雑記帳

日々の徒然をとにかく書き込んでおきます

ドイツの白アスパラガス

2008-05-24 10:46:20 | 旅行
5月2日のハイデルベルクにも書いたように、ホテルのレストランで夕食を食べたおり、メニューのあるページに並ぶ料理の名称には、すべて「アスパラガス」の文字が入っていた。また、隣の人のところに運ばれてきたメインディッシュは、ウェイターが蓋を取ったところ、その皿に載っていたのは白アスパラガスだった。白アスパラガスが何本か、皿に載っている。ただそれだけである。
そのときから、「いったいドイツで白アスパラガスはどのような意味を持つのか」と疑問に思っていた。

そしてミュンヘンに移動し、5月4日にマリエン広場近くを見て回っていたところ、路上の屋台で白アスパラガスだけを売っている屋台がある。上の写真だ。結構多くの人がこのような店で白アスパラガスを購入している。


日本に帰って調べたら、いろいろとわかってきた。
例えば、ミュンヘン在住のカルカ麻美さんのページに、以下のように紹介されている
「ドイツではアスパラと言えば白アスパラ、というくらいグリーンアスパラより親しまれている野菜。ドイツ語でSpargel(シュパーゲル)というこの期間限定の味覚は、ドイツ人にとって春の訪れを実感できる特別な存在です。ゴールデンウィークのドイツ旅行では、シーズン真っ盛りのシュパーゲルがたっぷり楽しめますよ!」
「ドイツ人にとってシュパーゲルが特別な訳
春の市場はシュパーゲルでいっぱい!
シュパーゲルを楽しめる期間は短く、4月中旬から市場やスーパーマーケットに出始め、6月24日をもって出荷時期は終わりとされています。毎年最初のシュパーゲルを目にすると「ああ、春が来たんだなぁ」と、何ともウキウキした気分になります。冬が長いドイツに住む人々にとって、春の訪れは本当にうれしいもの。そんな特別な季節に登場するシュパーゲルだから、ドイツ人にとって、とっておきの存在となっているのです。」
「この時期は、どこのレストランでもシュパーゲルの特別メニューが用意されています」旅行前からそうと知っていれば、今回の旅行で食してきたのに!!
知らなかったとはいえ、残念なことをした。

そうこうするうちに、5月17日の日経夕刊にもドイツの白アスパラガスの記事が見つかった。
「ドイツ
4月の下旬から6月24日までは白アスパラガスのシーズン。『野菜の王様』と呼ばれる白アスパラの需要は増える一方で、昨年は十万トン近くが収穫された。収穫の担い手は主に国外からの季節労働者。だが、最近は人手確保が難しい。」
日光を浴びると変色する白アスパラは地面を探って手で収穫する。重労働だが時給は8ユーロ程度と安い。以前はスペイン人やポルトガル人が目立ったが、EU加盟後に生活水準が上がり、来てくれなくなった。去年はポーランド人が多かったが、ポーランドの賃金も上がり、今年は来てくれない。そのため、今年は人手が確保できず、アスパラが地中で腐った田畑もあったという。

こんなにも白アスパラの話題が豊富だったというのに、なぜこの歳になるまで気づかなかったのだろうか。不思議なものである。

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