ゆっくりっちょ

人生、楽しいスパイスを友達に、好きなことしてそこそこ暮らせたら幸せだなあ。

帰宅難民になる....

2011-03-13 11:11:10 | Weblog
3月11日は汐留のホテルにてユニフォームの打ち合わせ、
早めに行って ホテルそばの高層ビルの地下のコーヒー&ドーナツの
お店で 持って来たデザイン画などを見て、打ち合わせの進め方を
考えていたところでした。
グラッ、と揺れました、えっ、地震? 
追って、グラッ、グラッと揺れはじめました。
ほぼ半分位埋まっていた席の人達も手を止め、話を止め、固まります。
グラグラの揺れ、長いです。

”地震です、地震です、エレべーターが 止まります” の館内放送あり、
この大きな揺れは 最新高層ビルだから?
驚きつつ、ドーナツをパクリ、
隣の女性の待ち合わせの友達が来て、どんなにすごい地震だったか、
恐怖で そばを歩いていた若い女の子の手を思わず握って座り込んでしまった、と
興奮した様子で話しています。
オーバーなおばちゃんだなぁ....

時間が来たのでホテルに向います。
地上のホテルそばの空間に沢山の人が溜まっています。ンッ?
高速道路側に出て事務所に向います。
何か ザワツイて いつもの静かな雰囲気とは違います。
代理店の人との待ち合わせは 事務所前、いつも人のいない空間には
回りのオフィスのきちんとしたスーツ姿のひとが ザワザワ、溢れています。
代理店の営業マンが到着、
事務所へ行ったら 打ち合わせ相手の部長が 避難用の毛布を抱えたり、
緊張の顔、お客様あってのホテル、大変な状況です。
営業さんは 黙礼だけで 声も掛けられず、本日はとても打ち合わせは無理、
と決定し、戻ってきました。

もう、電車も止まっている、ということで その営業さんの品川にある会社に
ひとまず行くことに。
そんなに大事になっていたとは知らずに、とろい私は 狐につままれた顔のまま、
築40年の古い建物の会社に到着。
お向かいの会社のビルの外装のタイルに ビシビシと ヒビが入ったのを 目の当りに見ました。
この会社の壁にも大きいヒビが入ってしまったそうです。
中では営業の4人のメンバーさん、
帰宅のための自転車を買いに行く人、茅ヶ崎まで60キロ以上の距離を
走って帰るという若い男性、会社に泊る準備をしている人、
机の上には既に買い込んできたパンやお菓子の入った大きい袋が置いてあります。

わたしは 近くのホテルを探してもらったけれど パソコンは予約まで行くと混線中か、
先に進まず、夕方5時過ぎに 車でホテルを3件ほど回ってもらったけれど、どこも満杯、
品川近辺は車で溢れ、バスは長蛇の列、
結局こちらの会社に泊めさせて頂かざるえを得ないことに...
出先から直接家に帰られた社長の椅子のそばにある、欄の花が何回も 
余震でゆらゆら揺れています。

二人の営業マンと テキパキした女性の事務員さんと私の4人、
まだ 親しいおつきあいではない会社の方々に お世話になることになりました。
TVは今回の東北関東大地震のニュースのみ、夜は近くで営業中のレストランに
食事に。
住宅街の小さいレストランは 帰れなくなった近くの会社の人達が なごやかに
食事中。

会社に戻り、事務員さんが 上の階の縫製室を案内してくれ、
ナイロンパーカーとフリースがセットになった暖かいジャケットを出してくれました。
古い部屋だけれど エアコン、TVもあってホテル仕様としては良い方、回りのミシンに
囲まれてフロアにゴロリンと横になりました。



時折揺れる余震の中、一生のうちではじめて 顔も洗わず、お風呂も当然なしで
朝まで寝ました。
被害にあった人達に比べれば とても恵まれた状況です。
二人の営業さんは会議室で、事務員さんは営業の机に囲まれた部屋で一晩
明かしたそうで、突然現れた私だけ、良い思いをして申し訳なかったです。

朝は テキパキ事務員さんが早く起きて 近くのコンビ二で カップラーメンを
買って,朝食の用意をしてくれました。
朝食後、私鉄が動いているということで 歩いて品川駅に向いました。
昨晩、会社に泊った近辺の人達もみなさん、ポツポツと駅に向います。
品川インターシティに着くと人が どっと増えて駅改札も人に溢れています。
京急で帰る事務員さんと一緒だったのでいろいろと面倒を見て頂きました。
急行で座ることが出来、あとから人がギュー詰めで電車は発車、
事務員さんと横浜で別れて見慣れた東横線を 見たときはホッとしました。

朝9時近く、風はピリリと冷たいけれど、明るい陽が登りはじめ、良い天気、
家に到着、前日から体調悪しのアドコの吐いた後が床にいくつか..... 

仕事部屋は エアコンの予約スイッチが入って 暖かい夜だったことでしょう。
部屋の中のものは何の変化もなし,有り難いことです。

携帯であちこちに無事を連絡後、お風呂に入り、昼2時位から夜8時までひたすら
眠りまくりました。

夜のTVは ますます ひどくなる地震の東北関東大地震の経過情報....
新聞も10日までの政治混乱、殺人、流行ものの話題とは ガラッと変わり
津波により、流された町や、消えた村、がれきだらけの恐ろしい写真が
溢れています。

何回か、仕事をさせて頂いたホテルや,代理店さんは どうなったか気がかりです。
楽しいはずの土日はすっかり暗い日々となりました。
いつ、自分たちも同じ目に遭うかわかりません....


被害にあった人達が 落ち着くのは最低1年は掛かるでしょう。
少しでも早く落ち着いた生活が出来る様,祈るのみです。