雑記帳

日々の徒然をとにかく書き込んでおきます

9月14日真珠湾訪問

2008-09-23 10:06:14 | 旅行
起床は9時半が近かった。
朝食はホテルの食堂を利用した。バイキングとメニュー形式から選ぶことができる。本日はメニュー形式とした。
妻と私がそれぞれオリジナルブレックファストを頼み、それ以外にフルーツとヨーグルトをひとつづつ頼んだ。
注文してからできあがるまでに結構な時間がかかった。そして出されてみたら、ブレックファストはすごいボリュームである。二人で一皿が十分な量であった。二人ともやむを得ず残してしまう。

本日は、まる1日を費やして真珠湾(パールハーバー)を訪問した。交通費をケチって路線バスを利用して真珠湾まで移動した。一人2ドルで行ける。ワイキキのクヒオ通りでバスを待つ。バスは中々やってこず、いざ乗り込んでも各停ですから時間がかかった。時差ボケで起床時間が遅かったこともあり、アリゾナ記念館に着いたのは1時前であった。

ここは、パールハーバーの東岸である。ここにアリゾナ記念館がある。そして、湾の中央に位置するフォード島の近くに戦艦アリゾナが沈んでおり、その上にメモリアルが設置されてる。アリゾナ記念館から沖合いのメモリアルまではシャトルボートで往復する。
  
現在の真珠湾                真珠湾攻撃時の真珠湾
 ともに、淵田美津雄著「真珠湾攻撃」の図を参照して作図した。
この東岸にはもうひとつ、潜水艦バウフィン号博物館があに。停泊している本物の潜水艦に乗り込めるというものだ。
沖合いのフォード島には、戦艦ミズーリが係留されている。東岸とフォード島の間は橋で繋がれており、シャトルバスで移動して戦艦ミズーリを訪問することができる。またフォード島には太平洋航空博物館が設置されており、こちらも見学できる。
今回は時間の関係で潜水艦バウフィン号博物館は訪問できなかったが、その他については一通り廻ってきた。

左下は、攻撃直前の真珠湾を描いた絵だそうだ。中央のフォード島を北方から見ている。島の左に停泊中の戦艦列が見える。戦艦列の下から2番目のフォード島側が戦艦アリゾナだ。絵の一番左下あたりの海岸に、現在のアリゾナ記念館がある。絵の左上の飛行場はヒッカム飛行場だ。
右下の絵は、北を上にした絵である。同じ戦艦列が見える。小さな赤色の飛行機が日本軍の雷撃機だ。
  
  Arizona Memorial Museum

セキュリティーの関係で、バッグ類を持っていると入場できない。近くの荷物預けに3ドルでバッグを預け、まずアリゾナ記念館に入場する。

ルートとしては、まず23分間の映画を鑑賞し、その後にシャトルボートで沖合いのメモリアルを往復する。混んでいるときは2時間ぐらい待たされるようだが、今回は待ち時間がなく、1時上映の映画に入場することができた。

映画は、満州事変から太平洋戦争開戦に至る歴史をざっと映像でふり返り、それから真珠湾攻撃の映像に移る。
攻撃当時、真珠湾には米海軍の戦艦が合計で8隻停泊しており、そのすべてが日本軍の空襲によって大破し海底に着座した。中でも戦艦アリゾナは、水平爆撃機から投下された800キロ爆弾が装甲を貫通して火薬庫で炸裂したため、火薬庫が大爆発を起こした。
映画では、アリゾナが大爆発した刹那からの映像が流された。まずは艦全体が火に包まれ、次いで火柱が猛烈に空に上がっていく。よくぞこのような瞬間を撮影していたものである。
その後、映画はルーズベルト大統領による有名な議会演説を映し、最後はアメリカの若者たちが志願して兵隊になっていく様子が映された。

映画が終わると船で沖合に移動する。

上の写真中央の白い建造物が、沖合いのメモリアルだ。この建造物の真下に、戦艦アリゾナが沈没している。上の写真は戦艦ミズーリの桟橋から撮ったものである。後には真珠湾東岸とフォード島を結ぶ橋が見える。
水面上にはアリゾナの2つの構築物が突き出している。左下写真の円筒状のものは主砲の砲塔です。右下写真の構築物は何だろうか。円筒の内部にハシゴと配線が見える。
  
船がメモリアルに到着する頃から雨が降り始め、そうこうするうちに本降りになってしまった。そうそうに船に引き上げる。船が東岸に戻った頃には土砂降りの雨だ。

岸のアリゾナ記念館の中にミュージアムがある。
下は、ハワイを攻撃した日本機動部隊の旗艦である空母赤城の模型だ。右の説明文の中に、"Akagi"の意味は"Red Castle"である、と書かれているのに笑ってしまった。「赤城」は「赤城山」から来ているから、"Mt. Akagi"と書いてほしかった。空母赤城が"Red Castle"なら、戦艦大和は"Large Japan"か、と突っ込みたくなる。"Kido Butai"の意味も"strike force"より"task force"の方が妥当だろう。
  
  Arizona Memorial Museum

下の写真は、破壊された魚雷の後部だ。多分、日本の雷撃機から投下された魚雷が真珠湾の海底に突き刺さり、それを回収したものだと思う。
  
  Arizona Memorial Museum

アリゾナ記念館を日本人が見学すると、肩身が狭いような書き方がよくされている。しかし、私はそのような感覚を感じなかった。
まずミュージアムの展示が、日本を悪く書いていない。魚雷の説明では、水深が12mしかない真珠湾では魚雷攻撃が不可能と考えられていたのに、日本の技術革新でそれを可能にした点が説明されている。

そもそもこの記念館の区域は米国海軍の施設であり、軍人のスタンスでものが考えられているだろう。そうであれば、敵軍に打撃を与えるのはお互い軍人としての任務に過ぎない。攻撃を受けた真珠湾は米国海軍基地だ。
「はるか敵根拠地まで空母で進撃した勇気には感心するよ、また、空母艦載機のみによる攻撃で軍港の戦艦を全滅させる技量をよくぞ身につけたものだ、敵ながら脱帽する」といった雰囲気すら感じた。

長くなったので、戦艦ミズーリについては次回とする。

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