もう、金曜日の夜中だ。ピーター今どうしているかなと思う余裕が やっとでてきた。
昨日の朝、ピーターは 寝たときの横を向いた姿のまま、か弱い息をしている。舌はだらっとでたまま。
もう長くはないとわかった。
会社を休んで看取りたいが 今日は やらなくてはならないことがある。
ピーターは 今日の午後には この世にはいないと確信しつつ、悲しく会社に向かった。
この日提出のデザイン画をプリントアウトしたときの色の確認、スワッチの添付、こまごましたことを
しなくてはならない。
作業中、何回もピーターのいろいろなことを考え、涙や鼻が出て来て止まらない。
午後、提出を終えて、4時近いバスで 家にまっしぐらに戻る。
ベッドにいるはずのピーターが 篭に場所を替えて寝ている。歩けたの?
キッチンの水入れの水を飲んだらしく水入れの水は血で赤く染まっている。
あれえっ、ピーター生きてる?
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyo_oro.gif)
こちらを見上げて お帰り、という顔をする。蒸しタオルで顔を拭きながら ピーターの体調を確認、
まだいける、思うと同時に 病院と、ペットタクシーに電話する.すぐお願いします、猫が死にそうなんです!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyo_oro.gif)
電話しつつ、なみだで声が裏返って情けないことおびただしい。
ピーターが相当弱っているのを見、これ以上遠い病院に連れ回して体に負担かけてももう無駄、
家でこのまま息を静かに引き取らせたほうがいいのではないかと最近は思っていた。
姉のところで飼っていた犬のリリーが 癌で亡くなったとき、毎日病院に連れて行ってたが そこまで
延命させるのも りりーにとって良かったのかなとあとで思った、と聞いたことがある。
今、その状況がまさに自分の身になった。
寝ていた篭ごと車にのせる。運転手さんと話をしながらピーターの頭をなでる。
ピーターは目を閉じて、落ち着いた様子で、のどをならして気持良さそう、舌も出ていない。
六時ごろ自由が丘の病院に到着。
何回か同じ運転手さんに来てもらっているので 裏道を抜けて 早く病院に着くことが出来た。
到着と同時に、最近すっかりなじんだ、空気のたくさん入った、気持の良いガラスのケースにピーターを入れて頂いた。
院長先生がピーターも頑張っているけれど、もう、それほど長くはないでしょう、18才という年です。
ピーターもスタッフの方々ともすっかり慣れているので ゆったりと気持良いまま、この場所で
息を引き取らせてあげた方が良いのではないですかと言われて ごもっともと、思うとまた涙が止まらなくなった。
自分自身が、現在、精神的にも体力的にも、疲れていることは確かだ。
ピーターを預かって頂くことにし、帰りの通勤客でいっぱいの横浜方面の各駅停車に乗った。
心配してくれる、とせこさん、明子さんにメールでこの日のことを連絡。
満員電車の中でマスクして涙流しながらメールを打つ怪しいおばさんはわたしでした。
夜にわかったが、ピーターの寝ていたベッドに敷いてあったタオルが湿っていた。そうか、ピーターは
おしっこをしてしまったので濡れたタオルが不快で、篭に場所を移したのか、しかし、ベッドにはおもらしを予想して
一番下にビニールを敷いておいたので被害にならずに助かった!
一夜明け、今日は、朝から自分の体調が悪く、会社の仕事は終わっていたので会社を休む。
天気はめちゃくちゃ良さそうなのに動けない。
どうにか、昼前にベッドから立ち上がり、ピーターが使っていたタオルや敷物を洗いまくる。
それらに付いてる血をみて いかにピーターが弱ってしまっていたのかと思うと可哀想でまた涙が出る。
ピーターがいないのを知り、アドコがわたしのあとをおしゃべりしながら、犬のようにくっついてあるく。
昨日提出の修正を同僚にお願いしたり、追加文をかいたり、慌ただしい一日が終わり、やっと落ち着いた夜中の今、
本日は病院から電話無かったし、わたしも、連絡しなかった。
なんといっても、ピーターを預かって頂いている安心感がこころを落ち着かせる。
明日はピーターの様子を聞いてみよう。