赤江瀑先生の講演会
『踊れと、彼が言ったような。』、行ってきました!
もう正直10年以上赤江瀑先生の本を読んでいないので、行くのもおこがましいかなとも思ったけど、めったにない機会だし・・と行って、ほんとによかった!(久しぶりにJR在来線に乗った!のんびりしていて気持ちよかった!)
どんな方だろうかとドキドキしてたけど、素敵な方でした。
岩国中央図書館さん、特に赤江先生に、年賀状を出し続けておられた40年来のファンだという図書館員のN様、本当にこの講演会を企画していただいてありがとうございます
岩国とのかかわりから始まり、映画の世界に行きたかったという青春時代の話、デビュー当時の話、ニジンスキーについての話(これが一番長かったような気がする)、小説を書いていて生まれたいろいろな驚きの「余禄」の話、京都について、「オイディプスの刃」(映画)の話、最後に「美」について語ろうというところで時間がなくなり、これからなのに~と思いました。
でも、1時間半の予定がほぼ2時間。もう75歳は過ぎておられると思うのですが大変エネルギーのある方だなあと思いました。
ニジンスキーについてとか、京都についての熱い語りとかをお聞きしていると、こんな言い方は失礼かもしれないけれど、自分の好きなものをとことん追及して書かれているんだなあ、ある意味いまの同人誌作家さんたちの究極形だと思ったり・・。でもそれを、プロ作家として、エンターティメントの最前線をずっと走ってこられているというのが、すごいと思いました。
長年の友人Nちゃんと一緒に聞けてよかったよ。20代に行った真夏の京都の血天井めぐり旅行は、私の旅行の中で最高に楽しかった旅でした
中井英夫とか、澁澤龍彦とか読み漁って、赤江瀑読んで、楽しい青春だったなあ・・。今はもっと芸術から離れ?ミーハー道まっしぐらだけど(安きに流れる人生?
)。
50過ぎて赤江瀑先生にお会いできたんだもの、まだまだ人生楽しいこともあると思います
講演会の後は、サイン会もあって、それも来場者に本もいただいたりで、驚きでした。ほんとに夢のような一日でした…。
今まで講演会を受けたことがなかったし、たぶんこれが最初で最後でしょうというお話だったけど、これが最後というのはさみしい。ぜひ今日の続きをお聞きしたいです!
そして、あんなに京都をお好きなのに、なぜ京都に住むことを選択せずに、下関に住んでおられるのかとか。きっと作家赤江瀑を形作るなにかがあると思うのですが。
会場に、赤江瀑先生の小説や、インタビューのスクラップ帳があって、ものすごく丁寧に集めてあって、図書館の所蔵品?としたら、すごい!と思って、スタッフの方にお聞きしたら、N様の個人の資料だということでまたびっくり。すべてではないのですが・・とおっしゃられてたけど、熱いものを感じました。たぶんこの方の熱意が赤江瀑先生に伝わったからの講演会だったんだと思いました。