雑記帳

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9月9日 ビクトリア往復(1)

2015-09-23 18:57:05 | 旅行

バンクーバーを含むカナダ西海岸の地図は上の通りである。バンクーバーは北米大陸の西岸に位置し、さらにその西に大きな島であるバンクーバー島がある。そのバンクーバー島の南端に、ビクトリアという都市がある。バンクーバーを含むこの地域は、カナダのブリティッシュコロンビア州に属し、その州都が、実はバンクーバーではなくビクトリアなのだ。
東京からバンクーバーへ向かう飛行機の中でガイドブックを調べたところ、ビクトリアの方に趣のある建造物がありそうだ。

ガイドブックでビクトリアの概要を調べた。
ビクトリアの歴史は、1843年にハドソン・ベイ社が西部地方の毛皮貿易の拠点として砦を築いたことに始まる。1849年にはイギリスの植民地となり、ときのイギリス女王の名を取り「ビクトリア」と名付けられた。

アメリカ・カリフォルニアのゴールドラッシュが下火となったあと、ここブリティッシュコロンビア州に金鉱が見つかり、多くのアメリカ人がビクトリア経由で北へ渡り、ビクトリアでのアメリカの影響力が強まった。これに危機感を抱いた植民地の提督ダグラスは、バンクーバー島とバンクーバーを含む対岸の一帯をイギリス領ブリティッシュコロンビア植民地と宣言し、さらなる植民地化を推し進めたという。
アメリカの脅威を感じながら、長きにわたりイギリスの統治下に置かれたビクトリアは、今もアフタヌーンティーやガーデニングなど、英国風の生活習慣を色濃く残すという。

バンクーバーからビクトリアまで、フェリーで往復するのかな、と思っていたのだが、実は水上飛行機の便を利用するのだという。水上飛行機であれば、バンクーバーのダウンタウンの北、バラード入り江に面する海岸に水上機基地があり、ビクトリアも中心部のインナーハーバーに発着するので、とても便利である。

上の地図は、バンクーバーの繁華街であるダウンタウンの北部と、その北に位置するスタンレーパークの南部が見える。地図の右下に、「水上飛行機ターミナル」と書かれているところが発着所だ。

バンクーバー到着の翌日、水上飛行機でビクトリアを往復することとした。前日の夜、ネットで飛行機の予約をしてもらった。

われわれが宿泊している場所から14番のバスに乗り、グランビル橋とダウンタウンのグランビル通りを経由し、ベンダー通りでバスを降りて、あとは徒歩で水上機乗り場に到着した。

バンクーバー 水上飛行機基地
 
 
 

我々の搭乗機は11時40分発だ。まだ時間があるので眺めていると、結構な頻度で水上機が離水・着水している。デジカメで動画に収めたうちの2つを、ユーチューブに上げた。下の動画である。

単発機着水


双発機着水


浮き桟橋に係留されている水上機の多数は単発機だ。離発着する水上機も単発機が多く、双発機は少数であった。一方、われわれがビクトリア往復で乗ったのは往復共に双発機だった。ビクトリア往復は双発機、近くの遊覧飛行は単発機、という使い分けがされているのかも知れない。そういえば双発機について乗客の服装を観察すると、その多数はビジネス利用のようだった。

さて、我々の搭乗の番だ。

バンクーバーからの水上飛行機機内
  
座席は2列・1列の配列であり、われわれは前から3番目ぐらいの席に座った。自由席だ。左上は操縦席側、右上は後方の客席を撮したものだ。操縦席と客室の間に扉はなく、飛行している間も開けっ放しである。乗客の定員は15~20名ということろだろうか。

ビクトリアに到着した飛行機
 
 
チケットには、Twin Otterとの記載がある。ウィキで調べたところ、「デ・ハビランド・カナダ DHC-6 ツイン・オッター」がヒットした。『1965年5月20日に試作機が初飛行し、・・・1988年にデ・ハビランド・カナダ社での生産が終了するまでに総数844機が生産された。』とある。ずいぶん古い機種ではある。

水上機が発着するインナーハーバーを拠点に歩き回れる範囲内の訪問地として、宗議事堂、フェアモント・エンブレス(ホテル)、ビーコンヒル公園の3カ所を選んだ。

フェアモント・エンプレス(ホテル)
 
フェアモントエンブレスは、最高級のホテルであり、その外観はイギリス様式の建築美を感じされるという(上写真)。

ホテル内のティーロビー(The Lobby)受付
 
ホテル内のティーロビー(The Lobby)は、19世紀から続くアフタヌーンティーが楽しめるということだった。昼食を摂ろうと、受付で食事のシェアができるかどうか聞いたところ、各自が食事を注文することが必要とのことだった。われわれにはとても食べきれないので、ここはあきらめた。

ホテル内の別のラウンジ(Bengal Lounge)
  
ホテルの同じ階に、別のラウンジがあった(上写真)。ここは、注文のシェアが可能であるという。そこで、肉料理一皿とサラダ一皿、それに2人分のコーヒーを注文し、昼食とした。The Lobbyの一人前よりも安い値段であげることができた。

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