリス人)も、「もののけ姫みたいな物語だから、おゆりも楽しめると思うよ」と言っていたんです。ほんと、その通り。ほかの友人(フィリピン人)にはなしたところ、「実は僕ももののけ姫みたいだと思っていた!」とこちらも賛同。

なので、もののけ姫を見たことのある観客にとっては、物語自体は全く新しさの無いものだったんじゃないでしょうか。まぁ、そんなこと言ったら映画の大半はそうですけど。むしろ、もののけ姫をベースに設定を変えて作ったんじゃないかと思うほど。実はそうです、といわれても驚きません。

あ、そうそう、今思い出したけど、でかい鳥とか馬に乗るときに自分の髪の毛の先端から出てるなんかよくわからない体の部位(本当になんと説明していいのか…なにかいい説明のしかたありません?)と動物の尻尾とかとさかの先端にある同じような部位(…。)を結合させるんですけど、なんか、あれがすごく見るに耐えなかったわ。ほかの人の感想にも同じようなことが書いてあるのを見て「ああ、私だけじゃないんだ」と妙な仲間意識を覚えました。

あと、空中に浮いている土地?島??が『天空の城らぴゅた』を思い起こさせました(また!)。こんなこと言うの、私が日本人だからでしょうか。だからといって、別に『~ラピュタ』のファンではないんですけど(あたくしのお気に入りはトトロ!)。


映画としては、楽しめました。断然映画館向きの作品ですよね。どらえもん映画以来の3D体験だったし。今後3D作品増えそうですけど、あたくしとしては基本的に映画は2Dで十分です。というか、この映画見た後頭痛が酷くて夫婦ともどもバファリンのお世話になりました。目も疲れるし、脳みそもいろいろ疲れるのかしら。


おすすめ度:☆☆★ (ただし映画館に限る)