雑記帳

日々の徒然をとにかく書き込んでおきます

5月5日-ミュンヘンから日本へ

2008-05-25 09:03:19 | 旅行
いよいよ帰国の日である。

時間は十分にある。
まず一昨日訪れた三越を再訪し、買い忘れたおみやげを買い足すことにする。三越の開店は10時半だ。
ホテルをチェックアウトし、トランクをごろごろ引きながら三越へ向かう。開店時間より少し前に到着した。一昨日お世話になった支配人がおられ、「開店時間まで荷物を預かりますよ」と言ってくださった。お言葉に甘えることにする。

近くを散策して三越に戻り、手早く買い物を済ませる。本日の11時には、昨日見ることのできなかった新市庁舎の仕掛け時計を観る予定だ。
三越の支配人の方は、「荷物を預かっておくから観ていらっしゃい」と勧めてくれる。また甘えることにする。

三越から急ぎ足で新市庁舎に向かうとちょうど11時で、仕掛け時計の動きが始まるところであった。
  
新市庁舎は、上の写真でもわかるように装飾がこらされている。旧市庁舎の方がよほど簡素である。
ところがこの新市庁舎、20世紀になってから建設されたという。実に意外である。20世紀といったら、もうモダンな建築物の時代になっているものと思い込んでいた。
しかしよく調べたら、ケルンの大聖堂も、着工は1248年と古いものの、完成したのは1880年であってごく最近なのである。1907年に完成したミュンヘンの新市庁舎とほとんど変わらない。
だから、ケルンの大聖堂のように装飾をこらしたミュンヘンの新市庁舎であっても決しておかしくないのである。
  
仕掛け時計 馬上試合        バイエルン騎士の勝ち!

11時、仕掛け時計が動き始める。同心円で廻る内側の列(右回り)と外側の列(左回り)に、人形や馬上の騎士が次々と現れる。左の写真は馬上の騎士がすれ違うところ、そして右の写真は、勝負がついたところである。外回りの騎士が後ろにのけぞっている。内回りの勝利した騎士がバイエルン騎士である。この辺の知識は三越の人に教えていただいた。

時計見物も終わったので、三越に戻り、預かってもらっていた荷物を受け取り、空港へと移動する。マリエン広場の駅からSバーンに乗って空港に向かうのだ。
ミュンヘンのSバーンは、今回購入したユーレイルパスが有効である。5日間コースのユーレイルパスをまだ3日分しか使っていない。4日目に本日の日付を記入し、Sバーンで使うことにする。
空港へ向かう電車と行っても、ミュンヘン市街を一歩外れるとのんびりとした田舎を走る郊外電車となる。40分ほどゆられ、ミュンヘン空港に到着した。

ミュンヘンの空港は、第1、第2ターミナルがあり、第1ターミナルそれ自身が長細い。A~Eのゲートが横に並び、それぞれがチェックインカウンターを持っているようだ。われわれは一番左近くのDゲートでチェックインする。
そのまま荷物を預けずに受け取り、次はタックスフリーの手続をする。またトランクを転がして延々とBゲートまで戻る。そこにタックスフリーの窓口があった。今回、4枚の申請書がある。うち2枚は三越の買い物で、これはクレジットカードへの戻しのみである。残りの2枚はユーロの現金で受け取れるので、それを選んだ。ここまで運んできたトランクは、またDゲートまで持って帰る必要はなく、タックスフリー窓口で受け取ってくれた。
タックスフリー窓口の近くに換金窓口がある。そこへ行くと、2枚のうち1枚は換金できたが、残り1枚は別の銀行カウンターでないと換金できないという。1フロアー下に降り、その銀行を探した。さらに、クレジットカード戻しの2枚をポストに投函すべく、ポストを探した。
それらがすべて終わると、また延々とDゲートまで歩いて戻った。それだけで疲労困憊である。
免税店を冷やかし、アイスを買って食べていたらもう搭乗時刻である。

ミュンヘン空港の手荷物検査は、今までになくチェックが厳しかった。私のベルトのバックルが引っかかるし、肩に提げたパスポート入れのファスナーまで金属探知機に引っかかってしまった。

ミュンヘン-アムステルダム間は14時25分発:16時15分着、アムステルダム-成田間は20時15分発:翌14時30分着である。アムステルダムでの連絡時間が4時間もある、はずであった。

今回、ミュンヘン-アムステルダム間がKLM、アムステルダム-成田間がJALであり、会社が異なる。そのためか、ミュンヘンでの発券ではアムステルダム-成田間の切符が発券されなかった。そのため、アムステルダムの乗り継ぎカウンターで発券してもらわなければならない。指定されたカウンター(KLM)には窓口が4つぐらいあり、客がいないにもかかわらず、そこでは発券できなかった。そしてその隣にJALの窓口が一つだけある。そこには何人もの行列ができていた。さらにどういうわけか、一人ひとりの客の発券にとてつもなく時間がかかっている。
やっとわれわれの番が来た。やはり延々と時間がかかる。
われわれはエールフランスとKLMがやっているマイルを貯めている。JALも協賛であり、80%の率で貯めることができる、はずであった。ところがそのスタッフは、「JALは提携していないから不可能」と決めつけ、我々の言うことを聞こうとしない。さんざん言い合ったが結局埒があかなかった。
(帰国して調べてみたら、アムステルダム便についてのみはJALを利用してもマイルがたまらないことが判明した。)

スキポール空港での待ち時間が4時間もあると思っていたのに、手続が終わったのは出発1時間前であった。
さらにこの後、もう一仕事あった。
再度手荷物検査を受けたのである。それが搭乗の30分前である。


アムステルダム-成田間のJAL機は、またも空席が目立った。往路は3人掛けの座席を一人で占領したのに対し、帰りはそれほどの空席はなかったが、それでも3人掛けの座席を2人で使うことができた。ずいぶんと楽である。

自分の座席で見る映画の中に「母べえ」があった。折角だから見ようかと思ったが、やめた。主人公の夫が治安維持法違反で特高(特別高等警察)に逮捕されたという背景であり、それが辛くてどうしても見る気になれなかったのである。

成田に到着する。預けたトランクは無事に流れてきた。
ここで予期せぬできごとがあった。通関時に書類を書いて渡さなければならないのである。知らなかったが、昨年の夏から始まったらしい。機内でスチュワーデスが配っていたので、知っていれば機内で記入することができたのだが。

通関を完了し、借りていた携帯電話を窓口に返却する。
新宿行きのリムジンバスは、すぐに出発する便の座席を確保することができた。

戻る                            続く

最新の画像もっと見る

コメントを投稿