週末、室津の西方寺へお参りに。
目的は法要のためだったんですが、ここは第二奇兵隊が駐屯してたお寺で、当時の彼らがつけた刀傷等が残っているお寺。
本堂の大きな柱に傷もくっきりと残っていて、まさにこの場所で彼らがあの時代を生きていたんだなという実感がありました。ご住職さんにお聞きすると、本堂だけでなく寺のあちこちに傷が残ってて、ならず者の集団みたいな若者たちだったのかもと笑って話されてました。
室津・上関は下関、中関(防府)と同様に重要な港町で、江戸時代は北前船が寄港し、栄えた町です。当時は朝鮮通信使を迎える毛利氏の迎賓館(御茶屋)もありました。幕末には、四境戦争に備えて砲台を備えたりと、軍事拠点でもありました。
今も江戸時代の家並みが残っている味わいのある町です。
上関大橋の近くの高台には、石城山にあった第二奇兵隊の駐屯所での立石孫一郎の脱走事件の際、立ちはだかって殺された楢崎剛十郎の碑もあります。
他にも幕末を感じられる場所も多々あり、松陰や龍馬が立ち寄った港町と思うと、路地を歩いても一興です。
室津に向かう途中の波止場にある小さな古い祠。
昔からあるそうですが、鳥居も倒れてて、荒れてました。88歳の母は小さい頃遠足で来てたと話してました。
この日は天気も良くて、海がきれいで、泳いでる魚も見えました。
こんな時期なので、海を眺めるのは、とても気分転換になりました。