雑記帳

日々の徒然をとにかく書き込んでおきます

4月30日コペンハーゲン

2011-06-05 12:16:22 | 旅行
今回利用した飛行機は、成田を夜の21時55分に出発し、パリ経由で、コペンハーゲンのカストロップ国際空港には翌日の朝9時20分に到着する。
パリのシャルルドゴール空港では、まずエールフランスのラウンジを探すのに若干右往左往した。また、ラウンジを出発するのがやや遅れ、コペンハーゲン行きのゲートまで歩いて結構な距離があったので、ゲートに到着したのは最後から2番目のグループとなってしまった。飛行機にはバスで移動するのであるが、待っているバスに乗り込んだ。われわれの後にもう一組いたから目立たなかったが、われわれが最終組だったらバスに乗り込んだ先客から白い目で見られたことであろう。

デンマークの通貨はユーロではなく、クローネである。まず空港の両替で円をクローネに交換した。
我々が宿泊するホテル・タングレテールは、コペンハーゲン市内のコンゲンス・ニュートーゥ(王様の広場)近くに位置し、コペンハーゲンのカストロップ国際空港からは地下鉄で1本である。そこでまず、地下鉄乗り場に移動した。
切符の自動販売機があったのだが、コインかクレジットカードしか受け付けない。紙幣はだめである。両替で入手したコインの中にはちょうど良いのがない。クレジットカードを入れてみたのだが、どうしてもうまくいかない。やむを得ず、今来た道を戻って出札窓口の行列に並び、紙幣で切符を入手した。

地下鉄は空港が終点であり、無人運転である。先頭の座席に座ったら、展望車状態であった(下の写真)。空港からしばらくは地上を走るので展望が見られるが、市内に近づくとトンネルに潜り込んで普通の地下鉄となる(右下写真)。
地下鉄先頭車両からの眺め
  

地下鉄をコンゲンス・ニュートーゥ駅で降りると、ホテル・タングレテールはすぐである。ガイドブックでは“デンマーク最高級のホテル。250年以上の歴史を持つヨーロッパ最古のホテルの一つで、白亜の城ような外観が目を引く”とある。しかし近くで見るとさほどには感じなかった。左下の写真のように、コンゲンス・ニュートーゥ(王様の広場)に面しており、確かに遠くから見ると周りのビルと比較してそびえ立っている。
コンゲンス・ニュートゥから見たホテル・タングレテール  ホテルの玄関
  

今回は到着時刻が午前中なので、さっそく市内観光に出かけることとする。
市内観光の中心は、市庁舎前広場とコンゲンス・ニュートーゥ及びその2つを結ぶストロイエ(通り)だ。ホテル・タングレテールの角を曲がるとそこがストロイエの始まりである。ストロイエを歩いて市庁舎前広場まで行くこととする(左下写真)。
コペンハーゲンにもコンビニがあるのだが、セブン・イレブンばかりである(右下写真)。何でこんな寡占状態になったのであろうか。
ストロイエ通り            セブンイレブン
  

市庁舎前広場に着いた。広場の南に市庁舎が建っているのだが、逆行である。市庁舎前広場の東にある建物を撮影した(下写真)。
   市庁舎前広場
 
この時間帯、市庁舎を裏から見ると順光で撮影することができる(下写真)。
市庁舎(裏から)           
 

   市庁舎玄関
 
市庁舎の玄関を入ると(上写真)、右側にイェンス・オルセンの天文時計(下の写真)を納めた小部屋がある。振り子時計なのだが、ガイドブックには「100年に1000分の1秒しか誤差が生じない」と書かれている。いったいどのような工夫がされているのだろうか。
イェンス・オルセンの天文時計
   

市庁舎の西側にチボリ公園が位置している。そして、市庁舎とチボリ公園との間に、アンデルセンの銅像が建っている(左下写真)。チボリ公園入り口のレンガ建物を見上げているのである(右下写真)。
チボリ公園を見上げるアンデルセン像
  

市庁舎のタワーに登るにはツアーに参加しなければならない。本日のツアーは11時出発である。集まったツアー客は10~20人程度であろうか。日本人はわれわれだけのようだ。
一人のオッサンが案内してくれる。3階くらいまで歩いて登ったところではじめてチケットチェックがあった。チケットを購入していない人もいて、出発時点でチェックしていれば無駄足をふまなくて良いのになんて不親切な、というできごとがあった。
手荷物を預けて登らなければならないのだが、鍵付きロッカーではなく、大きな棚に全員が荷物を入れるだけだ。パスポートが入ったショルダーをそこに預けるハメとなった。
塔の高さは105.6mということで、コペンハーゲンでは市庁舎の塔よりも高い建物を建てられない規則になっているので、ここが最高高さである。
市庁舎の塔から  チボリ公園            北方向
  
ひとわたり眺め終わったので、われわれは一番先に降りることとした。荷物を預けた棚に到着すると、最初に案内してくれたオッサンが待っていた。われわれが最初だったので、別の客にわれわれの荷物を持っていかれる心配はなかった。オッサンにいって荷物を受け取り、下へ降りる通路の鍵を開けてもらった。一応、オッサンが荷物の番をしていたということか。
建物内で来た道を戻り(左下写真)、中庭を経由して(右下写真)外に出た。
市庁舎内部                 市庁舎中庭
  

ガイドブック(地球の歩き方)には、市庁舎の近くのチボリ・ハレンというレストランが載っていた。創業1791年の老舗レストランということだったが、ビルの角の半地下で(左下写真)、あやうく気づかずに通り過ぎるところだった。レストランというより、地元のしゃれた食堂といった感じである。値段も安い。入ったときはまだ席が空いていたが(右下写真)、しばらくするとどんどん客が増えた。コペンハーゲンの昼食時間は午後1時頃から始まるのかもしれない。
チボリ・ハレン
  
まず、ガイドブックにも載っていたメニューで肉団子を一人前注文した。ヨーロッパの食事はとにかく一人前の分量が多く、われわれの場合は1人前を二人でシェアしてちょうど良い量であることが多い。今回もそれを警戒した。肉団子といっても、ハンバーグみたいに大きいのが出てくるのではないかと懸念したのだ。
しかし、出てきたらさほどの量ではなかったので、追加でポーク焼き肉を注文した。このポークというのが、端っこの皮の部分がカリカリに硬く焼かれ、それ以外の部分はやわらかく焼かれている。初めての食感である。日本はトンカツを発明してポークをやわらかく食する術を身につけたと聞いているが、デンマークはまた別の術を持っていたようだ。

市庁舎の南西にチボリ公園があり、さらにその南西にコペンハーゲン中央駅が位置している(下写真)。ここまで足を延ばし、明日のオーフス行き特急の指定券を購入することとした。
コペンハーゲン中央駅
  
窓口ではまず、ユーレイルパスの登録を行った。今回は、デンマーク1国、1ヶ月以内の任意の3日間使える1等のパスを購入して持ってきている。次いで、オーデンセまでの指定券を購入した。

中央駅からホテルまでの帰路として、来た道よりやや東よりのコースをとることとした。
大きなお城が見えてきた。クリスチャンボー城だ(下写真)。
クリスチャンボー城
 
宮廷前の広場にはクリスチャン9世の騎馬像が建っている(左下写真)。
まず宮廷内部の見学だが、写真撮影禁止ということで写真がない。写真がないと私の頭の中からも記憶が抜け落ちている。ただし、現在の宮殿(ネオバロック様式)は1928年と比較的最近建てられたこともあり、内部についてはあまり歴史的重みを感じることはなかったようだ。
宮殿の地下には遺構が残っている(右下写真)。この地は、1167年にアブサロン大主教によって建設されたコペンハーゲン発祥の地ということで、当時は砂州に造られた小さな砦だったようだ。多分そのころの以降が、現在の宮殿の地下に残っていたのであろう。
クリスチャンボー城           地下の遺構
  
今日は、市庁舎の塔を階段で上り、このクリスチャンボー城でも見て回り、家内の疲労が限界に達した。そこで城からはゆっくりとホテルまで帰ることとした。

コンゲンス・ニュートゥ(王様の新広場) クリスチャン5世像
 
ホテルに着くとまだ昼間であり、私一人、コンゲンス・ニュートゥ(王様の新広場)に散策に出かけた。広場の中心にはクリスチャン5世の騎馬像が建っている(上写真)。
広場の周りの建物も由緒ありそうだ。南側に旧王立劇場(左下写真)、その向かいにある荘厳な建物は実はデパート(マガジンデパート)である(右下写真)。
旧王立劇場                マガジンデパート
  

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